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韓国のリトルリーグ(野球)でヘッドコーチとして全国制覇を3度達成!

Baseball Academy Gの代表・村瀬は、2017年から2021年までの約5年間の間で、韓国のリトルリーグ(野球)でヘッドコーチとして全国制覇を3度達成しました!

<以下、代表・村瀬>
韓国のプロ野球には何人かの日本人コーチが活躍していますが、それ以外の大学や高校、中学校や小学校では日本人が監督・コーチを務めたことはありませんでした。
私が韓国に渡るようになった契機は、大学院時代に野球の国際交流を通じて知り合った韓国のリトルリーグの監督からのオファーでした。
当時、韓国語は全く分かりませんでしたが、温かく迎え入れてくれたことを覚えています。

韓国に渡って最初の1年ほどは本当に苦労しました。
午前中は韓国語を学び、午後から夜にかけては野球を教える日々が続きました。
韓国のリトルリーグでは週に5~6日間の練習を行ないます。
小・中学生たちが平日学校に通いながら夜遅くまで練習する状況を見ながら衝撃を受けました。
もちろん韓国のチーム全てがそうだとは言いませんが、小・中学生が日本の高校の部活にも劣らない練習量をこなしていると思います。

私がヘッドコーチとして就任したチームは、当初、全国で名を轟かすようなチームではありませんでした。
全国大会での優勝はもちろんのこと、ベスト8入りすら一度もしたことがありませんでした。
(韓国のリトルリーグは全国で約200チームほどの規模です。)
こんなにも練習しているのに成果が出ないのは何故だろう?と考えました。
本来、努力と結果は100%ではないにしろ、比例してこないといけないのではないかと思っています。
もし仮に、努力をしているのに結果がついてこないとすれば、努力の方法が間違っているのではないかと疑う必要があるでしょう。
一方で、「こんなにも練習しているのだから結果が出て当たり前だ」とは心の中で思っていました。

2018年全国大会で初優勝した時の写真

就任当初から私がヘッドコーチとして練習する際に徹底的に意識してきたことが1つあります。
それは試合場面を想定して練習することです。
当たり前のことではないかと思われる方が大半だと思います。
しかし、この当たり前のことを徹底することは簡単なことではありません。

例えば、ノックをするとしましょう。
試合場面を想定したノックとはどういうものでしょうか?
私はノックが人並み程度に打てるというだけで、特別にノックの技術が優れているわけではありません。
ただし、ノックの打球の質にはとことんこだわりを持っていました。
内野ゴロに関しては、トップスピンをかけて打ちました。
試合ではゴロにスピンがかかり、手元でボールに差し込まれてエラーすることがあるからです。
また、外野フライに関しては、左右前後の打球や切れていく打球、ライナーなど、試合で実際に飛んでくる打球に近い打球を打ちました。

2019年全国大会2連覇した時の写真

私がヘッドコーチとして力を入れていたことがバッティングピッチャーを勤めるということです。
シートバッティングの際には選手も投げさせますが、終盤には必ず私が登板していました。
バッティング練習でもマシンはあまり使用せず、なるべく多く人が投げるボールを打つことができるようにしていました。
また、子どもたちには少し速いと感じるボールをガンガン投げていました。
驚くことに、子どもたちはスピードに馴れてくると普通に打てるようになります。
普段の練習で大人のボールを打つ練習をしていると子どもが投げるボールを何でもなく思うようになり、自信を持って打席に立てるようになったと思います。
時折、テニスボールを至近距離から投げて、スピードボールに目を馴れさせる練習も取り入れていました。

2021年全国大会 MLB CUPで優勝した時の写真

さて、試合を想定した練習ということですが、監督の意向もあって、練習はほとんどが試合形式で進行していました。
週に2回は紅白戦を行ない、シートバッティングとランナー付きのノックが練習の大半を占めていました。
最近になって知ったのですが、NTT東日本の飯塚前監督もこの種の練習方法で2017年に全国制覇を達成したと言います。
(参考記事はこちら)
やはり「試合のための練習だ」ということを徹底的に意識すればおのずと結果に結びつくということでしょう。

とは言うものの、野球は相手がいるスポーツなので、自分の努力以外の不可抗力によって結果が決まることもあります。
「優勝は天からの贈り物だ」と言われますが、本当にそうだと思います。
とは言うものの、やはり実力があればベスト4,8くらいまでは勝ち上がれるでしょう。
(組み合わせによっては初戦が事実上の決勝戦だという場合もあるでしょうが…)

MLB CUPでベスト4に入るともらえる帽子とTシャツ

何事も易しく成されることはありません。
結果に至った過程を省みてみると、これ以上はもう出来ないと言うほどに努力をしてきました。
「どうすれば良いのか?」と絶えず問いかけながらその時その時に最善手を打ってきました。

そうして帰国した現在、韓国での貴重な経験を活かすべくBaseball Academy Gを立ち上げました。

Baseball Academy G ロゴ

Baseball Academy Gの活動はこちらのインスタからご覧になることができます。

2022年8月には岐阜県揖斐郡大野町にある平和堂の2階に屋内練習場を新設しました。
屋内練習場では野球教室やマンツーマン・レッスンを行なっています。
小・中学生を中心に、野球選手たちの夢を叶えるために、全力でサポートしていきたいと思います。


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