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ある時から夏が好きになった

夏が嫌いだった。暑いからすぐ汗かくしアイス溶けるし。加えて虫が多いし。
温暖湿潤気候っていう我らながらに魅力的な季節の移り変わりの中で、唯一好きじゃない季節。だからたまに話題に上がる「好きな季節」には答え方に困ったもので、結局「夏以外が好き」って言ってた。

春が好き。新生活が始まる。
変化にワクワクする性格だから、新生活の代名詞たるこの季節を好ましく思う。微かな期待と不安による緊張感が、日常に混ざり込むようなあの感覚が好き。嫌われないかと怖がりながらも、仲良くなりたいと近づいていくヤマアラシのジレンマ。青春すぎる。

秋が好き。季節のくせに傲慢すぎ。
食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋。エトセトラエトセトラ。いやいや、食欲なんて年中強いし、読書とか季節関係なくずっと読んでるって。そんなみんなの“好き”を一手に担って、代表ヅラしてるその傲慢さ。清々しすぎて逆に好きだわ。でも秋きっかけで健康で文化的な生活を送ろうと思えたりするもんだから、それはそれで結構良くて。

冬が好き。年末年始サイコー。
まぁこれは沖縄出身だからこそ思うのかもしれんけど、沖縄って冬短いのよ。12月でもたまに気温28℃まで上がったりする。バグやん。デバッグしろ。だからこそ、この短くて凍てつかない冬が好き。加えて年末年始。県外組が帰ってきたり、友達と遊べる楽しいイベント盛り沢山。YouTubeライブとかのネットの世界で知らない皆んなと仲良く非リア飯食べるのも結構楽しかったりする。

2021年夏くらいからかもしれない。夏の良いところが夏の嫌なところを上回ってきた。
シュノーケリング。スキューバ。花火大会。深夜ドライブ。砂辺の夕陽。シャボン玉。マンゴーかき氷。ペルセウス座流星群。あるある。フリップネタ。電照菊。アイスコーヒー。
書きたいこと多すぎてキリない。夏じゃなくてもできる多くのことを、夏じゃないと集まれないようなメンバーで。暑くてもアツいからなんでも良いやってなって、気づいたらポンコツに成り上がってる。友達が言ってた。夏のせいって。洋次郎も言ってた。夏のせいにしてって。

少しだけ知り合い向け。
シャボン玉と花火した夜腹抱えて笑ったね。2人で保育園でご飯作ってるやつ連れ出したの無敵すぎない?もしもし今からペルセウス座流星群観に行こ。一旦来てから考えるか。トランクに花火あるマジック。中国の衝撃映像あるある→四川省。何が起きてる?何も起きてない。泣きそうな顔して泳いでたじゃん。

いろんな人のおかげで嫌いだった夏が好きになれた。心理学用語でリフレーミングって言うらしい。捉え方が180度変わるような体験はなかなかできるものでは無くて、友達の存在は有難いと思っています。ありがとう。

夏が好きになった。暑いからすぐ汗かくし、アイス溶けるし。加えて虫が多いし。
でも友達と過ごした超高密度な夏を過ごして、見え方捉え方が変わった。
だからたまに話題に上がる「好きな季節」には答え方に困ったもので、結局、未だに解決策は出ていない。なんでこんなことでいちいち困っているのだろうか。
友達の、夏のせいという言葉を思い出した。


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