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人はびっくりするほど変化に気づかない

こんにちは。コーチングやカウンセリングの仕事の傍ら、イギリスの大学院で心理学を勉強している藤田大樹です。

勉強する中で興味深い事があったのでシェアします。

Change Blindness = 変化の見落とし or 変化盲 のお話です。

つい先程まで話していた相手が、2〜3秒見ていない間に別の人に入れ替わっていたら、あなたは気づきますか?

当然気づくだろうと思いますよね。
でも、以外にも気づかない場合が結構あるんです。

その例がこちらの動画です。

なんと、道をたずねてきた相手が、板の影になっている間に別の人と入れ替わったことに、半分ぐらいの人は気づきません (Simons & Levin, 1998)。

人間はこの実験のように一瞬邪魔が入ったときの変化や、ゆっくりとした変化には気づきにくいようです。

この実験は意外な感じがするので単純に興味深いですが、変化盲の話は単に興味深いだけでなく、交通事故の原因となったり記憶の間違いと関係したりするということで心理学の中で注目されている分野の一つだそうです。

自分としては、コーチングやカウンセリングのセッションの中でクライアントに起こる変化も知らず知らずのうちに見逃しているのかもしれないということを覚えておかないといけないなと思いました。

プロフィール

藤田 大樹(ふじた だいじゅ)
Brain−Plus代表
【専門分野】
ビジネスコーチング/メンタルヘルス
【学歴・資格】
京都大学総合人間学部卒業
名古屋大学大学院理学研究科博士前期課程修了 理学修士
University of Strathclyde MSc Psychology with a Specialisation in Business 在学中
国際コーチング連盟 PCC(プロフェッショナル・サーティファイド・コーチ)
EAPメンタルヘルスカウンセリング協会 EAPメンタルヘルスカウンセラー

参考文献

Simons, D. J., & Levin, D. T. (1998). Failure to detect changes to people during a real-world interaction. Psychonomic Bulletin & Review, 5(4), 644-649. 

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