漫画を描くこと、文章を書くこと

しんぱちです。
noteに文章を書き連ねることに楽しさを覚えています。
上手い下手はさておき、もしかしたら文章を書くことが向いているのかもしれません。
2時間PCの前に向かって文章を書き続けても苦じゃありませんので。

それに対して漫画は……。

私はかつて漫画を描いてました。(今もたまに)
コミティアという一時創作オンリーイベントにも5回ほどサークル参加し、新都社というWEB漫画サイトで読み切りをいくつか書き、ツイッターでも4コマや短ページ漫画を(数は少ないが)発表していました。

こう書くと「漫画を描くのが好きなんだ」と思われるかもしれないですが、正直漫画を描くのはツラいです。
自分にとっては文章を書く方がよっぽど楽です。
なぜ漫画を描くのがツラいか説明します。


・作業工程が多すぎる

漫画はまず、プロット作成から入ります。
話の大まかな流れやキャラのセリフや描きたいシーンをバーッとPCのメモ帳に打ち込みます。
その後ネームで、コマ割りと構図を考えます。プロットで作ったシーン達をパズルのように当てはめます。
その後下描きでキャラの表情や背景などをイメージしながら描きます。イメージだけでは描けないポーズや場所や構図は、スマホで画像検索したり自撮りしながら描きます。
その後ペン入れをして、ベタ塗りやトーン(グレーで塗りつぶし)処理して完成です。

…。

手間暇かかりすぎる……。


・作業が長引くと、描きたいという思いが薄れる

私は文章を書く場合、「書きたい!」と思ってから2時間ほどで2000字書けます。
文章と言っても小説ではないので、ひたすら思うことを打ち込むだけのものですが。

一方漫画はというと…。
この間ツイッターに1ページ漫画を上げたのですが、1ページ完成させるのに1週間かかりました。
情報量としては文章50~100字程度のボリュームです。

私が漫画を描くときは、まずアイデアを閃き、「描きたい!」という気持ちが湧き出るところから始まります。
そこからプロットを作成し…という上記の手順を取るのですが、
作業が長引くと描きたいという気持ちが薄れ、楽しくないがなんとか頑張って描こうとするも挫折し、しまいには描きかけフォルダ行きになることが多いです。
プロットにも行かない雑多なアイデア集のようなものは、もっと多いです。
世の中の漫画描きや絵描きは、みんな膨大な量の描きかけやアイデア集を持っているはずです。

余談ですが、この挫折を防ぐ最強の方法が〆切りです。
自分で設定した〆切りなんて生ぬるいものではなく、本当の〆切りです。
過去にコミティアで漫画を発表したときも、入稿日という〆切の存在のおかげで作品を完成させることができました。

ただ、完成にこぎつけるにはかなりの作業量が必要なので、しんどいことには変わりありません。


・漫画には達成感がある

漫画は文章よりも多くの人が見てくれますし、高い山を登り切ったとき(完成したとき)の達成感は半端じゃないです。
文章の場合、見方によっては「忘備録」とか「日記」とか「メモ書き」に分類されてしまいますが、漫画は「作品」になるので、思い入れもあります。
評価されるとこの上なく嬉しいです。


・漫画を描く為に必要なこと

漫画制作に求められるのは根気強さ漫画への愛だと思います。
このnoteもエッセイ漫画にしようと思えばできなくもない内容です。
ただ、最近はどうも昔ほど漫画を描くモチベーションが上がってこないため、描けないという状況です。
描けなくなった大きな要因は、漫画が昔ほど好きじゃなくなったことが大きいです。

昔は市販の漫画を読み漁り、WEB漫画の斬新な発想に驚き、「自分もこんなものが描きたい」「絵が描けるようになりたい」と思ったものでした。
しかし、最近は漫画そのものを読む機会も減り、漫画への愛は薄れ気味です。
漫画を描くためには、描くことはもちろん、読むことが好き(つまり漫画自体が好き)であることが必要だと思うので、歳を重ねるにつれてそのエネルギーが失われつつある、ということです。


結論:好きなようにやり、過去のやり方に固執しない

まとめに入りますが、漫画も作文も、「筆者の頭の中を形にする」という点では同じです。
文章の方がよりスピーディーに思いを伝えることができるので、飽き性な自分にも向いてますし、楽しいと感じます。
一方漫画も魅力はありますが、今の興味は文章の方に軍配、といったところです。
手軽に思いを形にでき、今の自分でもきちんと完成まで到達できるところが良いですね。

私の体感としては、
漫画は「他人のため70%自分のため30%」
文章は「他人のため10%自分のため90%」
くらいの比率です。
文章は最悪誰も見てくれなくても、自分がやってて楽しいからOKと感じることができます。
漫画の場合、渾身の作品が誰も見てくれないとダメージが大きいです。

過去に漫画を描いていたため、自分は「漫画を描く人」というアイデンティティーから離れらずにいた節もありますが、過去のやり方にこだわり過ぎず、自分の楽しいようにやるのが一番だと思います。

なのでしばらくは、漫画は描きたくなったら描く、という姿勢でいます。

終わり。




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