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転職は"手段"であって"目的"ではない

皆さんが転職を考えるとき、または決断するときはどのようなときでしょうか?

・現職に不満がある
・何か経験を積みたい
・スキルを身につけたい
・今よりも良い条件や待遇を求める

こんなところかなと思います。

様々な要因があって「転職しよう」と考えると思いますが、転職はこれらを解決あるいは実現するための"手段"に過ぎないということです。

「転職したい」とは言うものの転職自体を"目的"にしていませんよね?

もし転職することを"目的"にしている方がいたらそれは少し危険かもしれません。

年収をあげたいから転職をする
休日を増やしたいから転職をする
今の職場では経験できないことがあるから転職する

これらは現職では成しえないから転職を選択するのです。

しかし、転職が目的になるということはどういうことでしょうか。

今の職場が嫌だから転職をする
長く在籍して飽きたから転職をする
とにかく環境を変えたいから転職をする

これらも手段として転職を考えているようで、実は根本的な悩みや課題を解決しようとはしていないのです。

今の職場の何が嫌なのか追及しなければ、転職をしたとしても職場が変わるだけで自分の気持ちには何の変化もないでしょう。

根本的な悩みや課題を解決できていないので、おそらくまた「職場が嫌になった」と転職を選択するはずです。

この負のスパイラルに陥ると、仕事どころか人生崩壊の危機までせまるので、転職を目的とすることはおすすめができません。

そうなることは避けたいですよね。

自分の考えている転職が適切な手段であるか考えてほしいと思うので、そのための確認の仕方をいくつかお伝えします。

「転職したい」と思ったときに自問してほしい3つのこと

①転職後に実現したいことは現職で実現できないことか
②転職後の目標やビジョンを考えられているか
③目的としてしていること以外の条件が今より悪化しても妥協できるか

①転職後に実現したいことは現職で実現できないことか

この問いかけが最も重要です。例えば、「年収を上げたい」という目標がある場合、現職を続けて年収を上げることは難しいのか問うてください。

年収を上げたい背景はたくさんあると思います。結婚した、子どもが生まれた、単純にお金が欲しい、細かい理由はなんでも良いですが、毎年の昇給幅では追いつかないのであれば年収を上げる転職をした方が良いと思います。

スキルを身につけたい、経験を積みたいという方も、今の会社の異動という形で解決はできないのかを考えてみると良いと思います。

僕は異動で解決ができるなら転職はしなくて良いと思っています。

転職をすると、職場から業務内容からすべてが変わりますが、異動であれば部署や働くメンバーは変わるものの、所属している会社は変わっていないということが非常に大きいです。

環境を変えるとストレスはつきものです。なるべくそのストレスは減らした方がパフォーマンも上がると思うので、異動で解決ができるなら僕はそちらをおすすめしています。

異動はできるが他でチャレンジしたい!という強い意志があるのであれば転職でも良いと思います。

むしろそれくらい強い意志があれば転職は成功するはずです。

②転職後の目標やビジョンを考えられているか

僕自身、ビジョンを聞かれるのは鬱陶しいのですが、これは考えられていた方が良いと思います。

ビジョンと言っても5年後や10年後のような先々ではなく、もっと短期的なビジョンです。

例えば入社3ヶ月以内に部署で売上トップになりたい、とか半年以内にプロジェクトリーダーをやりたいとか、そういったビジョンです。

少なくとも入社してから1年後くらいまでの"こうなりたい"が見えているとその転職は成功すると思います。

③目的としてしていること以外の条件が今より悪化しても妥協できるか

もちろん目的としていること以外の条件も良い条件であればベストですが、そういかないときもあります。

例えば完全週休二日制で土日休みで年間休日120日を目指して転職したいということであれば、年収は下がっても良いかとか残業は増えるが良いかとか、そういうことです。

すべてをかなえる転職も可能ですが、今回の転職で自分が一番成し遂げたいこと以外の条件が悪化しても良い覚悟があるかどうかです。

その条件ばかりに目先がいっていると、入ってみた後に「休みは増えたけど年収が減ったから転職は失敗した」と思う可能性もあります。

そうなっては転職した意味がないのです。むしろ転職する前より悪化していると思います。

なので、自分の成し遂げたいこと以外の条件の妥協点の設定も重要です。

ここまではOK、ここからはNG そういう線引きを明確にしておくことで、転職活動中も軸がぶれずに進めることができます。

最後に

転職は人生の中でも大きな選択を強いられるときです。

ただし、転職をすると解決できることや実現できることが多いので、目的を持った転職はその後の人生を有意義に過ごすための手段となります。

間違っても転職を"目的"にしないように今日の3つ問いを参考にしてみてください。

今回も読んでくださりありがとうございました。

それではまたお会いしましょう。

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