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d__jiro パリに行く

パリにまだ行ったことないけどエミリーになったつもりでこのタイトルに。先週くらいからフレンチガール(以下マット)の家に滞在している。一般家庭に滞在してることもあって、デンマーク以上にカルチャーショックを受けているのでそのことを書こう。

まずマット家がどうとか以前に、フランス人は基本英語を喋らない。喋れないのか喋らないのかは不明だが、まあ多分一般的な英語力は日本と同じくらいな感じがする。デンマークでは出会う人全員英語ペラペラだったのでコミュニケーションに困らなかったけど、こっちでスーパーとかパン屋に一人で行くと本当に困る。僕が必死にフランス語喋れないから英語でお願いしますって言ったりジェスチャーで頑張ってんのに、真顔でフランス語返してくるから笑ってしまう。値段くらい英語で言えよって思うけど、あっちも値段くらいフランス語で言えよって思ってるんだろう。僕も全然英語達者じゃないんで偉そうなこと言えないけど、言語って大切だなぁと思う日々。あとマットのお姉ちゃんとその彼氏は英語が喋れるんだけど、癖が強過ぎてまじで集中しないと何言ってるかわからない。お二人とも超絶優しいけどね。

いわゆるノルディックカントリー(デンマーク、ドイツ、オランダ、フィンランドあたり)のお国の方々は英語が達者なのに、ちょっと下がったフランス、スペイン、イタリアとかは英語苦手なのは面白い。もとの言語が違うからだよっていうけど、いうて陸続きだし、なんならベルギーはフランスよりはるかに英語みんな喋れるらしいし、なんでなんだろう。ただ逆にフランス人からしたらスペイン語は結構喋りやすらしい。日本はどの言語が喋りやすいんだろうね。

物価はかなり日本に近い。でもまだやっぱり高い。タバコは1430円でデンマークより高い。交通は安いね。田舎なのもあって基本使うのはバスなんだけど、1時間乗り放題(乗り放題かわからんが数回は乗れるっぽい)で1.5ユーロ。昼食とか外で食べると1000円ちょいくらいかな。

ちなみに今いる場所はブリトニー地方のVannesってとこでノルマンディーに若干近い海沿い。古いお城とか家とかがあってバチくそ綺麗だから、金欠の僕からしたらフィルムの消費量が急速すぎて困ってしまう。最近雨ばっかだけど。

文化ショックあり過ぎて何から書こうか迷うんだけど、とにかく食事の時のマナーが多い。まず基本食事はたれかがお皿によそうから、自分から自分の分だけを取りに行くのはNG。テーブルの真ん中にサラダやら肉やらがあって、それをどなたかがみんなのお皿を受け取って盛り付ける感じ。んでちょっとフォーマルな食事は女性から盛り付ける。ちなみにマット家では、ワインとかシャンパンとかを注ぐのはお父さんって決まってるらしい。パーティーとかでみんなが立ってるような場面だと関係ないけど、お食事の時はお父さんに注いでもらう。んでワイン注いでもらうときも基本グラスはテーブルに置く。あんま厳しいルールではないっぽいけど空中で注いでもらうより机にグラスを置いて注ぐ方が行儀がいいらしい。みんなの盛り付けが終わったら食事が開始。結構長いのよねこれが。

乾杯の時は絶対相手の目を見ること。シャンテかチンチンが乾杯って意味なんだけど、そちらにせよ相手の目を見る。これは結構マストなルール。ちなみにチンチンはちょっと昔の言い方らしい。僕はチンチンが好み。

んでこれは結構有名だけど、魚は白ワインで肉が赤。ただ赤ワインを好む人の方が多いから魚でも赤の時はあるらしい。羊の肉とか、結構癖(匂い)がつよい食事の時は度数のちょっと高い赤ワインを飲むんだとか。

イメージ通りみんなフランスパンをよく食べる。毎食食べるって感じじゃなくて、常にキッチンのどっかにあって食事と食事の間とか朝とかに、それを取って食べる感じ。だいぶ長いフランスパンが100円くらいだから、そりゃたくさん食べるわな。あとチーズもたくさん食べる。スーパー行ったときに種類が多過ぎてびびってしまった。日本でいうカップ麺売り場みたいな感じやね。ちなみにチーズの切り方にも決まり(そこまで厳しくはないけど)があって、いわゆるチーズって三角形を維持しなきゃいけない。二等辺三角形の先端(先っぽ的な)の部分を横に切ると「死ねよ」って感じになるから注意。三角形のそれぞれの場所で食感とか味とかが若干違うから、三角形の形を維持しながら食べ進めなきゃ周りの人に怒られるらしい。

多分フランス人が一番よく食べるのはバター。パスタにもパンにもサラダにもライスにもとにかくバター。なんならマットはバターだけで食べてる。そしてそのバターがまたうまい。バターの中に岩塩が混ざっててかなり味濃いめ。マットに教えてもらった、生の二十日大根(赤いちっさいやつ。名前がわかんない)にバターのせて食べるのが結構美味しかった。

ご飯は全部美味しい。特に甘い系。生クリーム嫌いだからケーキとか今まであんま好んで食べてこなかったけど、こちらのチョコケーキは異常に美味しかった。あとキャラメルも超絶に美味しい。ほんとかわかんないけどキャラメルはブリトニー地方が発祥らしい。なんかほんとに、今まで食べたことないくらい美味かったっす。そしてどきもを抜く美味しさだったのはクロワッサンですね。東天寮のおやつで食べたあのクロワッサンは名前のつけ間違いだろうと思うほど、もう噛まなくても喉を通る。フランスの定番の朝ごはんはクロワッサンとポンショコラ(チョコデニッシュ的なやつ。これも美味かった)とコーヒーとタバコらしい。いやあほんとに美味しかった。

ご飯を作ってるのみててびっくりすことも数回あった。野菜切るときにすげえ捨てる。そこ食べれるでしょ!!ってとこもガンガン捨てる。きゅうりの皮はむくし(きゅうり自体が結構違うからなんとも言えないけど)、トマトの種の部分も捨てる(これが一番ひいた)。トマトの種の部分捨てたらもう何も残んなくね?って言ったら、食べるときも時々あるけどサラダにはいらないとの返答。あとレタスみたいなのも外柄の葉っぱ、というか中盤の葉っぱくらいまで捨てる。多分この野菜無駄遣い問題はフランスとかじゃなくてマット家の問題だと思うから僕が鍛えなおそうと思う。

あと何個か面白い言い伝え的なのも聞いた。

塩(テーブルソルトてきなの)を食事の時に他人に渡すとき、手渡しするのは縁起が悪い。だからテーブルに置いて相手に渡さなきゃいけない。

新品の服を金曜日に初めて着ると縁起が悪い。

小さい頃に鏡を割ると早死にする。

なんかまだ面白い話あった気もするけど疲れたのでこの辺で。

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