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本を出版することになりました。

ラジオドラマ「食わざるもの、ⅮON′T WORK」が書籍化されました。

ポッドキャストで一生聞けるから、それだけで充分だったのに
読むことも出来るようになり、感無量です。

正直、自分の人生に、こういう事は起きないと受け入れていました。
いい話は来るけど、結局流れて、うやむやになるのが
自分の人生っぽいと思っていました。
もっと言うと、変なことに巻き込まれて、恥をかくのが
自分の人生っぽいと思っていました。

自分の人生っぽくない事が起きたということは
誰かが、動いてくれたんですよね。

時間を割き、打ち合わせや交渉、時には頭を下げてくれたのでしょう。
そういう事をしていただいたのが、手に取るようにわかり
とても嬉しいのです。

最高な作品だと思ってくれたのかなとか、妄想してしまう位
嬉しいのです。

嬉しさを文字に込めるために、ポップな遺書として執筆しました。
遺書じゃなく、ポップな遺書です。
ノベライズ化した位で、ポップとはいえ遺書って重すぎるよと
思う方もいるかもしれませんが、
そう思ってしまう位にチープな人生を歩んできてしまったのです。

ポップな遺書とはいえ、遺書なのだから、
全てを込めろと自分に言い聞かせ、書いていたら
途中で、
自分の人生へのラブレターであり、自分の人生に関わってくれた人への
ラブレターを書いているとのだと気が付き
竹原ピストルさんの歌を、そのまま体験することが出来ました。

へんてこりんな事ばかり起き、そのたびに照れ笑いと、強がりで乗り切えて
人生を進める結果を全く出せない現実を、見ないふりをしてやり過ごし
上手くコミュニケーションをとるには嘘をつくしかなく、
その嘘に勝手に嫌がって、本音で生きたら、根のダサさが全開になり
そういう物を魅力に変える圧倒的な熱量を持っておらず
無残というのがピッタリな人生を愛おしく思えました。

そんな人生なのに、今回の様に動いてくれた方がいて
今までも、多くの方に気にかけて貰っていたんです。
わかってはいたつもりでしたが、無残さに心が折れ
理解できていなかったんだと痛感しました。

脚本に出てくれる出演者さんがいて、見に来てくれる方がいて
生活を心配してくれる先輩や後輩がいて
照れちゃうくらい、愛されていたんです。
遺書を書くには勿体無い人生を歩んでました。

告知になるような文章を書きたかったんですが
ついつい自分の事ばかりを書いてしまいました。
恥ずかしい限りですが、
編集者さんのおかげで、とても読みやすい文章になってますし
矢部さんの挿絵は、ずっと見ていられるほど魅力的ですし
手に取っていただけたら、ありがたいです。






 




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