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ベイブレードバーストガチ、最終回応援企画の第二回

ベイブレードバーストガチ、最終回応援企画の第二回です。

前回のノートでは、シリーズ構成を作っていく最初の段階のメモを載っけちゃいました。

読んでもらったかたにはわかると思うんですけど、結果的にアニメになったものとは、かなり違います。
あれを元にして、打ち合わせを重ねて、最終的なものになるのに9回書き直しました。

脚本家の仕事の多くを占めるのは、『直し』と呼ばれる作業です。

あの大脚本家のニール・サイモンも『書いては書き直し』というタイトルの本を書いているくらいです。
それくらい何回も修正を加えていくものなのです、脚本作りというものは。

この『直し』に耐えられる精神力が、脚本家には必要です。(と、志望者の人には言っておきますね。あんに自分は精神力があると自慢していますwww)


ツイッターでの質問に答えます。

○このガチシリーズで、僕が一番好きなキャラクターは何か?

答えは……


そりゃぁ……主人公のドラムです。

ドラムの天然ぶりが楽しいです。
天然、最強!
脚本を書いていても、ドラムを書いていると自然と楽しくなってきました。
ドラム、ありがとうッ!

ということで、前回に続いて、ガチシリーズができるまでに戻ります。


○国内では、放送ではなく、配信になることが決まりました。

 正直、ついにこういう時代が来たかと思いました。
 自分自身もあまりテレビを見なくなっていて、見るのはネットフリックスとかユーネクストとかDtvとかユーチューブで配信を楽しんでいました。
 自分のかかわっている番組が、そういう流れにいずれ乗っていくであろうことは、うすうす感じていたのですが、こんなに早く現実化するとは驚きでした。
 (国外ではテレビ放送されるということも、そのときに教えられました)

 しかも世界の子供向けアニメの流れは、メインは7~8分の尺になっているということも知りました。

 ベイブレードもそれに合わせて、一本を短い尺で作っていくということになったらしいのです。


○主人公のキャラクターをまず作ること。

シリーズ構成を作る時に、もっとも大事だと僕が思っているのは主人公の造形です。

だって観客のみなさんに、一年間この主人公と付き合ってもらわなければならないわけで、見続けていたくなるような人物である必要があります。

その結果、今回は『天然』でいこうということになりました。

『天然』とは何かということは、人それぞれですが、総監督の秋山さんのイメージでは『まっすぐ』というものがあったようです。

これから『天然とはなにか』『天然はどんなことをするか』というのが、ドラムの行動を考えるときに必要になりました。

明るくて前向きで天然の少年だったら、どういう行動にでるか?

脚本を書いているとき、ドラムという少年が自分の中に完全にできあがるまでは、天然なら何をするかっていうのを考えながらやってました。


そして一本の尺(映像の長さ)が短くなったということも、ストーリー作りに大きな影響を及ぼすことになりました。
尺は短くなっても、決まった時期に出していかなければならないアイテムは、今までと変わらないのです。
ということは今までの脚本作りの方法とは、まったく違うものになるであろうと覚悟しました。

この時点で、僕は超絶シリーズの最終回のちょっと前当たりを書いているわけなんですけど、次のシリーズの構成を考えながら、一番盛り上がらなければならないところを書かなければならないのは、けっこうハードでしたね。
まぁ、三度目のことなので、だいぶなれては来ていましたけど。


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