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私は小説『代筆屋』と出会い、セカンドバースデーを迎えた。

28歳、仕事がなく、貯金は800円、どうしようもない男だった私は、

本屋さんで立ち読みでもしようと店に入り、

すぐに目に留まったのは『代筆屋』と書かれた本

なぜか、この本を手に取り、

表紙に顔に近づけると、「代筆屋」とペンキで塗られたように黒い文字が浮かび上がってきて、

その横にはポストとジョーロとなぜか猫、赤い文字で辻仁成と書かれている。

私は恥ずかしながら辻仁成さんのことを全く知りませんでした。

いったい誰なんだと訝しがりながらもこの本が気になり始め、

ページを捲っていました。

立ち読みなんて本屋さんからしたらして欲しくない行為だってわかってはいたんです。

でも、ページを捲る手を止められない、、、

この本を買わなきゃいけないと思いました。

しかし、この頃の私は仕事も無く金も無い、貯金は800円しかないような状態です。

1000円しか入ってない財布をポケットから取り出し、レジに向かいました。


今思えば、たぶん、私はレジに向かう前から泣いていたんでしょう。

代筆屋という小説の物語の素晴らしさ、

どうしようなくなった男を文章の力だけでここまで感動させる、

書き手の卓越した技術にも感動し、

泣いていたんです。

購入した本を受け取り、駐車場に停めていたボロボロの軽自動車に飛び乗り、

物語の続きを一気に読みました。

私の中の心のダムが決壊したのか、何かが堰を切ったように、涙が止まらなくなりました。

いつしか嗚咽して本を握りしめていました。


この瞬間に、胸の中で熱い何かが生まれたような気がします。

もしかしたら自分もこの著者のように文章を書いて人の心を動かし、

読む人の人生、書き手自身の自分の人生も変えられるんじゃないかと思ったんです。


今思えば馬鹿で無謀で短絡的な感情の高ぶりだったんでしょう。

でも、胸の中には確かに熱い想いが芽生えた。

それは15年経って今もなお代筆屋として書き続けている自分そのものが証拠だと思います。


人生はどこでどう変わるかわかりません。

代筆屋に出会う前の私は何もない、何者でもありませんでした。

役立たず、生きる価値がない、ならばもう、と。自らの死さえ、意識していましたから。


たった一冊の本、たった一文が、たったひと言が、私の人生を救ってくれました。

だから今は心を動かす文章を書く代筆屋として、言葉に力を借り、

問題や悩みを抱える人を少しでも幸せにできればと日々文章を書いています。

代筆屋ナカジ

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■執筆者ナカジのプロフィール

中島泰成
 1980年生まれ、京都府出身。2児の父。仕事もお金もなく、数千円しかないどん底の30手前の頃、地元の本屋で辻仁成氏の小説『代筆屋』に心を動かされ人生が変わり出す。当時のほぼ全財産をはたいて1300円の小説を買い代筆屋を始める。半年後に初めての依頼が入り代筆屋として書き続ける決意をした。心を動かす文章とは何かを追い求め10年以上書き続けた結果、テレビ、新聞、雑誌でプロの代筆屋として紹介され文章術の本を出版し心を動かす代筆屋作家となった。 
 「復縁」「謝罪」「お礼」「遺言書」「キャッチコピー」「セールスレター」「プロフィール」「WEBコピー」など、心を動かす魔法の文章を求める依頼者からあらゆる依頼が殺到している。また心を動かす文章術と人生を変えるコーチングを融合させた日本で唯一の文章コーチングを提供するコーチ、プロの代筆屋を養成する心を動かす代筆屋養成講座の講師としても老若男女問わず人気を集めている。
 著書に『プロの代筆屋による心を動かす魔法の文章術』

『代筆屋の手紙ー実際の案件を元にした代筆屋の小説ー』『プロの代筆屋が暴露する心を動かす手紙やメールの書き方』『「別れてほしい」と言われたら・・・。』累計出版数100冊超。
 
■マスコミ掲載出演実績>
2012年 京都新聞掲載、関西ビジネスサテライト掲載 
2013年 関西テレビ「よ~いドン!人間国宝さん」出演、朝日新聞掲載
2014年 読売テレビ「心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU」出演
2014年 代筆屋映画「her」タイアップによる産経ニュースwest、毎日新聞掲載
2015年 kindleベストセラー!『プロの代筆屋による心を動かす魔法の文章術』マイナビウーマン連載開始『恋を叶えるLINE&メール術』
2016年 AERA「伝える達人たちの書く技術」
東洋経済オンライン ベストセラー生む名文家たちの「書く技術」
日経ビジネスアソシエ “無難な文章” から卒業!「心を動かす文章」テクニック
プレジデントウーマン 手紙&メール「一目置かれる」文章の書き方
LEE 入門グッとくる「年賀状のひと言」塾
2017年 代筆屋の手紙 プロの代筆屋による完全書下ろし小説出版
2022年 NHKニュースほっと関西出演 愛妻の日に感謝の手紙をプロの代筆屋が校正


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