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「マイクロツーリズム」と「ヘリテージツーリズム」

今日は夜景に関する事ではなく、観光の話題について少し触れたいと思う。

最近「マイクロツーリズム」という言葉を耳にするが、一体「マイクロツーリズム」とは?

○「マイクロツーリズム」とは、新型コロナウイルス感染症の流行によりインバウンド消費が消滅した観光産業の景気回復手段として、国内旅行への回帰を喚起して、近場の魅力を再認識するという新しい観光形態で「星野リゾート」代表の星野佳路氏が提唱したもの。

新型コロナウイルス感染症の流行により国内旅行においても長時間・長距離の移動に不安を感じたり、既存の観光地における3密を回避する指向もあり、これまで観光先としてはあまり目を向けてこなかった近場の魅力を改めて見直す事がこれからの新しい観光の形になるとも言われている。

では「マイクロツーリズム」を楽しむにはどういう素材が良いのか?

私は「ヘリテージツーリズム」をおすすめしたい。

○「ヘリテージツーリズム」とは、ヘリテージすなわち遺産(文化・自然・産業遺産)を資源として利用する観光

北海道には様々な文化・自然・産業遺産があり、これらを巡る旅は今まであまり目を向けてこなかった北海道の歴史を学ぶ良い機会になるし、この観光形態は子供・大人問わず、そして1人旅や家族旅行にも有効なコンテンツだと考える。1人旅なら大人の社会科見学、家族旅行ならお子さんの勉強がてらに親御さんも一緒になって学ぶという形になるであろう。

そして「ヘリテージツーリズム」に加えて、訪れた先にグルメがあったり温泉があれば、それらを組み合わせてより楽しめる観光となるだろう。

ここからは現在私が大人の社会科見学として実際に楽しんでいる事例を紹介します。

①「北海道先人カード巡り」

現在の北海道を築いてきた歴史上の偉人達を巡る旅で、決められた偉人に纏わる施設で「北海道先人カード」というのを入手できる。全97箇所対象施設がある。

注)7/14現在、既に先人カードの配布を終了した施設もありますので、詳しくはこちらにてご確認ください(北海道総合政策部HPより)

②「炭鉄港」巡り

○「炭鉄港」とは、近代北海道を築く礎となった空知・室蘭・小樽を石炭・鉄鋼・港湾・鉄道というテーマで結ぶ事により、人と知識の新たな動きを作り出すという取り組みで、昨年(令和元年)5月20日に文化庁が選定する「日本遺産」に認定された。

この「炭鉄港」でも指定された施設で「炭鉄港カード」という物を入手できる。詳しくはこちらをご覧ください(北海道空知総合振興局HPより)

どちらの企画にもあるこの訪れた先で貰える「カード」という物にすごく意味があると私は考えている。

ただ行ってくださいと言うより、こういう「ご褒美」的な物があると興味・感心をひく。両企画とも終了してしまったが、このカードを集めたら抽選で景品が貰えるキャンペーンも開催していた。こういうプロモーションも必要である。

特に「北海道先人カード巡り」はコロナ前に始まった企画だった為、今回選ばれなかった偉人を追加し、現在配布終了してしまった偉人のカードを追加配布し、もう一度大々的にキャンペーン第2弾をやってみたらどうだろうか?

前回のキャンペーンは11月から2月までと冬期間で全道中を巡るには厳しい環境だったし、何処かに出掛けたい、けれども遠くに行くには不安があるという今の状況を埋めるのに相応しい観光資源であると私は考えている。

「withコロナ」「アフターコロナ」時代の新しい観光形態「マイクロツーリズム」で是非「ヘリテージツーリズム」の活用を!

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(炭鉄港ガイドマップと炭鉄港カード、北海道先人カード)

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