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気になるところへ行き着く・その1:首都圏外郭放水路

気になっていた首都圏外郭放水路に行ってきました。

概要

地域の治水施設である「首都圏外郭放水路」の役割をもっと深く知っていただけるように、見学会の魅力をさらに高め、社会実験第2弾として新たな見学会がスタート。
大人気の地下神殿「調圧水槽」の見学に加え、非公開だった作業用通路やポンプ室、ガスタービン部、インペラ部などを新たに開放し、見学会は4コースを設定しています。
首都圏外郭放水路の壮大さをぜひご体感ください。
開催日
毎日開催(ただし、施設点検日等により休止の場合あり)
開館時間
毎日10:00~16:00(見学会の最終終了時間は17:00)

公式サイトより

ネットからの事前予約で日時を指定が最も簡単ですね。
空きがあれば当日飛び入り参加もできるようです。
費用は1000円ほど。

実際

最寄駅の南桜井駅からのんびり徒歩で現地に向かいます。
20分程度でしょうか。

東武アーバンパークラインです
受付はこちらで

現地に到着し、受付をすませ、開始時間まで待ちます。
中にはこれまでのロケに使われた記録がたくさん掲示されていました。

見学開始時間になり、集合場所へ。
思った以上に人がいました。おおよそ30人くらいでしょうか。
係のお姉さんに案内され、入口まで移動。

老若男女様々です

途中で広がるグラウンドの真下が調圧水槽、いわゆる地下神殿とよばれる場所になります。

この真下にこれから向かいます
入口はこちら

諸々説明を受け、100段を超える階段を下っていきます。
地下へ到着し、施設の解説です。
立坑・トンネル・排水機場の3つで成り立つこの治水設備。
概要としては、小さな川に溜まる水を段階的に受け止め、大きな川(江戸川)に量を調整して流すというシンプルなもの。
だが、シンプルな機能がゆえに規模の大きさに圧倒されます。
1993から13年かけて完成されたこの施設はこれまで140回稼働し、最後は2022年9月24日だそうです。

降りてきた階段
水位の基準
よく見る構図
よく見る構図、の地上
第一立坑の上部1/3程度。さらに地下深くに埋まってます
第一立坑の地上部分

柱一本は500t、トータル19本あり、地下にこれだけ空間を生み出せば、地下水による浮力が周囲からかかり、その均衡を保つためにこれだけの数と頑強さが必要とのこと。
なるほど、確かに、大きな水の中に浮き輪を沈め続けるようなものですものね。
柱の色が変わっているのは、そこまで水が過去に溜まっていたことを示しています。

濁流を受け止める中で水と共に動くものが、土砂。

わずかに残っている乾いた土砂
積み重なる土砂の思い出

水と共に受け止めた土砂は定期的に取り除き、江戸川の堤防に再利用されます。
見学時には泥を職員が手作業で掃除しており、大量のときはブルドーザーで実施。
ブルドーザーは別途入口があり、クレーンで下ろして搬入します。

ライトに挟まれた部分、凹んだところが入口
拡大
地上部分はここです

この小さな出っ張りはクレーン用の車止めです。

右下に写っている部分です

説明後に写真撮影OKな自由時間です。
(※階段昇降中は危険なため写真NGです)

なお、今回訪問した冬は柱と床が乾燥していますが、夏は湿潤な状況とのこと。季節を変えて来るのもよさそうです。
大雨などでこの場に水がたまれば、ここまで降りるために使用した階段も水没するため、上から見下ろせる通路から見学できるそうです。

部分的に水溜まりが。地下水の浸潤でしょうか?
こんな様子

所感

表には出なくてもとても大事なもの、いつも目に見えるものがすべてではない、ということを感じさせてくれる場所です。
壮大なスケールは圧巻。一度はぜひ体験していただきたいところです。

では。

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