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63:ローマは今でも古代ローマの匂いがする

ローマのことを考えた。なんでだろう。

 “すべての道はローマに通ず”という有名な言葉を知った時は、まだローマを紙の上でしか知らなかった。だから「結構なことを言うね」と思っていた。だって遺跡なんて日本にもある。だけど、実際に街を歩いてみたらやばかった。

 そこら中にある遺跡は、そのどれもが巨大。その前に街も広大だった。観光客もたくさんいるんだけど、遺跡の大きさに比べたら人なんて皆アリレベル。ちっぽけだった。

 目の前にコロッセが見えた時の半端ないワクワクは今でも忘れられないな。こんなデザインの建物は現代に生まれてないし、建てるのにもものすごい労働力が必要だったはず。本当は円形で、今ない部分は戦争の時に資材として持ち出されたなんて話も好きだったりする。

 もっと感動したのはフォロ ロマーノだった。ロマンというか、あえて浪漫と書きたい感じ。発掘だか修復だかの作業がされてる下の方に行けるんだけど、何で私は行かなかったんだろう。最近は美術館でもガイドを借りるし、ガイドツアーにも参加しがち。ガイドさんから得られる小話がいつも記憶に残るから貴重だと思ってる。

 というか、私。フォロ ロマーノの写真でいったいどこに立ってるんだろう。奈落の底の上に架かる橋みたいな場所にいるよね。なんか怖い。

 あと、スペイン階段の舟の噴水の写真が残ってた。ローマの噴水は底が水色で、水もきれいに澄んでいた。作られたのは1629年らしい。日本は徳川家光の時代か。そっくりそのまま当時の物なのか、どのくらいの修復が施されているのか気になる。

 後ろにあるスペイン階段には笑えるくらい人がいっぱい。私は階段の上から歩いてきたんだけど、その上に入る直前の道に東西南北がわからなくなる不思議なスポットがあった。

 ローマはとても不思議な街と感じる。
 現代にある異世界。匂いまでも昔々のもののような気がした。

 ローマのことを思い出すと、PHOENIXというフランスのバンドの『ROME』という曲を思い出す。サビにローマ、ローマ、ローマ、ローマというところがあるのね。今度行ったら歌っちゃうだろうなと思う。

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