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Jack Whiteの思い出

先日セブン ネイション アーミーのことを書いたけど、そういえば私はジャック ホワイトに2度会ったことがある。

ホワイトストライプスの後も彼はするなすこと全部が注目されていて、私ももちろん気になったし、ラカンターズとかデッドウェザーとか聴いて、いろいろな場所に観に行った。

で、ジャックに会った1回目。

今はどうだか知らないけど、当時は新宿のタワレコの洋楽売り場に無理やり場所を作ってインストアイベントをすることがあったんだよね。たまたま遭遇したり、CDを買って参加券をゲットして参加したりした。ある時、ラカンターズのインストアライブがあったのよ。

普通にお客さんがザワザワいてCDを選んでたりする売り場で彼らがしたのは、なんとマジライブ。インストアライブなんて、たいていアコースティックライブでしょ。ドラマーはタンバリン叩く感じの。ドラムがどうだったか忘れちゃったんだけど、ギターギュンギュン、ジャック雄叫びで、興奮もしたけどこんな所で一体何を?で目が点になって大笑いした。

で、その後。ご飯でも食べるかーって下の道を歩いてたら、ビルの駐車場からメンバーの車が出てきて、車道に出る一時停止の間にジャックが握手をしてくれた。あれ、握手かな。開けた窓にヒジをついてた手との握手だったから、形だけ見たら腕相撲のスタートを待つ二人だったはず。でも私、その時思ったよ。

ジャックの腕、プロレスラーみたい。

そんな感想。で、同じ年の残暑の頃。2回目のジャックとの遭遇がやってきた。

その年の夏はテキサスにいて、夏の終わりだけどまだ40度もある週末にオースティンのフェスに行った。一番観たいのがジャックだったかは忘れた。

ある朝、私はmacを壊してしまい「あー修理か、新しいの買うかだなー」とスタバのテラスでコーヒーを飲んでいた。友達を道連れにして。すると、自分の目線レベルに知ってるパンツが通った。夏なのに茶色系で素材も冬っぽいチェックの長ズボン。全然センスよくない。ぶっちゃけダサい。

あれ、ジャックがタワレコで履いてたやつ?

見上げると、プロレスラー級の巨体に黒髪ボブの焼きそばみたいなチリチリ頭。隣を歩くヒョロッとした人はキーボードのディーンだ。と、思ったと同時に「ジャック!」と呼んでいた。

言っとくけど私はミーハー心のかけらもない人間で、出待ちなんかしたことないし、どこかでバッタリ会ったらどうしようなんて思わない。ミュージシャンならステージと音源、テニスなら試合やチャリティの場で最高であってくれればプレイベートなんてどうでもいい。

だから初めて会った人の名前を呼んでしまった自分に驚いたけど、ジャックがごく普通に振り向いて立ち止まったことにはもっと驚いた。ちょっと眉間にシワを寄せて、少し睨んでいるような、あの無茶苦茶かっこいい顔で(←ここ全部スローモーション)

席を立って彼らの方に行くと、私よりさらにジャック好きの友達がぶっ倒れそうなくらい興奮してることに気づいた。そういえば、友達はその日の朝、なんとラカンターズのバンドTを着てたんだけど、朝ご飯中に何かをこぼして着替えてた。残念。

ジャックもディーンも外出の途中で呼び止められてしまったにもかかわらずすごく優しくて、ジャックに至っては私が名前を呼んだ後、会話を始める前に私たちの名前を聞いてきた。そこらで出くわしたバンドの人と話すことはいろいろあったけど、名前を聞かれるなんてことはジャックだけだったからビックリしたわ。

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テキサスの街角でのまさかの出来事。その後、フェスの一番大きいステージで演奏する彼らをもちろん観に行った。しかも、せっかくだからと一番前で観ることにした。そしたらね…

なんと!演奏中のジャックが私たちに気づいてすっごい笑った!

勘違いで目が合ったと思うことはよくあるけれど、友達も私も確かにこっちを見て笑ったと感じられた。キャーッとなったよ、私たち。彼氏のことなんか忘れてた。その日のライブの感想はあの曲が良かったとか、あのアレンジが好きとかじゃなくて、ジャックがこっち向いて笑った、ただそれだけだったw 今でもいい思い出だわ。

でもね、すごく不思議だったことがある。スタバ前で話してた時、人が普通に通り過ぎていったこと。ジャックだよ、ねぇ、いいの?と心で思ってたんだけど、彼らと別れてから「あの人、有名な人?」って聞いてきた。「ジャック ホワイト」だよと答えると、ティーンの女の子とおかあさんがキャーーーーーーーー!

遅いっしょw


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