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ブルースマンのジャズ

 昨日は阿佐ヶ谷のオイルシティというライブハウスに出演しました。
 オイルシティはブルースのライブハウスとして有名なお店なのですが、今回は珍しくジャズバンドナイト的な企画で、3バンド合同のライブとなりました。
 自分はそのうちの2つに出演しまして、いやたくさん演奏しました。

 そのうちのひとつ「JAZZ LABO」というバンドは、もともと東京ブルース界隈では知らない人のいないようなブルースマンたちが、「JAZZもやってみたい」ということで、自分たちのバンド活動の傍、分科会的JAZZ研的にはじめたバンドです。昨日の演奏こちらです。

 こういった対バン形式で他のジャズバンドと並びで見ることがあんまりなかったので今まで気づかなかったのですが、今回改めていろいろ気づくこともありました。
 もちろん技術的にもにみなさん素晴らしいミュージシャンなのですが、一番思うのは、ちょっと簡単な言い方ですけれど表現力に深みがある感じがすることです。これって、「ルーツがジャズの理論から入っていない」という点がいい方に作用しているんじゃないかなと思います。なんといっても楽しいですよね。
 「日本で最高のジャズシンガーは美空ひばり」という説もありますが、なんかそんな話を思い出しました。
 (聞いたことない方はぜひ聞いてみてください、美空ひばりのジャズ。素晴らしいです)

 誤解があるとなんなので、ジャズバンドが別に総じてつまらないと言っているわけではなく(笑)、面白いバンドが大多数なのですが、やっぱり明らかに気配というか匂いのベクトルが違うのがこのバンドの魅力かなと思いました。

 ただ、当の彼らからすると、ジャズ的素養がまだ勉強中なことがとんでもないコンプレックスらしく、今回の対バンもビビり散らかしていたのですが、逆にジャズ的素養に優れたもう一つのバンドのメンバーからするとこのバンドの演奏は刺激的だったようなので、ほんとにわかんないもんだなあと思います。

 まぁわかるような気もしまして、逆にジャズマンにいきなりゴリゴリのブルースセッションに行けと言われたら「そんなのブルースじゃねえ」といわれそうでやはり恐ろしいと思いますので、JAZZ LABOのメンバーには、逆の立場だったら別にそんななんとも思わないじゃないですか、といってさとしています。なるほどなといわれます。

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