古本の中の異物

古本には時々ヘンなものが挟まっている。
集合写真、電化製品の保証書、タイ王国のテレホンカードなど、今まで色んなモノと出会ってきた。これらの珍品たちは幼い頃のある体験を思い出させる。市販のシラス干しに紛れ込んでいる鰯以外の魚や甲殻類の赤ちゃん(チリメンモンスターというらしい)を探したことだ。食事までのほんの少しの間だが、それらをコレクションして恍惚りしていた。中にはタツノオトシゴを発見した人もいるそうだ。残念ながら私は出会うことは出来なかったが。なんというか無理矢理まとめると、日常に紛れ込む小さな異変に敏感になる事が、人生をより面白いものにすると思う。まぁ今は、テストという大きすぎる異変に気を取られてそれどころではないだろうが。

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