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雨降ってきちゃったね

今でもきっとそこに行くと思い出す

そんな場所に思いを馳せて

でも確かには思い出したくなくて

行けないままでいる

ずっとそこに行くと思ってた

懐かしいなんて言葉の中に収まらないはずだったのに

古くなっていく記憶に喜びと悲しみが同居している

あの日、降ってきた雨

寒いねなんて言って二人で傘をさす

君が寒くないように僕は濡れてもいいなんて

そんな格好つけたこと心で思って

きっと君にはバレてたかな

恥ずかしいな、本当に恥ずかしいな

嬉しい時に雨は流そうとするくせに

悲しいときには流してくれないもんな

もう濡れずに傘がさせる

そう思いながら傘を立てる



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