#2 写真についての愛を語る
唐突に今、自分が誰かといる瞬間をファインダーに収めたいなと思う。自分が見た、心揺さぶられた景色を撮りたいと感じる。カシャンと音が鳴るたびザワザワとした気持ちになり、いてもたってもいられなくなる。気がつけばポケットに小さなカメラを忍ばせて、いつでもふっと心が動いた時に構える準備はできていた。
わたし自身は昔から何かを記録することにこだわっていて、それが単純にライフワークになっていたということもある。だから、「日常を残す」という意味で言うと、カメラに手を伸ばすことは必然だっ