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Bコートの話と貴族の話

長男のサッカーの大会当番で試合会場にいた。

一緒に駐車場係をしていた友だちから「次の試合のBコートってどこですかね?」と聞かれたので、少し考えたふりをした後「たぶん、Aコートの隣ですね。」と答える。

こういう時、「あはは!」とか「確かに!」と笑ってもらえると
「安全だ」と心底、安心する。「完結した」という興奮ともいえるかもしれない。

だがしかし。たまに安心できない場面に遭遇する。
「そのAコートってどこやねーん(あほ)」とか「そうそう、AコートとCコートの間です(真顔)って、なんでやねんっ!!(怒笑泣)」と、なぜか続きを求められる場面だ。

「そのAコートってどこやねーん」というボケ&ツッコミに対して「は、はあ・・・」という態度を取ったり、目上の人には「え?」と聞き返したりしてしまう。

「せっかくボケに付き合ってあげたのにノリ悪いなあ(泣笑怒)」と言われるのは不本意だが、続きを用意していないので、仕方がない。逆になぜ、この話に続きがあると思っているのかこちらが聞きたいくらいである。

ちなみに、試合開始10分前、チームのみんなが集まっている場所、そここそがBコートだったので忘れないようここに記録しておく。


大会の時の駐車場当番には、配置ごとに3つ担当があって大変だ。

①入口担当
入口で「サッカーですか?野球ですか?」と聞く係。
サッカーの人は「お疲れ様です」と笑顔で左折していき、野球の人は完全に無視しながらブゥンと右折していく。なにも迷うことはない、誰でも簡単にできるお仕事です。大変ではない。

②誘導担当
笑顔で左折してきた車に「こちらへどうぞ〜」と旗を振り直進を促す係。この担当は、感謝されるだけで無視されることはないので、何も大変ではない。

③駐車担当
チームごとに縦列駐車するのを手伝う係。
「ここに駐車したいです」という前向きな人たちを「はい、どうぞ!こちらへ!どうぞ!」と受け入れるだけなので、大変ではない。


大変だという愚痴を書きたかったのに、どの担当も何も大変ではなかった。辛い。
どこかしらの目的地にむかって道路を走っている車を停めて「ここに駐車していきませんか?」と営業する仕事だったら絶対大変だっただろう。辛い。
実は②だけ、まだやったことがないので、実は一番辛い担当なのかもしれない。辛い。


さて、子どもは外食が大好きなのだが、最近お子様メニュー以外にもメニューがあることに気がつき始めた。ステーキの美味しさにも気がつき始めた。つらい。
みんな単品しか注文しないのに、なぜか長男はスープに海老の前菜にと、コースで注文する人になってしまった。誰もコースで食べていないのに、みんな一つしか注文してないのに、え???なんで気がついた????つらい。
コースを自力で作れるなんて前世が貴族だったのかな。「ステーキはメイン、最初はスープだよね?」という魂の記憶なのかな。考えてみれば寝顔も貴族っぽい気がするし。
「おやつ何にする?」と聞くと「何かフルーツを持ってきて」とかいうし。貴族だったんじゃない?


これは本音を書こうと頑張るが、どうしても良く見られたいという欲が出てきてしまう人間の偽日常日記である。
(今回の自分解放率52%)





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