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7才生き物好きビギナーの療育的備忘録

「生き物好きの子は賢くなるんだって。」
「動物園とか水族館とか行くといいよ。」

区の講演会の話を又聞ききし、あれから約7年。息子が今年の夏頃から生き物に興味を持つようになりました。
療育目的て遊んでいたわけではないのですが、結果として息子の成長を促してくれる存在になっています。今日はその記録です。

興味を持つまで


【 生後半年~6才 】
なにも見ようとせず歩き回るばかり

冒頭の言葉を鵜呑みにして、動物園や水族館によく行っていました。
なのに、憶えているのはただひたすら歩き回る息子の後ろ姿と、それを追いかける私。息子は興味あるんだか、ないんだか……。
そんな様子から次第に、息子の発達よりも子育てで煮詰まった気を紛らす気晴らしの場として使うようになりました。


【 今年の夏 】
バッタを捕獲し、生き物好きが開花!!

なんとなく連れて行った公園で、息子がバッタを素手で捕獲したことがきっかけでした。息子のその姿を見た私がいつも以上に驚いた顔をし、笑顔でたくさん褒めたことがもしかしたらよかったのかもしれません。
それまでは、私や夫に褒めてもらっても無表情だったり、無視?ではないのですが聞き流している様子で、なぜ相手が喜んでいるのか理解していない様子でした。
この瞬間初めて<褒めてもらうことの喜び>を感じたのだと思います。この出来事を境に反応を求めてくるようになりました。




生き物好きビギナーの療育的楽しみ方


【 虫取り 】
( 冬なので 休止中 )

まだ虫取り網は上手く使いこなせないため、もっぱら素手です。
虫を探して狙いを定め、手を動かし、殺めぬよう力加減を調節しながら捕まえ、捕まえた手とは反対の手で虫かごの蓋を開け、逃げないよう素早く入れて素早く蓋を閉めるなど、普段の息子からは考えられない手際の良さを発揮した姿が虫取りのときは見られます。

【 図鑑 】

興味を持つまではほぼ飾りだったのに、突然図鑑を開くようになりました。
「これなーに?」「なにをたべるの?」
疑問を今まで持たなかった子が、こんな風に人に聞くようになり、会話が生まれました。

↓ よく見てるやつ

【 Google先生 】

「おーけーぐるぐる ○○はなにたべるの?」
など、よくスマホで質問しています。
目を話した隙に動画を見始めているなんてこともありますが……。
発音が不明瞭だと聞き取れないので、その場合は自発的にやり方を変えて何度も挑戦し、徐々に発音がよくなっきました。

【 未開拓の動物園 】

今年の夏、生きたカブトムシを見たがっていたので、夏休み期間中カブトムシの特別展が開催されていた多摩動物公園まで行ってきました。実物を見たのがよかったのか、そこからより生き物に興味を持つようになりました。
また、『自分が知りたいもののために知らない場所へ行く』という刺激・経験が思考に繋がり、終始意欲的に取り組む姿勢が見られました。

【 YouTube 】

昔TBSで放送されていた『どうぶつ奇想天外』のYouTubeを見つけて以降、息子の気が向いたときに観るようになりました。
言わずもがなですが、こちらは動物の生態を知るために本当によい資料で、集中して見ています。見せすぎもよくないですが、集中力がつくようです。
トヨタ自動車が運営している『トヨタの森』もなかなか面白く、よく見ています。

【 写真撮影 】

息子が撮影したフクロウ
「ふくろくさん とりたい!」

先日フクロウを撮影しました。
いままで写真を撮りたいと言ってスマホを手渡しても、ただ撮るだけで被写体がなんなのかこちらにはよく分かりませんでした。本人も撮りたいものを漠然と捉え、ただシャッターを切っていたのだと思います。
しかし、この間はフクロウが撮りたいと言うのでスマホを手渡すと、しっかり目的をもって撮影をしていました。視点を定め、ピントを合わせてぶれないようにシャッターを押すのって大人でも難しいのに、楽しんで取り組んでいます。

【 絵本 】

絵本って素晴らしい!!
以前からそれは思っていたことですが、監修つきで生態をこんなにも簡単に知れる絵本があったとは。この間図書館で見つけて借りてきました。短く起承転結があり食いつきがよかったです。




今年の春頃まで疑問を持つことのなかった息子を心配して、精神発達の先生に相談していたのに、いつの間にやら意欲的に知的好奇心を爆発させています。本当にびっくりです。

先日あった学校の持久走では、マイペースに最初から最後まで淡々と同じペースで走っていました。終盤になって息子の目の前に抜かせそうな子が出てきても、息子はその子を抜かすわけでもなく、むしろペースを落とす優しさを見せ、これまた驚かされています。

小学校入学当時の息子を考えたら走っていること自体、ものすんごいことなんですが、走る姿を見て「あー、この子ってこういう子だったんだ」と再発見したような気持ちになりました。

人と比べず、淡々と。
なかなかできることではありません。

これからも、息子の「やりたい!」「知りたい!」を大事にして、人と比べず淡々と息子のペースでやっていけるよう環境づくりに励みたいと思います。



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