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横浜トリエンナーレに行ってきました

夏休みにどこに行こうか悩んでいる方、展覧会や美術館はどうでしょう?時間指定予約制になっている「横浜トリエンナーレ」は、感染対策もきちんとしており、安心して観覧できました。いろいろな展示があるので、きっとピンとくるものに出会えますよ。

トリエンナーレって何?

①毎年、日本各地で開催されている、規模が大きい展覧会 ②現代美術とデザインの展示がいっぱい ③去年はあいちトリエンナーレが政治的にネガティブな話題を呼んだ という予備知識だけで事前にネット予約し、いざ横浜、みなとみらいへ。平日の某日、最も早い10時~11時に横浜美術館に入場する予定がやや遅刻。それでも十分間隔に余裕のある人出しかなく、展示に行列ができるような状態ではありませんでした。メインの会場はここ、横浜美術館と、そこから歩いて10分程度の「プロット48」の2か所。横浜美術館に入る際に2種類のパンプレットを渡され、それに沿って展示を見ていきます。

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楽しいもの、面白いものがいっぱい。

テーマが「光の破片をつかまえる」ということで、最初の会場、横浜美術館の入り口には冒頭の巨大な装飾「回転する森」(ニック・ケイブ作)がいきなり現れます。キラキラ輝いてとてもきれい。そして左右に広がる階段を順路に沿って進むとややメッセージ色の強い日本人作家の作品が数点あります。政治色の強い(朝日新聞が協賛だもんな・・・)ものはすっ飛ばして、楽しそうなものを重点的に見ていきます。

どうせなら「参加」してみる

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私が気に入ったのは、様々な橋の造形を鉄製のオブジェで再現したMake or Break(作るか、壊すか/レベッカ・ギャロとコニー・アンデス)です。この作品は、橋が潮でさびていく様子を、観覧者が塩水をスプレーすることで徐々に表れるような「参加型」作品になっています。この他にも参加型作品はあるのですが、すべて事前予約制。これは事前予約なしに参加できる貴重な作品です。塩水も、横浜の海水をわざわざ採取してボトルに詰めたものです。もちろん、私たちがスプレーに触る前にはアルコール消毒が用意されていますので、安心です。

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すべての橋は実際に横浜にかかる橋で、普段私たちがこうした橋の造形に気づいていないこと、そして気づいていない橋にもっと気づいてあげようよ、というメッセージが込められており、各々の橋について短い文章や詩を載せたリーフレットが用意されています。展示を見た後、身近にある橋を見つけたらインスタに挙げて@careforbriges とすれば事後にも参加できるんです。私はさっそくインスタで橋の写真をいくつか上げてみました。

プロット48で大爆発!してみる

横浜美術館の展示や動画は、比較的シリアスで正統派なのに対して、第2の会場である「プロット48」は180度違う趣向です。より前衛的でもあるし、「ふざけてんのか?」と言いたくなるような展示がてんこ盛り。というのも「エビをよりセクシーに」というテーマで作られた作品群があり「エビがある環境の中で繁殖しないので、よりSEXさせるためにはどうしたらいいのか」という冗談を極めたエログロなものがあふれているんです。ここでは割愛しますが、ボンテージやら、お子さんには見せたくないものの数々が展示されていたり、ちょっと怪しい個室風の空間もあったりします・・・

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そんな中で私が気に入ったのがこれ!エビが集まって繁殖したりしなかったり、死んだり生まれたという一生をシミュレーションしてくれるおもしろいソフトです。池の中を覗き込んでいるような感覚で、いつまでもそこにいたくなってしまいます。

エビから離れた展示も「げっ!」と思うようなものがちらほら・・・

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ゲイのカップルがいろんな体位をとっている展示の横で、おそらく作者だろうと思われるイケメンのインスタライブ(それもちょっときわどい感じ)が延々と流れ続けます。

これはほんの一部で、プロット48にはカップルや親しい友達と行けば大いに盛り上がるかもしれません。なお、ボンテージは身に着けることもできるそうです(誰も着てませんでしたが)。

あー楽しかった!

こんなわけで、2つの会場で半日遊べますので、現代アートに興味のある方はぜひ。ちょっと朝日新聞系の方も「そうだそうだ!」と言って楽しめるかもしれませんし(私の友人にはそういう方はいませんが・・・)。平日に行けば、横浜美術館内のカフェもすいています。軽食もなかなかいけるので、食べてみてください。

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サイトはこちらになります。参加型アートや一部の展示は事前予約制になっているので、チケットの予約だけでなく、イベントも忘れずに予約してくださいね!


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