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私の短歌「逆説の接続詞」を詠んでみた

排出権のように不幸を売り飛ばすだけど幸せ薄い僕です

NHK文芸選評、2021年10月23日のお題は「でも、しかし、だが」のような逆説の接続詞でした。私の作品は全部で9首です。最初は「排出権取引」みたいに不幸が売り飛ばせたらどうだろう?と思って作ってみました。でもそれで幸せにはなれなさそうだなとも。

リタイヤはすぐできるけどまだしない仕事が好きでいられるうちは

これはいまの私の正直な気持ちです。若い時はリタイヤできるだけお金が貯まったら早期退職しようと思っていたのですが、まだ働き続けています。仕事が好きでいられるのはありがたいことです。

年金はもらえるかもねだけど円の値打ちが半分かもね

日本の社会保障制度は厳しい局面にありますが、私が引退する時にもなにがしかの年金はもらえるのでしょう。でも当てにはしていません。円の購買力は過去20年で下がっており、この先も残念ながらそういう状態が続きそうだからです。やれやれ。

愛してるでももう一人愛してるそのあと僕がふいに消された

都合のいいことばかり言ってると、消しゴムで消されちゃいますよ。

優しくてうっとりさせる君だけどそれを他でもやってるんだな

男の嫉妬って怖いです。

有名な先生だって聞いたけど想定外の眠さであった

これと上の2つは、似た短歌を詠んだ人がいそうですね。平凡だもの。

私たちの前にはアクリル板があり知っていたけどいまは知らない

スタバで、別れた彼氏とか、あまり親しくない同僚と会ったら、いまなら知らないふりができるような。むやみに話さないことが「正義」ですからね。

僕はねえ差別はしない主義なんだだけど区別はしてもいいでしょ

というようなおっさん、世の中に結構います。それを差別って言うんですよお。自覚してください。

うつ病で休職中の僕だけど面接で言う「健康です」と

これはうちの業界によくある話。首になりそう!と思ったらとりあえず診断書もらって休んでその間に面接を受けて転職、という技を使う人がいます。そういう人には面接の「健康です」の方が実は真実だったりする・・・のかな?(終わり)

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