J1リーグ全試合観戦 第4節

第4節までが終わって、少しずつ今季の良し悪しがわかってきた。

川崎フロンターレ対名古屋グランパス

両チームとも前節は引き分けに終わり、攻めきれないで終わった試合だった。

川崎は、ディフェンスラインにけが人が多く、守備面で少し不安などがあった。しかし、左サイドにマルシーニョ選手が戻ってきて、新たに武器が増えた。

名古屋は、大きく選手が変わることはなく、中盤がバランスを取りながら、攻撃的で、守備も固いサッカーをしてきた。

前半

試合が始まると、終始川崎がボールを保持し、名古屋はカウンターでチャンスを作る展開が続いた。中盤でのデュエルの激しさ、ワンタッチ、ツータッチでのパスの精度、切り替えの早さなど両チームの意地のぶつかり合いを見ることができた。

マルシーニョ選手のダイアゴナルの動きが効果的に機能して、脇坂選手などからのパスでチャンスを作り、25分にはチャナティップ選手からのスルーパスに抜け出して、マルシーニョ選手がランゲラック選手の肩口を抜いて先制ゴール。

名古屋の守備が徐々に後追いになり始めて、前半は振り回されながらも最後は固く守る機会が増えていた。川崎の、橘田選手の気の利いたポジショニングやボール回収力には、改めて驚いた。

後半

後半立ち上がりは、名古屋の前線からのプレスから川崎に店舗を作らせる前にボールを取っていった。仙頭選手やマテウス選手など、キックが上手な選手がそろっていて、何度もセットプレーを得て、チャンスを作っていたが、川崎の守備も集中していてこじ開けることもできなかった。

相馬選手やマテウス選手も封じられて、いつものスピードやクロスが見られなかった。

川崎の戦い方に風格があってチャンピオンらしい堂々とした試合運びだった気がする。名古屋も崩されていたわけではないので、川崎の技術の高さや、連動の仕方に少し劣ってしまっただけだと思う。

個人的ベスト11

4-2-3-1

垣田(鳥栖)

マルシーニョ(川崎)    清武(C大阪) マテウス・サヴィオ(柏)

         橘田(川崎)    遠藤(磐田)

山中(C大阪)   森重(F東)    ブエノ(鹿島) 宮原(名古屋)

キム・スンギュ(柏)

山中選手が素晴らしいクロスでC大阪の今季リーグ戦初勝利をつかみ取らせた。移籍後初先発で、これぞ山中選手といったクロスだった。

森重選手の経験と技術で、相手マークから外れてヘディングで先制点をとり、センターバック、守備の中心として、終始集中を切らさずカバーや対人で相手を抑えていた。

遠藤選手や清武選手などの代表経験もある選手のプレーを改めてみて、試合の流れを作ったり、落ち着かせたりすることができることがすごいと思った。清武選手はプレスも献身的に全力で行い、展開を変えるパスもできて、とても安定感がある。遠藤選手はポジショニングでまず相手より優位に立って、そこから状況を考えながらミスのないパス、フィード、ビルドアップを助ける動き、皆うべきボランチの一人。

韓国代表GKキム・スンギュ選手のシュートストップはさすがで、福岡相手に、何度もチームを救っていた。足元もしっかりしていて、ビルドアップでもしっかりボールを繋げていた。


川崎 横浜 浦和 神戸は、6試合消化したが、結果は対照的になった。川崎、横浜は、自分たちのサッカーも行いつつ、結果も出して、しっかり1位2位にいるが、浦和、神戸は、とても心配になる結果、浦和は悪い内容ではないが決めきれなかったり、ちょくちょく失点したりで4敗、神戸はいまだにどう攻撃したいかがわからない。サンペール選手やイニエスタ選手のボール出しにどれだけ反応できるかが勝負になるだろう。

福岡 札幌 広島も素晴らしい試合は続けているが、勝つことができていない、一度勝てれば流れに乗っていけるだろう。

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