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自由が丘を優雅に遊歩

9月30日土曜日、奥さんが夕方から自由が丘で美容室だったので、昼頃から行って夕方になるまで一緒にぶらぶら散歩した。

着いて早々に昼食を食べにサブウェイへ。最近、夫婦そろってサブウェイブームだ。記憶力が優れた奥さんに食べたいものを伝えて、僕と赤ちゃんはカウンターの1番隅っこの窓が左手にある椅子に座って待っていた。数十分前は少し雨が降っていたのだが、急に日が差し込んできて、左半身を照らし、残暑が「ま、まだだ!」と僕にしがみついてきた感じだった。赤ちゃんにもしがみつく残暑の光を振り解くように背中を向けつつ、僕は明るくなった外を眺めていた。サブウェイの向かいは工事現場だった。カメラを持つようになってから、前よりも工事現場が気になるようになった。工事現場は刻一刻と姿が変わっていくため、シャッターを押したくなる。しかもそれが大きな建物だったら、今見ているこの場所の空の広さ、抜け感はこの瞬間だけなのかもしれないと思い、貴重に感じた。奥さんがサンドイッチと飲み物が乗ったトレイを持って、こちらへ来た。山盛りに入った野菜、大きくはみ出したハラペーニョ、とても美味しそう。ハラペーニョってこんなスパイシーなんだ。口がヒーヒーして、気を緩ませたらペプシが一瞬で無くなりそうだったので、セーブしながら飲んだ。

サブウェイの向かいの工事現場。何ができるのだろう。

やっぱり自由が丘は面白い。雑貨屋と家具屋があるからだ。最初の方に寄ったポパイカメラはカメラにファッションの要素が付け加えられた感じのお店。カメラのストラップ欲しいなぁと思って見てて、奥さんが「これどう?」と言った黒皮のやつは良さそうだったけど、結局買わなかった。インスタントカメラも買おうかなぉと思ったけどやめた。自分を制御させているのは、節約のための時もあれば、これ以上自分の時間を削るものを増やさないための時もある。赤ちゃんがいると趣味や娯楽が削られる。それは悪いように思えて、実にいいことだ。そのおかげでカメラと日記、または随筆といった自分にぴったりと合う厳選された趣味が手に入ったからだ。

やっぱりストラップ買ってもよかったかもな。


自由が丘には特に好きなお店が3つある。それはACME FurnitureとTODAY'S SPECIALとカタカナである。最初の2つは有名なので、カタカナを取り上げたい。ユニークな形のこけしがいたり、大人も読みたくなるような絵本があったり、温かくも可愛らしさのあるお茶碗があったり、どこか日本らしさを感じさせるほっこりしたものが置いてある。クマの顔がついた木のボールペンを買うかすごく迷ったけどやめた。すごく可愛かったんだけど、ボールペンは家にたくさんあるし、ほとんど使わないし。あと、そういえば会社にいる時に一度だけ副社長が急に「ボールペン貸してくれない」と言われた事があって、クマの顔がついたボールペン渡したらどうなるかなと想像して、これもやめた理由の1つだった。よくよく考えたらこれは逆にいいじゃんって日記書きながら思った。

自由が丘に来たなら立ち寄るべし。カタカナって名前もいい。

最後にちゃんと書いておきたいのはタピオカ専門店、茶工廠。読み方は「ちゃこう“じょう”」。奥さんは存在を知ってて、立ち寄り、店構えからそのデザインが僕の好みだった。

歯車⚙にお茶🍵が注がれたロゴが可愛らしい。思わず絵文字を使ってしまった。どこか工場らしさを感じさせる電光掲示板や窓際に置かれたドリップマシン。機械の感じが好きなのは、川崎育ちだからなのかもしれない。
烏龍茶ミルクティーの味もすごく美味しかった。タピオカ専門店は奥さんの影響があって色んなお店で飲んだが、ここのは結構好きだった。美味しいお店は甘さのバランスがとにかくいい。タピオカに黒糖の味がついている分、飲み物の甘さは控えめでよい。味には全然うるさくないはずなのだが、烏龍茶ミルクティーに関してはうるさくなってしまった。タピオカを噛み締めながら「ここのはうまいね」って言ってる自分を思い出して、小生意気だなと思った。

美味しい飲み物はちょうどいい。甘すぎず薄すぎず。甘すぎるのは健康にもよくない。子どもの教育上もよくない。

自由が丘、よく行ってるはずなんだけど、今回は色々と発見が多くて、特に楽しかったな。最後は道中にパラパラと撮った写真で幕を下ろそうと思う。

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