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ECOFF台湾 視察報告(1)カカオが実る土庫エリア

台湾雲林での説明会の翌日より、さっそく各地の世話人候補の活動地域を訪問しました。

最初に訪れたのは、土庫エリア。

土庫は雲林県の真ん中に位置しており、県庁所在地「斗六」からは車で30分ほどの場所にあります。

石さんの拠点の近くには台湾鉄道の駅もあり、田舎ながらもアクセスの良い立地でした。

今回、ECOFFの活動に興味を示してくださった石さんは、カカオ農園で働くかたわら近隣の農家さんの農産物を販売する施設の運営もされています。

来年からは養鶏業も始める予定だそうで、養鶏に関わる作業が主なボランティア内容になりそうです。

とはいえ養鶏だけでは土庫のことを知るにはちょっと物足りません。そこで、カカオ農園にも案内していただくことに。

ところで「台湾でカカオなんてできるの?」と思われる方もいらっしゃることでしょう。

実は、台湾ではカカオもコーヒーも生産可能で、日本時代に台湾各地でコーヒー畑が作られた歴史があります。

雲林より更に南に位置する屏東では特にコーヒー栽培が盛んで、日本時代に植えられたコーヒーの豆が今でも収穫されているんです。

台湾産のチョコレートも近年脚光を浴び始めていますので、チョコレート好きの方は台湾に来られた際にはぜひ味わってみてください。

さて、カカオ農園は石さんの拠点からバイクでおよそ15分ほどの場所にあり、敷地内に入ると整然と並ぶカカオの木々と瀟洒な建物が目に飛び込んできました。

ここでは農園理事長の陳さんと経営を担っている劉さんと面会し、同農園がプロデュースしたチョコレートと市販のチョコレートの食べ比べをさせていただいたり、ECOFFの活動を台湾でどのようにしていけるか様々な意見交換を行いました。

その中で、台湾の各地にある発展協会との協力が示唆されました。

発展協会は町内会を更に大きくしたような存在で、地方では主に地域活性化のための様々な活動を行っている組織です。

日本にも同様の組織は全国各地にありますが、そのほとんどが任意団体であるのに対し、台湾の場合はより公的な団体として整備されているのが特徴です。

確かに、全国に広がる発展協会と協力をすればスムーズに活動地域を広げられるそうだと感じました。

一方で、ECOFFの活動は組織より世話人個人の活動と結びつけた方が相性が良いことから、発展協会という比較的大きな組織と協力した場合のデメリットについても考えさせられることとなりました。

まだこの先の展開は未知数ですが、石さんとは引き続き連絡をとり、土庫コース開催のために動いて参ります。

ちなみにチョコレートの食べ比べの件ですが、カカオの油を100%使っていると口の中で噛まなくてもすぐに溶けていくのに対し、市販のチョコレートの場合は噛まないと溶けていかないことを体験させていただきました。

まだ販売はされていないようですが、今後の展開が期待されます。

次回は、同日夜に訪問した台中の施設のご紹介をします。

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