【韓国チェジュ島】済州民俗自然史博物館を訪ねて
海女の博物館を訪問したことはこちらの記事でご紹介しました。
その前に,チェジュ市内にあった「済州民俗自然史博物館」で事前にこの地域の自然や文化の展示を観に行ってきました。
民俗自然史博物館
博物館でいただいた日本語版のパンフレットによると「自然を尊重した,息づかいを感じられる済州の代表的な博物館です。火山島である済州の形成過程や自然資源,そして済州島民の生活と民俗文化まで総合的にご覧いただけます。」と書いてありました。その挨拶文のとおり,チェジュの自然や民俗に関する多数の展示がありました。
行き方
チェジュ市内にあります。路線バスで簡単に行くことができます。
民俗自然史博物館の展示内容
展示内容の詳細はHPに詳しいので,私が個人的に興味をもったことを自分への備忘録の意味も込めてご紹介します。
水汲みの仕事
飲み水を得られるところが限られていて,水を汲みに行くことが小さい頃からの仕事だったようです。大きな瓶に水を汲んで運ぶ写真がとても印象に残りました。
昔と今の潜水服の比較
海女の方々は白い布の生地でできた服で海に潜っていたそうですが,現在はウェットスーツに変わっています。ここでは両者を見ることができました。ここの展示の解説ではなかったかもしれませんが,ウェットスーツにオレンジ色の生地が付いている理由についてどこかで読みました。海の中での事故を防ぐため,海の中で見えやすい色をウェットスーツに着けているそうです。そういえば,海上保安庁の潜水服はオレンジ色でしたね。
済州海洋展示館
海の生物の展示館でした。無脊椎動物の展示のところに,棘皮動物も展示されていました。
ウニとして,
キタムラサキウニ M. nudus
サンショウウニ T. toreumaticus
バフンウニ H. pulcherrimus
の3種類が展示されていました。水温の上昇でキタムラサキウニの分布南限が北上しています。日本国内での南限も北上しているので,水温の変化によって,展示内容もこれから変わっていくかもしれないなと思いました。
ここの展示が東京の国立科学博物館と似ていました。水深別に生物を並べられていました。
トルハルバン(石の守り神)
屋外には,大小様々なトルハルバンが展示されていました。いろんな表情があって素敵でした。
さいごに
日本語に対応したパンフレットもあったし,展示物の一部には日本語で説明がかいてあるものもありました。閉館時間が迫っていたので,少し早足で展示を見て回ったのが心残りです。また機会があれば行ってみたい場所です。
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