
むしゃくしゃしたからnote始めてみた
タイトルの通りである。
僕は今、非常にむしゃくしゃしている。
非常にむしゃくしゃしながら、全国チェーンのカフェでこの記事を書き始めた。
本当ならば今ごろ、僕は大大大好きなロックバンド『ザ・クロマニヨンズ』のライブを楽しむために埼玉県は狭山市市民会館に足を運んでいるはずだったのだ。
『ザ・クロマニヨンズ』とはヴォーカルの甲本ヒロトとギターの真島昌利の2人を中心に結成された日本の4人組ロックバンド。
甲本ヒロトと真島昌利の2人は30年以上前に『THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)』という超有名バンドを組んでから、バンドを変えながら現在活動中の『ザ・クロマニヨンズ』まで音楽活動を共にしている。
それが今、世界中を騒がせている新型コロナウイルスの影響でライブは延期となってしまった。
まぁ、事情が事情なので今回は仕方ない。中止ではなく延期なのだし。
ということで、初めてのnote投稿には僕がヒロト&マーシー(真島昌利の愛称)のバンドとの出会いについて書きたいように書くことにする。
『THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)』との出会い
僕が彼らの音楽と出会ったのは中学2年生ごろだったと思う。
当時13~14歳だった僕の周りでは、今まで興味が無かった「バンド音楽」を聴き始める友達が増え始めていた。
人気だったのは『ロードオブメジャー』『アジアンカンフージェネレーション』『オレンジレンジ』とかだったと思う。
僕も『オレンジレンジ』には少しハマった。当時はテレビでの露出が多い音楽にしか触れる機会が無かったので自然とそうなった。
そんなある時、他のバンドの音楽を聴いてみたいと思い、クラスメイトの【出っ歯(クラスでのあだ名)】に「なんか良いバンドのCDない?あったら貸して」と持ち掛けた。
(ちなみに出っ歯は軽めのモヒカンに出っ歯でお調子者というキャラが濃いヤツだった)
すると出っ歯は、「兄貴の好きなCDがあるから明日持ってくるよ」のようなことを言ったのを覚えている。
そして、次の日に出っ歯は3枚のCDを持ってきてくれた。
CDは販売製品そのものでは無く、出っ歯の兄貴が複製したCDだった。
真っ白なディスクの表面に「THE BLUE HEARTS」「YOUNG AND PRETTY」「TRAIN-TRAIN」と汚い字でアルバム名が書かれていた。
洋楽なのか邦楽なのかも分からず借りたCDを学校から帰宅後、すぐにCDプレイヤーにセットしたのを覚えている。
アルバムの発売順で言うと
1st「THE BLUE HEARTS」
2nd「YOUNG AND PRETTY」
3rd「TRAIN-TRAIN」
なのだけれど、もちろんそんなことも知らないので適当に1枚選んで聴き始めた。
それは僕の心に刺さった
それからのことは、今でも鮮明に覚えている。
遠くから近づいてくる汽車の汽笛のようなハーモニカの音、そして流れる美しいピアノの旋律。
「栄光に向かって走る~」
消え入りそうなほど弱弱しく掠れた声のヴォーカル。
しかし次の瞬間、弾けるようなドラムの音と共に曲のテンポが一気に変わった。流れるようなイントロが続き、何かの始まりを予感させていた。さっきまで弱弱しい掠れ声だったヴォーカルが野太い声で叫ぶように歌っている。その歌詞と声の力強さに圧倒された。
「!!!・・・なんだこれ・・・」
訳がわからなかった、初めて出会った不思議な感覚に頭がもうパニック寸前!!
気が付いたらアルバムの1曲目が終わって、次の曲が流れ始めている。
とっさに巻き戻しボタンを連打して、先ほどの曲を最初から聴き直した。
その日は寝る直前まで、何回もそのアルバムの1曲目だけを繰り返し貪るように聴いた。
後から分かったのは、そのアルバムは『THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)』というバンドの3枚目のアルバムということ。
1曲目の曲名もアルバム名と同じく「TRAIN-TRAIN」。
出っ歯に借りた他2枚のアルバムにも同じような衝撃を受ける曲があったのだが、ここに書くととんでもなく膨大な文字数になってしまいそうなのでここまでにしておく。(【リンダリンダ、終わらない歌、キスしてほしい】などなど挙げたらキリがない)
以上が僕と『THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)』との出会いだった。
いつかどこかわからないけど、何かを好きになるかもしれない その時まで空っぽでもいいよ
それ以来、もう15年以上ずっとヒロト&マーシーの曲を聴き続けている。
高校の入試面接でブル―ハーツの話をしたし、社会人になってからブラック企業を辞める決心が付いたのはクロマニヨンズのおかげだ。
今、一番聴いているのは『THE HIGH-LOWS(ザ・ハイロウズ)』の曲だったりする。
僕の人生に大きな影響を与え、生きる糧となっている2人が現在進行形でバンドをやっていて、毎年新しいアルバムを出してくれる。
そんな生きる喜びをくれるバンドを紹介してくれた出っ歯には、めちゃくちゃ感謝している。
最近は会ってないけど、ありがとう出っ歯。ついでに、結婚おめでとう。
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