家を建てると財布のヒモが緩む
「家を建てるなら、なるべく安く建てたい」
とお考えになる方は少なくないと思います。
あまり家への関心・興味が無く、住めれば良いと考えている方はなるべく費用は抑えたいですよね。
しかし、人生最大のお買い物
とも言われる住宅を購入、建築する時には財布のヒモが緩んでしまうことが度々あるそうです。
ちょっと言いづらい話題ではございますが、今回はあえて取り上げてみたいと思います。
■こんな緩め方にはご注意
1)自動車の買い替え
新居の完成直後にお車を買い替える方がいらっしゃいます。
普段の暮らしの中において、お車の買い替えは非常に大きなお買い物ですが、住宅と比べると金額の桁が少ないので、いつもよりもハードルが下がるようです。
お車のお買い換え時期はいずれやっては来ますが、それが今でしょうか?
2)家具家電の総入れ替え
「真新しい新居に設置する家具・家電は全て新しくしたい」
と言う想いは分からなくはありませんが、家具や家電を全てとなると相応の費用が掛かります。
新居を計画している時から家具家電の費用も予算として組み込んでいたのであれば問題ございませんが、急に思い立った場合には少し立ち止まり、使える物はないかと確認してみてもいいのではないでしょうか?
3)興味が無かったはずの装飾品
新居を飾る様々な装飾品、インテリアなどがございますが、
これまでは全く興味が無かったのに、家が新しくなると欲しくなることはありますよね。
しかも、高級品、ブランド品、等ばかりに目が行ってしまうなんてことも・・・。
4)新築住宅の計画では取り入れなかったオプション
家を造るには、土地を準備して、家の設計をして、仕様を決めて、見積りして、予算に合えば、契約・着工・完成引き渡しとなって行きますが、
時々、新居の完成直後に、太陽光発電システムや高性能空調機器などを設置している事例をお聞きします。
それらのいわゆるオプションは、
新築住宅の予算計画の中で断念していたものであったはずなのに、
別の予算で設置されているようです。
5)悪い訳ではないが
人生最大のお買い物をした直後は、だいたい、テンションが上がります。
自動車でも一般的には高くても数百万円で購入出来るのに、数千万円のお買い物をしているのですから、テンションは爆上がりです!!
しかも、一気に支払いが来ないので、財布のヒモが緩みやすいのではないかと私は分析しています。
ヒモが緩んでも悪い訳ではありません。
ただ、家の完成直後から住宅ローンと言う今後数十年にわたって返し続ける借金の支払いが始まっていることと、
手持ちのお金はいつ何かで必要になっても良いように残しておいたはずのものであることを、
分かった上でのお買い物でしたら、何も問題ないと思います。
夢の無い話しで申し訳ございませんが、
住宅ローンを組む時のことを思い出してみてください。
月々の支払いやボーナス払いの金額、ローンの年数、固定金利と変動金利の選択、など様々なシミュレーションの中からお選びになった住宅ローンだったはずです。
それが始まった直後に、現金でのお買い物ならまだしも、更にローンを重ねるということに対して、勝手に心配をしています。
時々お見掛けする築浅の戸建て住宅はいったいどんな理由で手放すことになったのかと思いをはせてしまう今日この頃です。