見出し画像

大きい家が必要ですか

「大は小を兼ねる」
とは申しますが、全ての事に当てはまるとは限りません。

家の大小がまさにそうだと私は考えています。


■大きい家が必要な理由

1 家族が多い

一つ屋根の下に暮らす人数が多いほど、
必要となるスペースは広くなるのは当然です。

一人一人が個室を必要とするならばなおさらです。

しかし、それでも、
一緒に生活する人数は月日の経過と共に変化する可能性があります。

現代では、人数が減る場合が多いと思います。

2 暮らし場以外の用途がある

コロナ禍で普及したリモートワークのように、自宅でお仕事をする方が増えましたので、家の役割は増えてきています。

そうなると、暮らしの場以外の専用スペースが必要な場合があり、家を大きくする理由となります。

一方で、冠婚葬祭を自宅で行うことが殆どなくなりましたし、家族や親戚が集ったり、頻繁な来客があったり、と言う人付き合いは激減してきていますので、ゲスト向けのスペースはほとんど必要がなくなってきています。

3 ステータス

「一国一城の主」
を目標にお仕事に邁進していた時代はとうの昔ことですが、
それでも、マイホームは人生の目標の一つではあると思います。

また、誰もが憧れるような大きな住宅、豪邸、を所有することに対して、ステータスと感じる方もいらっしゃいます。

優越感もあるでしょうが、
何よりも、自分が成し遂げてきたことが家として形になることって喜ばしいことだと思います。

4 財産として残す

土地や建物は不動産としての価値があります。
自身の資産としてはもちろん、家族が相続出来る資産としても価値があります。

ただ、土地は大きさ=価値ですが、建物は必ずしも大きさと価値がイコールにはならない場合もありますし、維持管理にもお金が掛かるので、負の遺産になる可能性はゼロではありません。

■大きい家を維持するということ

1 固定資産税

家は大きいほど税金が高くなります。
物置部屋、空き部屋にも全て等しく税金が掛かっています。

2 メンテナンス

家は大きいほどメンテナンス費用が高くなります。
塗装工事にしたって、内装工事にしたって、施工する面積に比例して金額が上がります。

使っていない部屋であっても、それは同様です。

3 家以外

家が大きいということは、必然的に敷地も大きいということです。
そうなれば、固定資産税もメンテナンスについても建物にプラスして土地に関することも対象となります。

■家づくりはコスパだけではないが

大きい家はリスクがあるということではないのですが、
効率の事だけを考えると、大きい家は費用対効果を高く評価出来ないケースもあります。

要するには、使い切れないほどの大きさがあるとコスパに影響すると考えられます。
また、物を収納するためだけに広げられた面積はコスパが悪いように思います。

ということを踏まえ、
自由な発想、要望で家を造っていくのも大切だと思います。

夢ばかりではなく、現実も知った上で、
尚、それを要望するというのが注文住宅です。

■最後までお読みいただきありがとうございます