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長持ちさせるならコレを選ぼう

システムキッチンやシステムバスルームなどの水まわり設備、
換気扇やエアコンなどの空調設備、
太陽光発電システムや蓄電池などの発電・蓄電設備、

などの設備機器はどれほど高級な製品を導入したとしても、
概ね耐用年数に限って言えば、
大きな差は無いと私は考えています。

もちろん、極端に安価な機器はその範疇ではありませんが、水や電気、ガスを使用する機器はいづれは修理、交換の時期が必ずやってきますので、次のことも念頭においておくことをお勧めいたします。

一方で、内装材、外装材、などについては、
使用する素材などによって耐用年数が大きく異なります。

初期費用が安くても、何度も交換している内にトータルでは高くなっている、と言うことも良くあります。
各部位について、長持ちするものをご紹介したいと思います。


屋根は一択ではない

屋根で長持ちと言えば「瓦」です。
分厚い焼き物ですので、割れない限りは30年以上ノーメンテナンスも可能です。
尚、漆喰などを使用していると、それらにはメンテナンスが必要です。
瓦の葺き替えの際には、重量が大きいため、解体・処分費用などは割高になります。

一方で、近年はガルバリウム鋼板葺きの屋根が軽くて丈夫な素材として普及しています。
耐用年数も30年以上の商品もございますので、塗装、錆止めなどをしていけば長くご使用いただけます。
また、瓦と異なり、リフォームもしやすいのがおすすめポイントです。

どちらも、長持ちの観点ではお勧めです。

外壁はタイル

外壁の素材の長持ちだけで言えば、タイルや石張りは素材自体へのメンテナンスをしなくても長持ちしますが、
接着剤などの劣化による定期点検や修繕は必要となりますので、高所への使用については足場の設置費用なども考慮する必要があります。

モルタルやサイディングなどの現在普及している素材については、塗装のメンテナンスが必要となるのは同じですが、概ね30年前後の耐用年数とされています。

あまり少ないとは思いますが、木製板張りの外壁については、
屋外向けの樹種であることを前提として、
また、雨がかりが少ない構造の建築物だとして、
頻繁に塗装等のメンテナンスをしていれば、20~30年くらいは持つのではないでしょうか。

内装材は無垢材、自然素材

内装材では、フローリングなどの造作材については、
現在は工業製品が多くのシェアを占めていますが、
接着剤で張り合わされた素材は剥がれなどが生じますので、無垢材の方が耐用年数は長くなります。

また、室内の建具や家具などについても、
張り物よりも無垢材製品の方が耐用年数が長いものが多いと思います。

壁や天井についても、
ビニールクロスよりも珪藻土、漆喰、などの方が耐用年数が長いですので、全体的に自然素材にすると長持ちすると言えます。

メンテナンス、リフォームのことも考える

耐用年数だけで考えた場合と、
メンテナンス・リフォームのことも考えた場合とでは、
お勧めが変わることもあります。

私が新築住宅などを設計するときには、
今と将来のコストのことも考えながら、ご提案するようにしておりますので、耐用年数重視の設計ではありませんが、長持ちするような家づくりは心掛けるようにしています。

建てた後にお金がかかり過ぎる家よりも、
建てた後はお金が貯まる家の方が良いと私は考えます。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。