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雪に備える家づくり

埼玉県では、雪のことはあまり考慮せずに家が建てられてきましたが、近年では、積雪による被害も発生しており、全く対策しない訳にはいかなくなっています。

埼玉県に限らず、雪国以外における雪対策を考えてみましょう!


■雪が積もらない前提ではダメ

1、雪止め

屋根に積もった雪がまとまって落ちてきますと、かなりの衝撃を与えます。

住宅の周辺に全く何も無いような広々とした敷地であっても、たまたま人がいたら大変なことになります。

その為、雪止めが重要です。
雪止め瓦や雪止め金物など、雪が屋根に引っ掛かるようにして、滑り落ちづらくします。

2、カーポート・テラス

数年前に雪の重さでカーポートの屋根が潰されてしまい、お車を損傷してしまった事例がありました。

住宅の屋根は柱や梁でしっかり支えられていますが、
バルコニーの屋根やカーポートの屋根は比較的華奢な構造でしか支えられていませんので、積雪については、地域ごとの想定積雪に合わせたタイプを選定する必要があります。

テラス屋根やカーポートなどは、建物の外壁から持ち出しているタイプや柱が片側にしかないタイプなどが多く、基本的には積雪には強くありません。

積雪時には、お車を移動するか、または、補助柱などで雪の重さから屋根を補強するなどの対応も必要になります。

3、雨樋

雪止金物などで雪が屋根上に長期間載ったままになっていると、軒先に設置されている雨樋も雪の負荷がかかり続けます。

経年劣化が進んだ雨樋の場合、雪の重さで歪んでしまったり、破損してしまったりする場合があります。
雨樋は、降った雨をいち早く、地面へと流す重要な役割がありますので、破損してしまうと、雨水が家に悪い影響を与えてしまうかもしれません。

一般的には雨樋は樹脂製ですので、経年劣化の状況を見ながら築30年くらいには交換をご検討ください。

4、バルコニー

雪国ではそもそもバルコニーが設置されていないことも珍しくないそうですが、屋根に積もる以上に雪が積もりやすいのがバルコニーです。

一般的にはバルコニーと窓の高さがフラットではないですが、積雪量によっては宅内への浸水などの懸念もあります。

防水のメンテナンスアはもちろん、
バルコニードレン(排水)が詰まっていると、そのリスクが更に高まりますので、日頃から清掃しておくのが望ましいです。

■タイヤ・雪かき道具の保管場所

住宅の雪対策も大切ですが、
お車や敷地周辺の雪対策に必要な道具類をどこに保管しますか?

自宅の収納に保管するにも結構な体積が必要ですので、屋外物置の設置については、スペースの確保(地中埋設配管の上にならない場所が理想)なども検討しておくと良いと思います。

■最後までお読みいただきありがとうございます