見出し画像

子供の遊び場を作る家づくり

子供の声がうるさい、
と言う理由で公演が廃止になったと言うニュースが記憶に新しいですが、
子どもたちが公園で元気に遊ぶ、
と言うことがだんだんと難しくなってきたのでしょうか?

私たちが子供のころと比べて、
子どもたちを取り巻く環境が変わりつつあるように感じます。

子どもは外で遊ぶもの?

昔はテレビゲームばかりをしていると親からこう言われた方も
多いのではないでしょうか?

「友だちを誘って外で遊んで来たら?」

と言うのは良く言われたように記憶しておりますが、
現代は学童保育や習い事でお子さんたちも学校が終わっても
そのまま帰宅せずにいることも多くなっていることもありますし、
両親が仕事などで不在にしているご家庭も多いと思いますので、
子どもたちだけで、
大人の目が届かない場所で遊ばせることに
不安を感じるかもしれませんよね。

スマートフォンで不審者情報が度々報告されるのも、
不安を一層膨らませる要因かもしれません。

今までも気が付かなかっただけで、それだけ不安な環境で
子どもだけで遊んでいたのかもしれませんが、
地域のつながりがあった時代では、
何となく、地域全体で見守っていたのかもしれませんね。

オンラインだけで良いのか?

現代では、電話やメール以外に、ゲームやSNSなど、
オンライン上で遠くの方とも通信することが出来ますので、
対面せずに様々な交流が出来るようになりました。

それらを否定する事は全くありませんが、
これから可能性が無限に広がる子供たちの成長過程において、
どんな行動でも限定するのは勿体ない、
と思ってしまいます。

ですから、ゲームでもみんなで実際に集まって遊んだり、
一緒に何かを作ったり、
昔ながらの遊びを楽しんだり、
ただ集まって会話を楽しんだり、
一緒に過ごす時間を色んな形で楽しめたら良いなと思います。

別に子供に限らず、ご家族の中でも同様ですが、
そんな場所の一つとして、
公園は良い場所だとは思います。

家族や友達以外にも、
地域の方々との交流もできたら、もっと良いなと思っています。

家は公園の代わりになるか?

子どもだけで遊ぶ場所としては、
地域の集会所やコミュニティーセンターなどもありますが、
ご自宅もその一つになれると思います。

公園と言うほど、人が集まるとなると、
家の規模も土地の規模も大きくなってしますので、
少人数での遊び場、集合場所、ならば家でも十分可能ですよね。

私も子供のころは自宅や友達の家で友達たちと何時間も過ごしました。

今思えば、
ご訪問させていただいていたお宅のご家族には随分とお世話になりました。

来客を迎える前提の住宅設計

近年は、冠婚葬祭を自宅以外で行うのが通常で、
かつ、
自宅に親戚や友人などが宿泊する機会も随分減少したと思います。

そうなると、家の造りも以前のように、来客があることが前提の造り、
例えば、
応接室や客間などご家族以外の方が使用する空間や
廊下などで住人と来客の動線を区切る間取り、
などは珍しくなりました。

どこのご家庭でも見られるようになったLDKは、
来客を迎える場所でもあると同時に、生活の場でもありますし、
リビング階段などはプライベート空間とも一体になっていますので、
来客を迎えるには住人の意識改革も必要かもしれません。

大きな変更ではなく、ちょっとした工夫で対応

とは言え、
昔に比べて来客が極端に多くなるわけではありませんので、
来客に向けた住宅を造ることは必須にはなり得ませんが、
急な来客でも対応できるように
ちょっとした工夫をしておくこともできます。

例えば、
LDKでは、キッチンをオープンな造りにするとしても、手元が見えないようにしたり、建具やロールスクリーンなどで視線を遮ったりも出来ます。

リビングに大きな収納や隠せる収納を設けておくのも、急な来客には対応しやすいですよね。
また、子ども部屋の個室以外に、家族や来客と過ごせるちょっとした空間が
あると、いちいち、部屋を片付けなくても済むかもしれません。

例えば、小屋裏空間を利用するのも良いかもしれませんね。

屋外では、
ウッドデッキがあれば、昔の縁側みたいにそこで来客を迎えることが出来るかもしれませんよね。

もちろん、新築当初から備えておく必要はなく、
少し暮らしてみてから、
必要に応じて取り入れていくのでも良いと思います。

子どもの遊び場の話しから話が広がってしまいましたが、
家は住んでみてから気が付くこともたくさんありますので、
設計当初から想定はしておくと共に、
暮らしに合わせて変更が可能な住宅を造るのが、
今の私のお勧めです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。