見出し画像

丸投げリフォームがお安い訳

リフォーム工事の相見積を取ってみると、
同じような工事内容で同じような仕様なのに金額が違う、
ということに疑問を持った経験がある方はいませんか?

会社によって、
仕入れ価格に幅があったり、
職人さんの人件費を叩いたり、
することで見積金額に差が出るのは理解出来ると思いますが、
それ以上の差があるように感じるケースもあると思います。

それって何が要因でしょうか?

リフォーム費用の内訳

見積書に記載がある内容を大きく分けると、

  • 材料費

  • 人件費

  • 諸経費

になります。

材料費では、
どんな材料を使うかで材料費は増減しますので、
仕様を変更すれば見積り金額も変わります。

人件費では、
どんな工事をするかで人件費が増減しますので、
工事内容・範囲を変更すれば見積金額も変わります。

しかし、
この人件費には、更に分けることが出来ます。

それは、

  • 実際に現場で施工する職人の施工費用

  • 施工内容や納まり、工程、品質チェックなど現場の管理を行う管理費用

です。
その為、施工内容が同じ相見積でも、
元請会社(親会社)が管理を行わなければ、
管理費用が削減された分、お安くなります!

現場管理をしないって何?

はっきり言えば「丸投げ」です。

受注だけして、後の工事は下請け業者に丸投げすれば、
現場を管理する人件費や経費が掛からないので、
見積り金額を抑えることが出来ます。

弊社で考えますと、
自社の大工職人が現場で施工しておりますし、
大工以外の業者もいつもの協力業者が施工してしますので、
意思疎通は常に取れていますが、
それでも管理は必須事項だと考えています。

外部塗装工事など、弊社の社員が全く施工に携わらない現場(協力業者が施工)でも、施工前の近隣挨拶から、施工内容・状況の確認、仕上がりの確認など、現場管理は行います。

部品交換や小規模な修理など、
単一業者で短期間で完了する現場などでない限り、
私の記憶の限りでは、
施工前や施工中に一切現場に行かずに、
丸投げして、任せっ放しに出来た現場は一つも無かったと思います!!

それほど現場では、
お客様とのやり取り、
現場の納まり、
工程の調整、
業者間の調整
などなど、その場で調整や判断を迫られる場面が多々あります。

特にリフォーム現場では、
解体してみて発覚するイレギュラーも多く、
現場の状況を見て、
的確に判断し、
各業者に指示を出し、
必要な部材を手配し、
施工過程から仕上がりを確認する、
ことが重要だと考えております。

現場管理って大変なの?

現場で作業してくれている職人さんたちに比べれば、
肉体的には遥かに楽ですが、
現場を総合的に見ながら、各所に手配していき、
調整して、予定通りに工事を進め、
品質を高く納め、お客様にご満足いただくには、
様々な知識と経験、気配りなどが必要だと思います。

本音を言えば、
現場管理を第三者に丸投げできれば、
体も気持ちも楽ですし、
自社の人件費も抑えられるし、
しかも、それで売り上げが上がるのであれば、万々歳です。

ただし、一切の責任を負うことが無ければ です。

管理を丸投げして、責任まで丸投げしてしまえれば、
これほど楽なことは無いです。

しかし、
「安心安全」とは口が裂けても言えなくなってしまいますし、
もはや工務店ではなく、ただの窓口会社になってしまいます。

手間を省いて楽をするより、
安心してお客様にお引渡し出来るように
しっかり管理していく方が、私の気持ちが楽になりますので、
このままで良いと私は考えています。

いつかは、地域の方々に「棟梁さん(とうりょう)」
と声を掛けられるような家づくりの頼れる存在になれるよう、
現場を見続けていきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。