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不思議?なぜ一緒にやらなかったの?

リフォームを計画する際に、なるべく費用を抑えたいと考えるのは普通のことですが、その際に、造り手としてあまりオススメしない考え方をご紹介します。

参考になるかどうは分かりませんが、こちらからの視点をお話しいたします。


■失敗しそうなリフォームとは?

1 ただただ安い業者を選ぶ

どんなものでも安いには必ず理由があります。

  • 安い材料を使っている

  • 職人(プロ)が施工しない

  • 下請けに丸投げ

などの理由がはっきり分かっていて、それに納得出来るなら全く問題ありません。

そんな理由もないのになぜか値段が安かったり、
極端な値引きをしてきたり、
良く分からないキャンペーンを勧められたり、
する場合にはちょっと立ち止まっても良いのではないかと思います。

安くなっている理由は結局3つのどれかか、複数かが絡んでくるはずですので、後々効いてくる可能性があります。

2 気になった部分だけ工事する

例えば、自宅の雨樋が気になってきたとします。
その気になるちょっとした部分の部品交換を依頼したとして、実際にその部分だけ工事してもらった場合、かなりコスパの悪い工事になる可能性があります。

竪樋の地上付近の部品交換など、高所作業が伴わないならば良いですが、基本的にはハシゴ、足場、などが必要となります。

その場合、併せて、外部塗装や屋根葺き替え、
または、雨樋も部品交換ではなく、全交換、
などの周辺の工事についても同時に施工した方が初期コストはかかったとしても、長期的に見ればコストが抑えられたというケースが少なくありません。

要は、お客様が希望した工事が、近い将来、ダブってしまう工事が発生する可能性を全く考慮せず(気が付かず)、的確なアドバイスも出来ずに、ただただそのまま施工してしまうと、後で、もったいないことになってしまいます。

業者は一言、ご提案するだけで良いし、
お客様も、その提案を聞いた上で、判断するだけです。

3 今より悪化することをする

瓦屋根を軽量化するのは耐震性が向上しますのでお勧めですし、
壁を補強するのも耐震性が向上しますのでお勧めです。

昭和56年以前に建てられた木造住宅は今とは異なる耐震基準で建てられていますので、何らかの補強が必要なため、耐震性が向上することについては国や自治体も推奨しています(※補助金制度がある地域もあります)

一方で、その逆をしているケースも見られます。

  • 耐震補強せずに、屋根に太陽光発電パネルを載せて屋根の重量を増やす

  • 耐震補強せずに、柱や壁を撤去する

近年、建てられた耐震性の高い住宅であったとしても、構造計算等の安全だという根拠なしには実施するのはお勧めできません。

正直に言うと、例え、根拠があっても、耐震性がマイナスに向かうことについてはお勧めするものではありません。

何でも「出来ます、やります」と言うのは危険です。

■最後までお読みいただきありがとうございます

色々な情報が入手できる時代ですので、上記のことなどはちょっと調べれば無数に上がってくる情報です。

そうしたことを知らずにリフォームするということが、失敗への第一歩になってしまうのかもしれません。