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ツギハギだらけのリフォーム結果

新築した住宅は全てが真新しくなります。
リノベーションと呼ばれる大規模改修でも、工事範囲にはよりますが、かなりの範囲が真新しくなります。

しかし、それらの工事には多額の費用が掛かるため、そんなに頻繁には行えません。
頻繁に行う工事と言えば【リフォーム】ですよね。


■ツギハギリフォームはもったいない

1 ツギハギリフォームとは

ツギハギリフォームなんて言葉はありません。
そもそも「リフォーム」という言葉自体も英語ではなく、和製英語です。

そのため、私が勝手に今日から言い出した言葉ですが、
継ぎ接ぎのように部屋の箇所箇所ごとにリフォームすること
を指します。

例えば、

  • 室内壁の1面だけクロスを張り替える

  • 床の一部分だけ張り替える

  • 複数窓がある部屋の窓を1ヵ所だけ交換する

などです。
中途半端なリフォームの事を指しています。

2 ツギハギリフォームのメリット

メリットは、必要最低限のリフォームであるため、
工事費用が抑えられることです。

見た目は文字通り継ぎ接ぎのようにはなりますが、
一応、必要な措置は講じられるので、最低限の効果は期待できます。

3 ツギハギリフォームのデメリット

見た目の悪さはもちろんですが、
将来、周辺をリフォームする際にも再度リフォームを行うこととなり、ダブってリフォームをしなければならず、トータル費用は高くなってしまうことです。

また、継ぎ接ぎが床の場合は、段差や隙間なども出てしまう為、つまづきや引っ掛かりが生じる可能性があります。

「結局、初めから、全体的にリフォームしておけば良かった」

という後悔が出る可能性があるので、私はあまりお勧めはしていません。

■ツギハギリフォームが発生する訳

1 かかりつけの工務店ではないから

新築した家を長年守り続けてくれる【かかりつけの工務店】(またはハウスメーカー)とお付き合いがあるご家庭はかなり少ないと思います。

理由はいろいろとあるでしょうが、長くお付き合いしている会社であれば、中長期的にお客様にメリットのあることも考えます。

なぜなら、
次の工事、その次の工事もご相談していただきたいので、
長くお付き合いしていくためにもご信頼を得ようと考えるからです。

単発での工事であれば、素直にお客さんの言った通りの工事だけをしているだけで良いですが、ご信頼を得るには、お客さんのためにも意見・感想・提案をお伝えすることも時として必要だと私は考えています。

2 打ち合わせは直ちに終わりにしたい

依頼内容が定まっている場合、
何度も打ち合わせを重ねても、ご注文いただけるかどうか以外では、売り上げがそれほど左右されることはありませんので、なるべく少ない時間、回数で打ち合わせを終えた方がコスパが良いです。

そのためにも「ハイ、ハイ」とお客さんの言ったことを全肯定しておけば打ち合わせはすぐに終わります。

その結果、
お客さんが将来にわたってご満足いただけたのであれば良いですが、
結果が良くなかった場合、例え自分で依頼したことであっても
「素人にはここまでは予想がつかなかった。プロのアドバイスが欲しかった。」
と考えるのではないでしょうか?

あの時、
適切なアドバイスをしてくれなかった業者にまた相談するでしょうか?

3 他人のせいにする

ツギハギリフォームなどで将来に不具合や不満が生じた場合、
業者は業者で、お客さんが言ったとおりに工事をしただけ、
と言い、
お客さんはお客さんで、プロなら分かっていたはず、
だと言います。

しかし、他人のせいにしても、どちらも悪い訳ではありません。

業者は施主の依頼通りの工事を行っただけですので、
全く問題はありません。

ただ、結果として、年月を経て不満が出てしまうリフォームだったということです。

■ツギハギリフォームにしないために

リフォームの相談をする際に、
将来的にその部屋、その家をどうしたいか
をお伝えするのが良いと思います。

あと4~5年住めれば良いと考えているのか、
お子さんたちに継いでもらおうと考えているのか、
賃貸や売却を考えているのか、

など、将来の方向性によって、ご提案する内容は変わります。
ツギハギリフォームで十分である場合もあります。

家を長持ちさせたいのであれば、長持ちさせることを考えてくれる専門家に相談することです。

■最後までお読みいただきありがとうございます