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オシャレは我慢とは言いますが家でも我慢するのですか

真冬に寒そうな服装の方を見ていると風邪などひかないかと心配してしまう年代に私もなってしまいました。

「オシャレは我慢」だそうです。

現場での作業性を重視しつつ、いかに、暖かく過ごすかを考えている私とは真逆ですね。

でも、家づくりでもオシャレで我慢するのでしょうか?


■我慢が必要なオシャレ

1 外観のオシャレ

外観を重視した家を造ろうと思うと、どうしても室内へ皺寄せがいきます。

間取りだったり、窓の位置や大きさだったり、
外観のために無理矢理、形を変えたり、位置を動かされたりすることが多々あります。

暮らしにも影響が少ないような許容できる範疇であれば良いですね。

2 内観のオシャレ

SNSで目を惹くような内観は、いわゆる、見せる(魅せる)造りです。

床材や壁・天井などの内装はもちろんのこと、
ドアや引戸などの建具、
照明器具、
設置する家具や設備機器、
小物類までこだわりが詰まっています。

収納だって、ただ隠してしまうのではなく、敢えて、魅せている家も多いです。

しかし、この素敵な画像(静止画)の状態がいつまでも保てますか?
ハウスメーカーのモデルハウスのように、生活の場として一切使用せず、かつ、定期的にプロの清掃業者がきれいにしてくれている、のであれば可能ですが、自分でキープするのが我慢とは言いませんが、それなりの覚悟と労力は必要になると思います。

3 他人の家を真似したオシャレ

上記の続きでもありますが、SNSの普及により、参考にする家の情報が爆発的に増えました。

しかも、閲覧数を増やすためにか、プロ目線ではかなり過激な試みをしている家が増えているというのが実感です。

そして、かなり画像加工がされているのもお見受けします。

それらを鵜呑みにして、自宅に取り入れたことによって一瞬でも満足感が得られれば御の字なのかもしれませんが、長くご愛用出来るような家を理想とする私としては我慢の時間が長いのではないかと心配してしまいます。

4 段差のあるオシャレ

スキップフロアと呼ばれる階段数段分上がり下りした空間を造っている家があります。
1.5階、2.5階などと表現している事がありますが、
基本的には家には段差が極力無い方が良いというのが私の持論です。

2階建て以上であれば自ずと段差があるではないか・・・、
と言うのは当然のことですが、ちょこちょこ段差がある方が危険が増すと私は考えています。

他には、ストリップ階段(スケルトン階段)や開放的な手すり、吹き抜けも安全面ではあまりお勧めしていません。

後になって塞いでほしいというご相談が過去にはありました。

段差はお子さんやご高齢の方々だけが危ないのではなく、そこに暮らす全員に共通する危険個所ですのデザイン性と安全性を天秤にかけてご検討ください。

■最後までお読みいただきありがとうございます

そう言えば、10年以上前のことですが、
古い知人がデザイナーズマンションに引っ越ししたと嬉しそうに連絡があり、何故か、一緒に送られてきた間取りと内観の写真を見て、一瞬で住みづらそうと感じてしまったことを思い出しました。

オシャレは我慢なのですね。