お得感アリナシ ~家関連~
「100円ショップで購入した物が長持ちせず、何回も買い替える事になり、結局、高くついた・・・」
のようなご経験がある方はいらっしゃいませんか?
良く言われてきている言葉ですが、
「安物買いの銭失い」
という現象はあらゆる分野で該当してしまいますよね。
■得したと思っているのは自分だけかも
1、数字の大小は誰でも分かる
リフォームの場合、
A社の見積り金額とB社の見積り金額を比較するのはある程度の桁数を理解出来る小学生でも可能です。
しかし、見積書の内容にまでは理解が及ばないと思います。
一方で、大人たちはどうでしょうか?
小学生たちと同じように数字だけを比較して、お得感を得ていませんか?
2、物の値段は分かりやすいが、人の値段は分かりづらい
木材1本の価格を比較するのは簡単ですよね。
ホームセンターなどを周って、同じ樹種・サイズの木材の価格を比較するだけで分かります。
厳密には、産地、乾燥状況、加工状況、保管状況などによって品質が大きく変わるので比較は簡単ではありませんが、そこまでは良いとしましょう。
しかし、その木材を使って、何かを造って欲しいと他人に依頼した場合、
プロの大工さんに頼むのと、素人の近所の方に頼むと、で同じ費用は掛かりませんよね。
または、自分や身内が行えば、費用も掛からないかもしれません。
安く済んで、かつ、出来上がりに満足いけばどの選択肢でも良いと思いますが、ここで省いたことが大きな後悔につながらないことを祈るばかりです。
3、魅力的な図表
建築分野においても、投資が盛んにおこなわれています。
また、一時期の過熱ぶりは落ち着きましたが、
投資に近いものとして、
電力発電
も盛んに行われていました。
そうした建築系の投資については、
実施前に投じた費用を何年で回収出来るかなどの試算を行うと思いますが、
時々、夢のような図表で短期間に回収出来るような試算が出る事があるようです。
しかし、ちょっと待ってください。
その夢のような試算の描いてある近くに、とても小さい文字で説明文などが書いていませんか?
何て書いてありますか?
それと、電力発電の場合、資金の面以外でも、
屋根の上に重量物を搭載させることのリスクも想定していますよね?
■事後のご報告には感想が言えません
お得を得ようとして選択・実施した結果、
満足のいかないものとなった後に私どもにご報告、ご相談いただくケースがあります。
「初めから、想像がついていました」
と悪い結果が訪れる事が想定されていた、
とは私たちも言いづらいですよね。
きっと愚痴を言いたいのでしょうが、
出来れば、専門家ではなく、周囲の方などにお伝えになった方が共感してくださる可能性が高まると思います。
■自分さえ満足していればいいのです
色々と書いてきましたが、
誰かに聞いてしまうから、他人と比較してしまうから、
良くないのです。
自分の選択に対して、自分なりに満足さえしていればいいのです。
なぜ、後になって色々と聞いたり、調べたり、してしまうのでしょうか?
それは、事前に行うことであって、
事後に行うことはお勧めではありません。
自分を信じましょう!