ほっこりと隣り合わせなもの

本当に初めてのnoteで、

やっと始められたうれしさとか、

なぜ始めたとか、

いろいろ書くべきことがあるなかで、

大変恐縮なのだが、


ほっこりしたい。

ほっこりしたい。


そして、3回目になって

大変申し訳ないのだが、


ほっこりしたい、

のだ。

「のだ」ってなんだ。


どんなニュースの見出しも、

あれ関係ばかりで気がめいるし、


今も奥さんは在宅勤務で

すごーくまじめな話をしているので

冷蔵庫もあけられないし、

これから仕事だし、

休みなし3週間目の

中日(なかび)だし、

もうテレビも

2週間見ていないのである。


いいかげんほっこりしたい。


「ほっこりを生むものとは何か」

と考えてみた。

2つ条件を設定することにした。

「かわいいものに触れる」

はすぐに思い浮かぶが、

「日常や仕事や自分自身

の現状と紐づきにくいもの」

=「要は、どうでもいいもの」

がほっこりに重要だな、

と気づいた。

例えば、仕事で

「キティーちゃんについて説明する」という

事象が発生した場合、

キティーちゃんを「かわいいもの」として

認識はしつづけられるだろうが、

もう仕事と紐づいてしまっているので

ほっこりはできない。「調べなくては。

あのかわいさの秘密を。だって仕事だもん」

という思いにかられてしまうからだ。

「だもん」ってことは別にないのだが。


そこで私は

「この時期に至っては、

もうほんとにどうでもいいニュース記事」

を探すことにした。要は、

「アレ」関連でないニュースを

探してみようと思った。

そういうニュースの希少価値は

かつてないほど高まっているし、

見つけた時に、きっとほっこりできる

と思ったのだ。


ヤフーニュースをスクロールしはじめる。

するとすぐ案外

「おっ!!」

と思わされる見出しを発見する。


「匂い苦手?牛乳「食べる」方法」


どうでもいいではないか。

考えたこともないぞ。

牛乳は噛んで飲むといい、

みたいな民間伝承があるが、

それを実現させるには、

そして苦手なにおいを払拭するためには、

どうすればいいの?

という人向けにかかれた記事だろう。

なんていうターゲットの狭さだ。

これは早くもほっこりまっしぐらだな、

と意気揚々と見出しをタップする。


「牛乳を食べよう!」水の代わりに

牛乳でご飯も炊けるし肉じゃがも

新型コロナで捨てられる牛乳を救おう


そういうことか…。

私はひざをついた。

こんな日常感満載のニュース記事さえ

「アレ」と結びついてしまっている。

いや、結びついているというよりはむしろ、

「アレ」が発端となって生まれているニュースだ。

くそ。なんだっていうだよ。

これじゃあ全然ほっこりできないじゃないか。

大体、「水の代わりに牛乳でご飯も炊ける」がいただけない。

そこは水で炊かせてはくれまいか。


ほっこりニュースさがしは

恐ろしいリスクをはらんでいる。

落胆とその後じわじわと

湧き上がる怒りとの闘いだ。


めげずにスクロールする。

するとあった!


「ランチパック 包装の絵にミス」


これはそこはかとなく

「どうでもよさ」が漂っている。

もちろん、ヤマザキで働いている方や

イラストを担当した方に

とってはゆゆしき事態だろうが、

私にとっては日常的な関連性があまりに

うすく、「このニュースは見なくてもいいぞ!」

というサインを脳がくれる。

わくわくしながら見出しをタップする。


「ランチパック はちみつ&マーガリン」

パッケージに思わぬミス

養蜂家「その花は蜂蜜出ないやつ」……

後日ヤマザキから感謝の手紙が届く


ついに見つけた!これにはコロナの

「コ」の字も出て来やしない、

完全なる「ほっこりニュース」だ!


記事も読んでみると

「プロでなくては気付けない高難度の間違い探し」

「かっこいい」

「山崎製パンの対応も素敵」など冒頭から

「わたしとの日常的関連性」

を真っ向から否定してくれている。

なんでも、パッケージに描かれていた

黄色い「ミモザアカシア」は蜂蜜が

採れない花で、真っ白な

「ニセアカシア(ハリエンジュ)」でないと

最高級のアカシア蜂蜜は採取できないのだそうだ。


ん?ニセアカシアからしか

アカシア蜂蜜が採れない??


それはアカシア蜂蜜ではないではないか!!


なんだか煮え切らない気持ちを抱えながら

ニュースを閉じることになってしまった。

ちなみに、ヤマザキの対応はものすごく大人で紳士でした。

やはり、ほっこりを無理やり探しに行こうとするのは危ない。


同僚の柿くんに「絶対にやろう」と口約束をTwitterでしてしまったがために

はじめたnoteでした。1時間弱かかってしまったな…。その間柿くんはもう3つも記事書いてるし。わたしはそのペースでは(普段抱えている仕事量的に)書けないのであしからず。

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