「頑張れば報われる」が正しくないのはなぜか？努力や信仰心よりも大切なこと。
結局は「自分に合った信仰を見つけられるか？」が苦悩に溢れた社会から身を守れる生き方なのだと思う。
先日、久しぶりに以前のクライアントさんのアヤさんと話した。
彼女とは親近感を持つほど境遇と考え方がよく似ていて、クライアントさんだった当時もセッションというより共感の嵐だった。
共通しているものは、
お互い常識的に生きてみて、レールに乗り、レールを外れ、ビジネスに挑戦し、
今は「自分で決める自由」を何より大切に生きているということ。
彼女や僕が「かつていた世界」からドロップアウトしたのは、拭いきれない「違和感」を感じていたから。
「常識的に生きれば救われる」と信じて走ってきた学生時代や就活、
「会社に入れば安定した生き方で救われる」と信じた会社員時代、
「お金があれば救われる」と信じて取り組んだ個人ビジネス、
みんなを扇動している人たちは、確かに生きづらい社会から救われているようにも見えた。もちろん救われた人もいたはずだ。
でも、僕や彼女は違った。
彼女の心境についてはここで断言はできないけれど、
少なくとも僕は常識的に生きようとすると心が摩耗して自分を見失ったし、
会社に入ると自分の不甲斐なさや能力のなさに失望した。
ビジネスはそれなりに軌道に乗りつつあるけど、人生それだけではとてもカバーできない部分は沢山ある。
僕にとってそれらは万能ではなかったし、
信仰するには脆く身体に合わないものだった。
世の中には、
痩せたら全てが解決する！
お金があれば解決する！
朝活したら解決する！
学歴があれば！
〇〇をしたら！〇〇を手に入れたら！
という信仰が沢山ある。
それらは決して間違ってはいないかもしれないが、同時に決して万人にハマるものでもない。宗教と同じで、イスラム教もあればキリスト教も仏教もヒンドゥー教もある。
宗教にみる「毎日決まった時間にお祈りする」「豚肉を食べない」「聖書を教義とする」といった入信条件があるように、
現代の社会信仰の中にも「覆せない入信条件」が実はあって、それは
「毎朝５時に起きて頑張れる身体」だったり、
「１つのものに集中して取り組む力」だったり、
「どうでもいい人をスルーできる気質」だったりする。
つまり、「自分が信じたいもの」と「身体と気質」の相性が悪ければ、どんなに頑張って信じても救われる土俵に上がることも難しい。
相性の悪い信仰では「条件すらクリアできない自分」にぶち当たって、罪悪感と無力感で自信を根こそぎ持っていかれてしまう。
ブログで稼いで人生を変えたいひとは
まず「毎日記事を書ける気質」と「パソコン機器を使える体質」「売り出す度胸と思考力」が必要だし、
You Tubeで人生変えたい人は、
「編集作業に耐えうる体質」「カメラ前で話せる気質」「動画を上げ続ける執念」などが必要になってくる。
僕も実を言うと、先天的な体質で異常に目が弱いのでパソコン作業などは10分も持たない。一つのことをやり続けられる気質でもないので、色んなことをつまみ食いしてしまう。睡眠リズムが人と違うようで、周期的に必ず昼夜逆転して朝も遅刻するので仕事も２度クビになったし、感情の動きに敏感ですぐダメージを受けて落ち込む。
周りの人たちとスペックが違いすぎて、常識も社会もこれまで辛いことが多かった。信じようと頑張っても身体がついていかなかった。
アヤさんも同じような経験をしたらしく、「自分の体や気持ちが上手く動かない場所」からは降りてきたようだった。
でも、それがよかった。
それでよかった。
僕らはできない場所から降りて、信じる世界に沢山触れて変えて見つけて離れた結果、
気づいた頃には「自分自身」が見えてきた。
どんな暗闇でも身体を何度かぶつけると身体の輪郭が分かってくるように、
気持ちや身体に正直に暮らすほど、
「自分の本心ややりたいこと」
「できること、できないこと」
「好きなこと嫌いなこと」
「好きな人苦手な人」
「心地いい場所」
そんな心の動きがはっきりと現れた。
それらをもとに暗闇を手探りで探っていくことを繰り返していると、
「自分で決める自由」という習慣が身についていた。ぼんやりと光が見えてきた。
「…これが僕たちの新しい信仰ですね」とふたりで笑った。
「自分で決める自由」は今のところ僕にとって信じてきたものの中では最もしっくりくるものだと思っている。
「自分で決める自由」があれば、
自分のできること得意なことを他の信仰から好きなだけ選び抜いて自分好みにカスタマイズできるし、
やりたくないことは排除して他のやり方でカバーしたらいい。
朝は起きなくていいようにビジネスを作って、頑張って稼がなくていいように生活コストを下げて、好きな人とだけ関わるためにクライアントさんも絞って、パソコンは使わずにスマホや音声でコンテンツを作る。
学歴も見栄も性格の良さもコミュ力もいらない場所を選んでつまみ食いしながら切って貼って、
「僕だけの生きやすさ」を追求した暮らしを作る。
アヤさんも仕事に生き方を占領されるのは嫌ということで、仕事をやめて派遣やバイトにシフトし、２か月周期で休みを取り、ビジネスを突き詰めるのは気質的に合ってないとのことで、生活費稼いだら余白をつかって好きなことをやるだけののんびりした生活を作っている。
すごく多趣味で多才だけれど、
わざわざビジネスになんてしないで「自分を満足させる生き方」を謳歌している。
これはビジネス教にも資本主義教にも常識教にも学歴教にもできなかったこと。
「決める自由」に辿り着いたからこそ、組み立てられた独自性。
僕の身体にあった部品を探し出して選んで当てはめることのできる「オーダーメイドの信仰」だからこそ、いま最高に心地いい生活を送れている。
過去にはなかった安心感と自分に対する自信を感じることができる。
僕の身体にも心にも無理のない、
これからも信じていきたいと思える
「僕にとって相性抜群の信仰」だ。
まだまだ完璧じゃないことは自覚しているし、変えていきたいところは沢山ある。
でも、少なくとも「ここの立ち返れば幸せを感じられる」というミニマムな幸せは見つけられたはずだ。
あとは日々を積み重ねて大きくしていくだけ。これからは安心して楽しみを探して豊かになっていける。もう報われていい。
アヤさんとの会話は楽しくてとめどなく話題が溢れてきた。
僕もついつい熱が入って喋ってしまったし、アヤさんは一年前とは違う新しい顔を沢山見せてくれた。
お互い生活様式も暮らし方も生き方も違うけれど、根っこの方では共通するものを感じて凄く嬉しかった。
僕はこれからも、
こんな人たちに囲まれながら気ままに生きていきたい。
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実はまだまだ話したこと書きたいことがあるのですが、無理しないために今日はここまでにしますね。
今回書ききれなかった内容はまた後日まとめるので、そのときにまた遊びに来てくれるとすごく嬉しいです。
ー追伸ー
『読んでくれたあなたに。』
今回の「相性抜群の信仰」を
さらに「生活レベル」まで落とし込んだ実践編🎇『遊ぶライフハック』がKindleから出版されました。
ぜひ「あなただけの自由」を見つけて人生を謳歌しちゃってください。
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