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生きて帰りたい! 『ジャングルからの脱出』〜森の歩き方〜



▶プロローグ〜ただいま遭難中です〜


「雨やまないねえ」

「そだねえ。困ったねえ」

シダの葉で作ったシェルターから雨の音を聞きながら、二人で膝を抱えて座る。

周りは明かり一つない亜熱帯のジャングル。
湿気と沢の音、雨音に時々交じる謎の鳴き声が森に響くだけの騒々しくも人の気配が一切ない森の中。

僕らは沖縄北部の森で遭難していた。



▶事の始まり〜愉快で楽しい沖縄一周すごろく〜


「GWが〜〜〜来た!!!」

ことの始まりはみんなと同じ大型連休へのワクワクだった。

僕と僕のパートナーであるアイリがGWを前にニヤニヤと机に向かう。僕らの連休を最高に楽しくしてくれるゲーム。

『沖縄一周すごろく』!!!


ルールは簡単!
沖縄を6エリアに分けて、サイコロを振る。出たマスの「やりたいこと」を実際にやる。各エリアには二人で3つずつやりたいことを書いて(計6つ)、何が当たるかは運次第。

マスを書いたらあとは可愛くデコるだけ!

そして完成したのがコチラ!!

邪悪になってしまった。

…デコるってマジ難しいよね
まる文字書ける女子とかギャルとか尊敬しかない…


そんなこんなで始まった『沖縄一周すごろく』

当初の予定は3日間。沖縄の南から北まで行って東海岸から折り返して一周する。


始めの中部、中北部までは良かった。行きたかった市民プールでキャッキャし、気になっていた居酒屋でニコニコお好み焼きを頬張る。

カロリー
市民プールにウキウキ

道の駅でお菓子を買って車中泊しながら音楽を聞きながら散歩した。

平和で穏やかなGW。


だが沖縄北部に差し掛かったとき。
アイリが転がしたサイコロが引き当ててしまった。

『やんばるの森脱出ゲーム』…




▶遭難しました!〜ここからがスタートです〜


僕は日常に少し退屈していた。
家もあるし、周りの人にも恵まれている。大好きな人もいるし、ビジネスもそれなりに上手くいってるし楽しい。もちろんここまでの自分の努力は大いに評価してるし、よくやってると思う。

でも、なにかが足りない。なにか…

そんなときに来たGW。
沖縄一周すごろく計画。

僕はなんの気の迷いか、北部第2エリアに「ジョーカー」を仕込んでしまった。。


『やんばるの森脱出ゲーム』

GAMESルール!
遭難した後、やんばるの森から脱出(林道または人里に生還)できればクリア。何を使っても良いが、ジャングルの奥地により軽装が好ましい。雨天決行。


沖縄の北部には「やんばる」と呼ばれる亜熱帯の大自然が広がっている。

日本でも特有の自然で、山には沢が流れ、満天の星空、マングローブや干潟ではここだけにしかいない貴重な動植物たちが生息しており、やんばるの一部は国立公園にも指定されている。

僕はそんな沖縄の雄大な森に幼い頃から憧れていた。大学を卒業する頃には、サークル仲間と幾度となく森に足を踏み入れ、沖縄固有の生き物たちに出会ったり、沢を下ったり、月明かりの下でキャンプしては癒やされた。

そして、ある時、若気の至りというものか、ライトと小さなポシェット一つだけで森の中で遭難した。夜を1人で森の中で過ごし、2日間歩き続けて、ようやく林道に出たときにはボロボロになっていた。
それでも、以来あの日の夜が忘れられなかった。楽しかったのだ。

そして、今回ふと思い出してしまった。
といっても確率は6分の1。まあ当たるまい。そう高をくくっていた。

それが、現在。

やんばるの森の奥深く、
人の道すら遠く消えた大自然の中で僕たちは微笑んでいた。

「ここから脱出ゲームはじまりまーす!!」

僕らの生還を賭けた一大事が始まった。




▶森の宿〜初めての共同作業〜


やんばるの森には林道というものがあり、舗装されていて車も通れる。生き物屋の人は林道を走りながら生き物を探すことを「林道流し」と言ったりする。

林道を少し走りながら道をゆくと、いくつか林業もしくは研究目的の印がある道がチラホラぶら下がっている。この印を頼りに森に入ると、そこからは舗装されてない踏み固められただけの道になる。

そこからさらに獣道を見つけ、獣道から少し外れて森の中に入っていくと、人の手の入らない完全なジャングルになる。ここからは人の気配は一切消え、道もなくなり、もはや人間の立ち入る場所ではない。

僕らはそこからさらに降りていき、来た道も方角も薄らぼんやり思い出せないくらいになった谷の底で、
ゲームをスタートした。


今回のふたりの持ち物はポシェット一つ、ライト一つ、スネークフック(蛇や草むらをかき分ける棒)レインコート、そしてスマホ(圏外)ポイズンリムーバー(ハブやハチの毒を吸い出すやつ)あと板チョコ一枚。

かなりの軽装だけど、これだけあれば一週間はどうにかなる。


さて、まずはこんな身動き取れない林からは抜けよう。

道はとうに消え足場もよく見えない

沖縄の森は湿潤の気候なので、本州の山とは違ってどちらかというと南米のアマゾンのような森。背の低い草木やシダ植物、寄生植物がそこらかしこに生えて、とても進める状態ではない。そのうえ足元を確認していないと、沖縄の森の頂点に君臨するあの「ハブ」がいる可能性がある。

ハブも踏んだり蹴ったり突いたりしない限り噛み付いてくることはほとんどないのだが、もちろん噛まれれば致命傷になる。早めに目視で確認して、長い枝などでそっとどけるか迂回する。

基本的に沖縄には大型哺乳類はいないので、注意すべきはハブと野犬、ムカデくらい。イノシシはいるがリュウキュウイノシシといって小ぶりな子たちだし、マングースは襲ってきたりしない。ハブと野犬、ムカデに気をつけると良い。

そのため、足元が見えない場所を一刻も早く抜けたい。

もう一つ、遭難時に森を抜ける手がかりとなるのが「沢」だ。

沢は下流に向かえば人里がある可能性が高く、さらに川の側や上を道路が通ってることも多い。実際僕らが車で登ってきた林道には川を横切ったものがいくつかあった。
林道にでなくても、とりあえず沢を見つけて下ってみるのがセオリーになる。

ということでさっそく水の流れた跡を見つけて下っていく。まだ標高が高いので沢まで距離があるかもしれない。

足元の草木をかき分けながら、慎重に進む。アイリには僕のルートを辿ってもらう。ハブの中でもヒメハブという種類はえげつないほど擬態能力が高いのでアイリにも注意を促す。

森の小雨の中、ふたりの枯れ葉を踏む音だけが聞こえる。少しずつ水の流れた跡に石が混じって大きくなっていく。


1時間ほど歩いた。

でも、まだまだ沢には遠そうだ。
森に入ったのが4時頃だったので、今は5時半ごろ。森の日没は早い。太陽が沈む前にあたりが急に視えなくなる。そのため、日が沈む前には寝床を作ったほうがよい。

アイリにも話して、ふたりで寝床になりそうな場所を探す。

寝床になる場所の条件は3つ。

1つは「周りに獣道がないか?」

2つめは「水の通り道になってないか?」

3つ目は「視界が拓けているか?」

水の通り道や、川辺の近くだと雨が降った後に氾濫したり、体が急激に冷えることで低体温症になってしまう恐れがある。今回もレインコートを羽織ってなるべく体の芯は濡らさないように努めて過ごした。

アイリが、辿ってきた水の通り道から少しだけ脇に入って登った場所に寝床になりそうな平地を見つける。

水の通り道でもなく、獣道は見当たらないし、アリの巣などもない。なにより草木がいい感じに距離があって拓けている。

なんて好立地好条件の一等地…

いいじゃんここ!!さすが!!

ここに決定!!


雨が降っているので、少し手を入れる。
近くのシダ植物を集めてきて縛って寝床の上に被せる。2、3箇所から集めるだけで不格好だけど雨を通さない屋根が完成した。
(長く拠点にする場合は、枝や大きめの木々の骨組みを作り、その上に積み上げるように葉っぱや枯れ草をおいていくと茅葺き屋根が出来あがる)

屋根を作った後は、身体と地面が直接接しないように草を敷き詰めて草のベッドを作る。(直接地面に身体を付けると体温が奪われるため)

あと少し手直しして、、、

「完成です!今日の宿はここでーす!今夜はここで寝ます!!」

わーーーい!!
ふたりでキャッキャえへへ。

僕らのシェルターが完成した。


空が暗くなり始めた。ライトを消すと足元が見えなくなる。
日没30分前。

僕らは草の香りがする一夜限りの「森の宿」に腰を下ろした。



▶ジャングルの夜〜月明かりも見えぬ豪雨の中で〜

「雨やまないねえ」

「そだねえ。困ったねえ」

さして困ってはないけどなんとなく言葉をかわす。外では土砂降りの豪雨だが、シダとイタジイの木が生い茂る森の屋根とシェルターの下にいる僕らにはほとんど水は届かない。

居心地のいい涼しさの中、ふたりで座ってまどろむ。

進めなくはないのだけど、外をむやみに動くとハブに遭遇する可能性や変に濡れたり体力を削ったりすることになるので、とりあえず明るくなるまでシェルターで大人しくすることにした。

つまり暇なのだ。

ライトを照らしても暇

朝になるまで約10時間。森の中の夜は長い。そしてやることがない。

「そうだ!!『ウミガメのスープ』やろうよ!」

アイリが提案してきた。
ウミガメのスープかあ!いいかもしれない!

「ウミガメのスープ」とは、相手が思い浮かべるものを質問して言い当てるゲームだ。質問者は「はい」か「いいえ」で答えられる質問をしていきながら正解を絞っていく。

本来はカードを使うらしいけど、口頭でもできる優れものだ。フリースタイルラップならぬフリースタイル「ウミガメのスープ」。

「じゃあいくよーー!」

「よしきた!」

電気もガスもない大雨の森の中、唐突に始まったフリースタイル「ウミガメのスープ」 こんな何もない森の中では、口頭で成り立つゲームはめちゃくちゃ重宝する。


〜〜〜〜

「それは手の平より大きいですか?」

「いいえ」

「それは顕微鏡で見えますか?」

「はい。」

相手の考えそうなことも含めて徐々に範囲を狭めていくのがコツだ。応えながらアイリが答えに近づいていくとニヤニヤしてしまう。もうちょい!!

「菌類でもないし…うーんんん?
…わかった!
それは、バクテリアですか…?」

「はい!!!そうです!バクテリアでーーーす!!」

「わああああ!!!やったあああ!!!えへへへ」

「えへへへへへへへ」

「でへへへへへへへへ」

「よくわかったねえええ!すごい!!」

「いやあ!そうかなって思った!」

「ゲヘヘへへへ」

どんなにゲヘゲヘしてても、この森の中では世間体なんて存在しない。平和な世界だ。心ゆくまで品のかけらもないやり取りができる。楽しい

その後も、ライトの点滅機能でフラッシュさせながらふたりで仮想クラブを作って踊り狂ったり、
声真似5番勝負をしてボコボコにやられたり、
帰ったら旅館に籠もって文豪ごっこしたいねえー!と企んだり。

踊り狂ってるだい


何もなくてさぞ暇だろうなと思っていた部族の子供たちが、どんな状況でもあそびを作ってゲラゲラ楽しんでいた気持ちがわかった気がした。



▶森の歓迎

遊び倒して笑い転げて騒ぎ疲れた僕らは、
ついに森で唯一の明かりを消した。

月は曇っていて見えないし、木々に囲まれているこの場所は指の先も見えないほど真っ暗だった。

ゴロンと草のベッドに横になる。
フワッと立ち上る草の香りと土の少し湿った匂いに嬉しくなる。

さっきまで騒がしかったのが嘘みたいな森の静けさ。真夜中になると森の生き物たちも寝静まるようだ。

「アイリいる?」

「いるよーー!」

すぐ隣で声がしてホっとする。
こうやって声をかけたら返事が帰ってくるのも、騒ぎ倒して笑いあえるのもふたりで来たからだ。以前一人で森に入ったときには感じられなかった安心感がそこにはあった。

実を言うと、3年前の森で過ごしたあの夜、僕は不安や恐怖心よりも孤独感に追いつめられた。

道具も十分だったし、道も沢を下ればなんとかなる。水も湧き出て、食物もそのへんからとれる。一人でも余裕だろうと高をくくっていた。

でも、あのとき僕が一番感じたのは「どうしようもなく一人」という感覚。声をかけても何も返ってこない。気配もない。喜びも悲しみも共有できるものがいない。自分の存在意義が曖昧になっていくような感覚。

そんな孤独感が精神を削っていった。

そして、僕は逃げ出すように森を抜けた。

もちろん最後の方では少しずつ馴れてきて、朝になったら鳥たちのさえずりに「鳥さんおはよう」と声をかけていたし、木を見たら「君は大きいねえ」と話しかけた。

でも、「そういうこと」だった。
一種の限界、逃避行動だったのだ。

森を出たあとに、はじめに届いたLINEには涙が出そうなほど嬉しかったし(しかもゴタゴタに巻き込まれて届いた謎の罵詈雑言だったのに)、コンビニの店員さんには握手を求めようとした。

森の辛さは、孤独だった。

そんな経験を持っている僕にとって、この空間は言葉に言い表せないほど安心感に包まれる気持ちだった。

声をかけたら返事がする。一緒に笑える。楽しいねと目を向けると楽しいね!と返ってくる。
当たり前のことがすごく愛おしかった。

幸せだな…

そんなことをうとうと考えながら横になる。そしてふと目を開けた。

すると…

「うわあ…!!!すごい!アイリ…みて!!」

「????」

アイリがうなあ?と僕の横を見る。

「わああ…!!綺麗…!!」

そこには無数の光が広がっていた。

周りの落ち葉がボウっと、しかし確かにエメラルドグリーンの光を灯して広がっていた。

「すごい…」

横でアイリがはああ…と声を殺して見ている気配を感じながら僕も落ち葉たちを見つめた。

やんばるの森にはたくさんの菌類が生きている。この灯りは、そんな菌類たちが落ち葉を分解している証拠なのだ。ちなみに菌類の発光は、雨の日の湿った夜によく見られるらしい。ライトに慣れた目では確認できないし、雨の日の森の中でしか出会えないこの光たちは、この瞬間、この場面だけの「森の演出」だった。

「綺麗…森が歓迎してくれてるみたい…」

「うん…」

森は粋なことをしてくれる。
僕が昔も今も相も変わらず森が大好きなのはこんなところなのかもしれない。

ふたりで足元に広がる星空を見つめながらそんなことを考えていた。



▶やんばるの朝

鳥の甲高い声が周りから聞こえる。
鳴き方も大きさも全然違うのに、まるで会話するように声を上げて森の中にこだまする。木々の間からぼんやりと空が見える。

寝不足の頭をフラフラさせながら目をこする。少しずつ光に慣れてきて、「空が見える」それだけに嬉しさがこみ上げてくる。

森に、朝が来たのだ。

ふふふ、朝だ。

「朝が来たーーーー!!」

隣でアイリがむにゃむにゃしながら起きてくる。朝が来た。一晩を乗り越えたのだ。
心配ないと分かっていてもやっぱり夜はどこか落ち着かないものだった。こうして朝日を浴びると、人間にとって太陽の光というものがどれだけ心を和らげるものか分かる。

まだまだ雨は降っているが、
とても清々しく気持ちがいい。

「朝だねえ!」

「うん!」

時間はAM6:45。
やんばるの森で2日目が始まった。

まだ少し薄暗い森の中


「今日も頑張りますか!」

「頑張ろー!」

今日中になんとか沢に辿り着いて森を抜けたい。ふたりで身支度を済ませ、宿を元の自然になるべく近づけて戻す。

僕らは一晩の宿にお礼を言って寝床をあとにした。



▶森の怖ろしさ

AM9:00

雨が、やんだ。
昨日から降り続けた雨が少しずつ雨足を弱くして、ようやく空から光がさしてきた。

完全な晴れとは言えないけれど、これまで雨の中冷たい思いをしながら進んできただけに、これほど嬉しい知らせはない。

ふたりでレインコートのフードを上げて空を見上げた。

水の道の跡も大きくなってきて、木々の隙間もだいぶ広がってきている。きっと沢はすぐそこだ。

たまに写真を撮りながら進む余裕も出てきた。(連絡用のスマホは電源を切ってある)
晴れた空に心も明るくなってくる。
慎重に進みながらも、ときどきキャッキャして森の空気を味わって歩く。

そして、1時間ほど歩いた頃。

「…水の音が聞こえる!!」

僕は遠くの一番開けた場所を見る。

滝だ!!!!

「うわあ!!!!水だ!!沢だ!!」

「滝だよーーー!!」

ふたりともテンションが上がって声を上げて進む。水場だ!!ついに!

少し進むと足元からも小さくとても綺麗で透明な水が流れていることに気がついた。

ここは源泉だ。僕らが車で見たあの大きな河川の源泉だ。森の水が集まって集まって湧き出てきた川の子どもたちだ。

いくつもの水の道が依って集まって一本の沢になって流れていく。遠くの方で2つ目の滝が見える。人の手が届かない荘厳な景色が目の前に広がっていた。

所狭しと寄生植物に囲まれた森

僕らはさっそく沢を下っていく。
ここからは足元が見えやすいので、滑らないように気をつけるだけで良い。(ハブにも気をつけるけれど昼間はほとんど寝ている)

滝を下った。
小さめの滝だったので、脇から岩に手をついて下る。ついついそのまま歩きたくなるけれど、滑りやすいところは腰を落として手をちゃんと付けて歩く。

アイリも後ろから丁寧に下ってくる。それにしても歩くのすごく上手くなったな…。下ってくるのを見守りながら感心してしまう。

そんな中、いくつか滝を下ったときアイリの足では届かなそうな場所に差し掛かった。

「ちょっと待ってて」

僕が先に行って、折れた倒木を持ってくる。岩と岩の間に渡す。これで一歩分使えるから渡れるはずだ。

アイリが足をかける。少しグラグラする丸太。僕もグラつくのを確認して、足で固定しようと試みる。

と、そのとき…

「…あ!」

小さな声を上げてアイリが足を滑らせた。
アイリがゆっくりと岩の間に落ちていく姿がスローモーションで見える。ヤバい!!!!

「ーーーー!!!!!!!!」

ガッ!!!!

アイリの腕と足が寸でのところで木と岩に引っかかる。丸太が揺れる。下に流れる滝の水。

瞬間、襲いかかる恐怖心と共にアイリを引き寄せる。心臓が音を立てて頭がサァーと冷えるような気持ちの悪さに目眩がする。

「ごめん!!!」

咄嗟に謝った。
アイリも白い顔をしている。

僕が丸太を固定することに気を取られて、アイリが渡ろうとする丸太を動かしてしまったのだ。小さな滝ではあるものの、岩に頭を打ったらただでは済まない。甘く見ていた。本当に、危険だった。

「…大丈夫。分かってる。」

アイリが落ち着いた声で言った。
怖かったどころでは済まされないはずなのに僕に笑顔を向ける。僕は何度も必死に謝りながら顔をうずめた。

改めて森の怖さを心底思い知った瞬間だった。





▶絶望〜サバイバルの極意〜

滝の一件があってから、僕らは一層注意深く進むようになった。森の怖さは雨や危険生物だけではない。一瞬の気の緩みから命を落とすこともある。そんな現実が体に染み付くようだった。

そして滝をいくつか下ること1時間。僕らはまたも難題に差し掛かった。

「……また、滝だ。。」

降りてきた滝の先に、また1つ滝が見える。これで6つ目だ。そしてその先にも段差が見える。

よく考えたらここは山の頂上付近から下っている。下流までは結構な高さがある。このあとまたいくつ滝があってもおかしくない。そして、さらにそれらが「降りられる滝」かどうかは分からない。

まだ降りてきた滝なら戻れるし、山の頂上には近い。ここで沢をゆくか、別のルートを取るかを決めたほうがいいかもしれない。

少し止まって、先程のことも踏まえて一旦別のルートを考えることにした。

「一度この谷のてっぺんまで行って方角を確認しようと思う。たぶん上まで行ったら道が見えるかもしれない。」

「うん、わかった。」

沢を下れば人里か林道に出られるはずだが、滝をいくつも超えるのはそれだけ危険が伴う。谷の上から近くの林道を見つけるほうが安全に最短距離を作れる。

ふたりで沢の横から林の中に入れそうな場所を探す。谷の底なので両端の森はかなりの傾斜だ。より緩やかな隙間を縫って草むらに足を踏み入れる。

「根っこを足場にして、あとからついてきて。なるべく同じところを辿ってきて!」

「うん!わかった!」

斜面にある草木の根っこや突き出た岩に足をかけながら登っていく。たまに虫に食われた木や根が崩れることがあるので、生木を見極めて手を掛けていく。アイリが通れそうなルートかも確認しながら少しずつ登る。

この斜面を登ってる時や杜を歩くとき、僕は「ライン」を見つける。
ラインとは、ロッククライミングなんかでよく使われる言葉で、自分の身体能力と道を照らし合わせたときに自然と見えてくる「自分だけの道」だ。

森の中でもそこを予め意識して、ラインが見えるかどうかで登れそうか判断する。

「大丈夫ーー?」

「うん!大丈夫!!」

アイリもなかなか器用に登ってくる。自分では気づいてないっぽいけど、教えたらできる子なので身体能力は意外とあるんじゃないかな。(本人は運動音痴と言い張る)
なんだかんだロープ登りも沢下りも森の歩き方もマスターしつつある。

「とりあえずここを登り切ったら林道が見えるはず!」

僕はそう言い聞かせて登っていく。これほどの急斜面は身体全身を使うのでなかなかハードな道のりだ。生い茂る草木に行く手を阻まれながら進んでいく。

あともう少し…!

もう少しだ…!!

「あ、空が見えた!!」

アイリが下の方でやった!と声を上げる。もう少しだ。

「出たーーー!!!」

山の頂上。周りに他の谷がいくつが見える。空が近い。林の隙間から遠くが見える。(沖縄の山は標高が低いため、森林限界はなく頂上でも林に囲まれている)

「やったね!!!」

「うん!これで道が分かる!!」

ウキウキして林の間から近くの山をじっくり見ながら林道を探す。林道がある場所は森が凹んでいたり、電柱が見えたりする。
どこだーー?

だが、、、、

「…‥まじか。」

アイリがうん?とこっちを見る。
もう一度探す。

「アイリ、道が見える?」

「うーん…、、、、、え、、、」

そう、道が無い。
全く道が見当たらないのだ。
一つも道らしきものがある山がない。林道が、通ってない。

そんなはずはない。
そんなはずがないが、
もしかして林道のある山から大きく外れた??

去来する絶望感。

ふたりの間に林から冷たい風が吹く。
まじか…という言葉だけが頭に響く。冷や汗が出る。

「、、、、、、。」

「どうしたらいい…?」

ちょっと待ってて、と一人考え込む。完全に想定外だった。まじか。
考えろ。頭を使ってひねり出せ。

脳がギリギリと鳴りながら必死で絞考える。

もし切り抜けられるとしたら、
方法は4つ。

一つは、このまま沢を下る。
でもこれは大きな危険が伴う。もう二度とアイリをあんな目に合わせたくない。そして、そもそも越えられない滝が現れる可能性が高く、時間も体力も無駄になるかもしれない。

2つ目は、他の山をいくつか登ってそこから確認する。
でも博打的だ。できることがあるとすれば、日時計を作って方角を確認すること。西に向かえばとりあえず道には出る。
だが、これもまた途方もなく時間も体力も消耗する。寝不足でずっと歩き通しのふたりにはメンタル的にも厳しいものがあるだろう。

3つ目は、来た道を戻る。
曖昧だけれど道は思い出せるはず。だが、これもまた体力をひどく消費する。そして辿り着いてもこれまでの苦労が水の泡になる…でもそんなことに拘ってる余裕はないか…。

そして4つ目は、
一番選びたくないけど…

そのとき後ろから声がした。

「あ!!!電波立った!!」

アイリがスマホを見せてきた。
アンテナが一本立っている。

「みて!!!アンテナ!!立った!!これでマップ開ける!!」

ニッコニコのアイリ。
ふふっと僕も笑ってしまう。
どうやら同じこと考えていたようだ。

そう、一番やりたくなかったが
4つ目は「スマホを使う」こと。

人里が近い場所か電波塔があれば、山の中でもたまにアンテナが立つ。頂上付近なら特に可能性は高い。
4つ目の案として、峠をいくつか登って電波を拾ってマップを拾うことをちょうど同じく考えていたのだが、プライドが邪魔して「文明の利器」に頼るようですごく嫌だったのだ。

でも、、、、、

そんなプライドなんてこの森ではいらないよな。むしろ邪魔だ。サバイバルをしてるんだ、使えるものは何でも使え。

そう考えると、途端にアイリが純粋にすごいやつだと思えてくる。小さなことにこだわらない。気にしない。
いつもそうだった。僕の余計なプライドなんて軽く吹き飛ばして背中を押してくれる。本当に頼りになる。

「…ありがとう。

ホントだ!!!めっちゃ良かった!!これでわかる!!」

「ね!」

気持ちを悟られないように、さもそれだ!といった体でスマホを覗き込んで恥ずかしい顔を隠す。
あとでちゃんとお礼を言おう。

「、、、、、、どう?」

マップをふたりでまじまじと見る。
Loadingのマークがくるくる回る。
そして、、、

「でた!!!!」

マップに僕らの現在地と周りの航空写真が出る。目を走らせる。
どこだ!?一番近くの林道は…??

「あった!!!!」

アイリが指をさす。
そこには、確かに細く線がのびる林道らしき道が引かれていた。

「ここだああ!!」

ふたりで
やったねえええええ!!と手を取り合った。良かった!!この距離なら全然行ける!!

林道は、一つ反対側の峠を越えた向こう側にあった。だからこちらからは見えなかったのだ。それでも峠一つ分なので意外と近い。本当に良かった…。

「行くぞおおおお!!」

「おおおーーー!!」

もう士気は十分だ。
森に入って約一日と半日。ようやくゴールの目標が見えてきたのだ。

最後のラストスパートに向けて
僕らはもう一度谷に降りていった。




▶アイリの覚醒

これまで沢も滝も降りてきて、峠も登ってきた。だいぶ森の中を自在に進めるようになっている。僕はもちろんだが、アイリも滞ることもなくなかなか上手に足場を確認して降りてくる。

山の斜面を歩くときは、体重移動を丁寧にこなしながら進む。
初めは体重を後ろに残し、踏み出す足で次の足場の確認をする。安全だと思ったら体重をかけながら姿勢を低くして体重移動。そしてまた次の足を出す。今回のように地面に足場がないときは、草木の根っこや突き出た岩を足場にして降りていく。

下から見ていても、僕が通ったルートをアイリが器用に降りてくる。もはや言うことなしだ。

「そこ滑るから気をつけてね!」

「わかったあ」

それでも気を緩めると危ないので、定期的に声をかける。岩などはすぐ崩れることがあるし、土は昨日の雨でだいぶ滑りやすい。危険な箇所はその都度ふたりで共有していく。

ザアっと水の音が聞こえてくる。

ようやく元の谷に降り立った。
これから反対側の谷を登り、峠を少し越える。その向こうに林道があるはずだ。
二人で気合を入れる。もう少しだ。

「最後の谷です!頑張りましょう!」

「はい!」

ふたりとも体力もメンタルもぐだぐだで雨風に吹かれて土にまみれて服もぐちゃぐちゃだが、目は輝いている。この山が最後の踏ん張りどころだ。

もう何度目かの斜面。
ふたりとも足場を見つけてはスルスル登っていく。ちょっと難しいかな?と思うところでもアイリはニコニコで登ってくる。やるじゃん。

そしてふと平地に差し掛かって、次の斜面を登ろうとしたとき、

「、、、あ!!」

後ろでアイリが声を上げる。
びっくりして後ろを確認する。
すると、

「…ラインが見えた!」

目をキラキラさせて斜面を見つめているアイリがいた。

「え???」

「ラインが見えた!どうやって登るか分かる!!

…こうやってこうでしょ?」

アイリが指でなぞったルートが確かに僕のラインとほとんど重なる。
…すごい。本当に見えてるんだ。

「たぶん当たってるよ…!そう!その道!!」

「やったああああ!!!すごい!!見えるよーー!!」

はじける笑顔のワクワク顔で草木が生い茂る斜面を見ている。普通の人から見ると登るなんて狂ってるとしか思えない山の斜面に、アイリは確かに「自分の道」を見つけたのだ。ここにきて、ついにラインが見えたのだ。

アイリが、覚醒した…!!!



▶生還〜そして文明へ〜

自分のラインを見つけたアイリはその後もスルスルと斜面を登り、ほとんど危なかっしいこともなく僕とともに山の頂上に辿り着いた。

林から見える空を二人で眺める。
登りきった達成感が胸にこみ上げる。どろどろの顔のふたりがニコニコしながら林を歩く。

もう少しだ。もう少しで林道があるはずだ。

マップで方角を確認して進む。
もう待ちきれないといった気持ちで歩き続ける。途中でアイリがずっと会いたがっていたヤマガメに会ったり、イモリにあったりしながらホクホクして歩く。ここでも森からのプレゼントを貰えた気持ちだった。

それでも危うくハブを踏むところだったハプニングもあった。

僕の歩く横に佇んでいるのをギリギリでアイリが見つけてくれたのだ。
ヒメハブといって、待ち伏せ型のハブなので踏まない限り噛まれることはほぼないが、身動き一つせず落ち葉に紛れて擬態しているその姿は視線を外すと見えなくなるほど。

ヒメハブさんが隠れています。


ヒメハブの擬態能力にビビりながら、持っているスネークフックでそっと脇にどけて道を空けてもらった。(ハブの射程距離がわからない場合は刺激せず迂回する方が安全です)

「ビックリした…。良くわかったね…ありがとう。。」

「さっき言ってもらえたからわかった…本当に見えなかったね…。」

ちょうど僕がハブに気をつけてねーと後ろを振り返ったそのときアイリが見つけたのだった。
視線を外したその場にいるなんて怖すぎる…。

ハブはどこにでもいるし、いつ現れてもおかしくない。そんな教訓になった。ちなみにハブにはもう一種類、ホンハブというハブがいる。こちらが巷で言われる「ハブ」だ。

ホンハブさんは美しい

ホンハブは先程のヒメハブと違ってよく動く。よく動くと言っても人に襲いかかることは極めて稀で、大抵は人間を見るなり逃げてくれる。野生動物はどんなに毒があっても牙があっても、命のやり取りはなるべく回避するのだ。

噛まれてしまう人は、気づかずに踏んでしまうか、ちょっかいを出した人。ハブは人を襲うから危険というのは人間側の勝手な思い込みだ。


そんなこんなで、ちょっとしたハブに対してのアレコレをアイリにも話しながら、林を登っていく。
なんだかんだここまで歩きっぱなしだ。もうふたりともそろそろ限界。

もうちょっとだけ頑張ろう…。

そう言おうとしたその時、、、

「あっ!!ーーーーああ!!」

つい叫んでしまった。
アイリが何事かと見に来る。

「…わあああ!!」

顔を見合わせた。
二人で走っていく。転びそうになって手を付きながら林の先へ必死に向かっていく。

「あああああああ!!」

遠くの方に、林道が見えたのだ。

そして、、、

「ゴおおおおおおおおおおおおル!!!」

林を抜けて林道に飛びでた。
舗装された道が足の裏に固くぶつかる。雨にぬれたアスファルトが輝いていた。

「ーーーったあああ!!」

「やったねええええ!!!」

たまらずふたりで手を取り合って抱き合った。言葉にならない感情が激しく湧き上がってくる。

眼の前に広がるのは、視界の開けた文明の道。懐かしさすら感じられるこの世界に戻ってきたのだ。ふたりの力だけで帰ってこれたのだ。

PM1:00
約一日と半日。
森に入って計20時間後。

僕らはやんばるの奥地、亜熱帯のジャングルから

 無事生還した。




▶エピローグ〜元のマスを思い返すと〜


アスファルトの道をふたりで歩く。
身体も身なりもボロボロだけど、目は爛々と興奮している。

文明


「いま人に会って、何してるの!?って言われて、
遭難してましたーー!って言ったら、そうだろうね!って言われそう〜!」

「確かに…絶対言われそう笑」

道を歩くだけで安堵感に包まれている。山の中では気を張って言葉少なめだった僕らも、森の中での出来事を堰を切ったように話し出す。

アイリがそういえば…と口を開いた。

「実はね!!今回森に入れて、とっても嬉しかった!!

前に話を聞いたとき、私も一緒に入りたい!って言ったら、
まだスキルも何もなくて危ないからダメ!って言われて、、、

それが今回こんなふうに一緒に入れて、しかもちゃんと帰ってこれた自分がとってもすごい嬉しい!」

アイリが嬉しそうな誇らしげな顔で笑った。

そういえば確かにそんなこと言った覚えがある。アイリと出会った当初、僕が森の話をするとすごい勢いで私も!!とせがんできたのだ。

でもその時は、アイリはまだ森について何も知らず、危険な生き物もわからず、森のフィールドワークも全く経験がなく、危ないと判断したので連れて行かなかった。なんなら時間がたてば忘れてるだろうなとすら思っていた。

それが今回。
アイリは僕の行程に弱音一つこぼさず、むしろ楽しんでついてきていた。思えば出会ってから今日まで、その都度アイリは僕と遊ぶ中でスキルを自分のものにして、ロープ登りから動植物の可食判別、危険生物の同定、幾度ものフィールドワーク、沢登り、火付け、など多岐に渡る技術をマスターしてきた。

今考えると、そもそも僕が「他人と一緒に遊ぶ状況下」で、自然とすごろくのマスに『やんばる脱出ゲーム!』なんて危険極まりない狂った企画を入れるはずがないのだ。

それは心の中で、
既にアイリのスキルや経験を信頼していた証だったのだ。

アイリはそのことを言っているのだと思う。自分がやり遂げたことの大きさに誇らしい思いで一杯なのは僕以上なのかもしれない。自信に満ちた笑顔でニコニコして話しながら歩いてくれる。

空を見上げると、雲が晴れて午後の光が差してきていた。鳥の明るい声が森の中から楽しげに聞こえてくる。

「みてみて!これ食べられる?」

アイリが赤い実がなった野イチゴを指差す。

「食べられるよー!」

齧ってみてすっぱ!って顔をして笑う。
これも森からの贈り物だー!と二人ではしゃぐ。

山での出来事をお互いに称え合いながら、濡れた林道をキャッキャと歩いて帰っていった。






      〜Fin〜



おまけ〜森の歩き方〜


「そういえば、アスファルト固く感じない?歩きづらくない?」

アイリが確かに!歩きづらい!とうなずく。アスファルトがとても硬く、膝や腰に衝撃が来るように感じるのだ。

土の柔らかい森からすると、舗装された人工の道は固く、平らで、気持ち悪さを感じる。僕はよく「アスファルトって歩きにくくない?」と友達に話すのだけど一度も共感されたことがない。
でも、ここでアイリに初めて共感してもらえてすごく嬉しくなった。

さらに変なこと言うようだけど、
「完全な直立二足歩行」もまた気持ち悪かった。背筋を伸ばして足から頭まで真っ直ぐに歩く歩き方もギクシャクしてしまう。

森の中では森特有の歩き方をしていた。土や枯れ葉、滑る岩肌などに気をつけるように少し腰を落として歩幅を小さく踏む。体重はやや後ろに残して、出す足をそっと置くように下ろしながら次の一歩の安全を確認する。

後にこれが「フォックスウォーク(foxWalk」と言った、森の中で暮らすネイティブアメリカンや隠密の人たちが使う歩き方に酷似しているものだと知った。

それでも最後の方ではアイリも使えるようになっていた。人間は森の中では自然とそういう歩き方になるのかもしれない。もしかすると、この歩き方こそが本来の人間の歩き方に近いのかな…と思ったり。

人間の本能はまだまだ捨てたもんじゃないのかもしれないな。




▶あとがき〜お家に帰るまでが遠足です〜

ここまで長々と目を通してくれた方へ…
本当にありがとうございます。

軽い思いで書き始めたら止まらない止まらない。読者に森の知識をふんだんにねじ込む記事になってしまいました。

それでもここまで読んでくれたあなたは、きっと心の奥底に僕と同じ「滾る何か」を持っているのかもしれませんね。

記事は森から抜けたところで終わりましたが、もちろんその後に『沖縄一周』も達成しました。

そこでも一悶着色々ありましたが、それはまたどこかの機会に話しますね!

明日はいよいよ旅館に泊まって『文豪ごっこ』が始まるので、今日は早めに寝ます。

それでは、最後まで本当にありがとうございました!

また次回!


だいでしたーー!





ー追伸ー

『ここまで読んでくれたあなたに。』

「週5で遊んで暮らす」
非常識とも思われるそんな生き方をあそび屋だいは大真面目に日々発信しています。

それは、十分可能だと思うから。
情報を集めて僕自身も試行錯誤してみると、
十分再現できる生き方だと感じているためです。

生き方は自分で好きに作れる。
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