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僕がMr.Childrenを好きになったきっかけ。

  ある年のある暑い日に、ワイヤレスイヤホンでMr.Childrenをシャッフルで聞いていたら、7枚目のアルバムDISCOVERYから7曲目の「I'll be」が流れてきた。最初の不思議な音から始まるこの曲は元々、アップテンポな曲で、アルバムの1曲目を飾る予定だったらしい(のちにシングル「I'LL BE」として発売される)。
  一瞬、こんなクソ暑いのにこのゆったりしたの聞いてられるか!って思ったけど、何故かその考えを捨てて、そのクソ暑い中聞いてみようと思った。なんだろう、Mr.Childrenの不思議なところである。季節を問わない何かが彼らの楽曲の中にはある。よくよく考えてみたら、「I'll be」の歌詞の中の季節ってなんなのか不明である。Tシャツの中を泳ぐ風だって別に夏に限ったことではないし、例え歌詞の中に夏が入っていたって彼らの曲は冬にでさえ合ってしまうと思う。
   クソ暑い夏に合わないと考えた数分前の自分にアホと伝え、何回もリピートしてしまった。今まで何百回と聞いてきた曲なのに。


  僕が初めてMr.Childrenというバンドを認識したのは、8枚目のシングル「【es】~Theme of es~」だった。当時の僕は中学になろうとしている時だった。そんな時小学校時代の親友が、家の近くにCD屋さんがないので代わりにesを買ってきてほしいと僕に千円札を渡してきた(当時は千円切ってたんだから安かったなー)。親友の彼が言うならきっといい曲なんだろうと僕は同じCDを2枚購入した。店員のお姉さんに「同じCD2枚だけどいいの?」と言われた記憶も鮮明に覚えている。
  そんなこんなで手に入れたesをラジカセに入れて聴き始めた時の衝撃は半端なかった(まさにes)!歌詞の意味は、その時はまだ子供過ぎてよく分からなかったけど、曲の凄さとかは今まで聞いてきたどのアーティストよりも凄いものを感じた。後に音楽家として生きていくことを決めてから理解したが、特にCメロに衝撃を感じた。AメロBメロサビときて、あのCメロを持ってくるあの凄さは当時も今も変わっていない。
  それから僕は巷で聞いてきた「Tomorrow never knows」などがMr.Childrenということを知り、彼らの大ファンとなっていった。もちろん好き過ぎるが故に嫌いなアルバムも存在しているのだが、それはまた別の機会に。
  クソ暑い中「I'll be」を聞いた僕と、「es」を初めて聞いた僕は違うけどどこかで繋がってる気がする。
  そんなこんなで僕のMr.Children生活が始まったわけである。

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