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FRBの利下げ時期を考える


利下げ時期はいつ?

市場関係者の予想では年内1回(秋以降)という見方が出てきている。
理由はFRB議長の発言通り、インフレの低下が十分ではないからだ。
米国の雇用は堅調だった。
僕は利下げ時期を考える際、3点を大事にしている。
■過去の利下げ時期はいつか
■市場の肌感
■自分の視点を持つこと

過去の利下げ時期はいつか

歴史は繰り返されるという言葉がある。
FRBの過去の利下げ時期を見ると、景気後退が起こる時期と重なっていることが分かる。

市場の肌感

銘柄を分析して分かることは多い。
僕が分析している銘柄(120銘柄)の2023年度決算は大多数が良好だった。支払い子息の上昇や世界経済の景気後退下、対応できている印象だった。
しかし、2024年第一四半期を見ると業績を落としている企業が多数見られた。
売上原価は一時期に比べて下がったが、一般管理費や支払利息の増加が利益を圧迫している。
売上高が下がっている企業が複数あったことも印象的だった。
理由は、主に中国経済の停滞。さらに中国景気に影響を受ける欧州や新興国経済。
米国経済でも、長引く金利高と物価高が経済に与える影響が見られる。
現に非雇用者数の割合は増加傾向にある。

自分の視点を持つこと

市場は教科書通りに進まない。
一般的に経済を引き締めれば、景気後退になる。しかし、米国経済は好調だ。
株価も上昇している。
僕が思うに、経済がグローバル化して、企業は世界各国でビジネスポートフォリオを持っている。また、AIなどの有望な技術が新たな市場を作り出している。米国では移民の増加が消費に貢献、コロナ貯蓄による消費やシニア層の消費が物価を押し上げている。
様々な要因が重なり、世界が変化すると教科書通りにいかない。
投資で大事なことは、自分の頭で考えることだと思う。
自分で汗をかいて、情報を集め、長い期間観察し続けることが大事だと思っている。


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