【児童虐待】シンポジウム「親に頼れない若者の独り立ちサポート – 若者に寄り添うNPOのチャレンジ-」に参加してきました。
こんにちは。日本維新の会・板橋区議会議員の大森大です。
昨日は法政大学で行われた、公益社団法人ユニバーサル志縁センター主催のシンポジウム「親に頼れない若者の独り立ちサポート – 若者に寄り添うNPOのチャレンジ-」に参加してきました。
まずは【一般財団法人 日本民間公益活動連携機構(JANPIA)】により支援されているケアリーバー(児童養護施設や里親家庭などの社会的養護の経験者)の独り立ちを支援している団体の講演とパネルディスカッションになります。
簡単にいうと10年以上取引のない休眠口座の預金をケアリーバーの支援のために使っているということです。
その支援を受けている団体の紹介です。
基調講演
矢野茂生さん【NPO法人おおいた子ども支援ネット(理事長)】
パネルディスカッション
粟木原薫さん【アフターケア事業所カモミール(所長)】
渋谷幸靖さん【NPO 法人陽和(理事長)】
ブローハン聡さん【一般社団法人コンパスナビ(事務局長)】
そして、今回の主催者であります寄付している側の小田川華子さん【公益社団法人ユニバーサル志縁センター(事務局長)】
どの団体も居場所・食事・進学や就職など様々な支援をしています。
まぁそうなんですよね。ケアリーバーには一部の支援だけでなく、精神的なケアも含めた生活全般の支援が必要になる場合が多いです。だから、食事のみとか一部の支援では問題解決にならないケースが多いのです。
みなさん素晴らしい活動でしたので、機会があったら視察にお伺いしたいと思います。
しかし、ケアリーバーというのは、児童虐待などを受けて子どもの頃に保護されて児童養護施設に入所したり、里親に育てられた人たちです。これは虐待など養育環境が悪かった子どもの中ではほんの一握りです。
虐待を受けて育った人たちを虐待サバイバーと言いますが、圧倒的多数は保護されずにそのまま大人になり、大人になってからもトラウマで苦しんでいる人たちです。
ケアリーバーは実態がつかめているので、大人になってからも支援がしやすいのです。実際に板橋区でもケアリーバー応援プロジェクトが動いています。
しかしです‼️
私は一般質問で虐待サバイバーについて質問しました。
その時の区長の回答は・・
『虐待サバイバーの法律的な定義がないことから、対象を虐待サバイバーに限定をした支援や計画立案について現在、検討は行っていない状況であります。』
ケアリーバーと違って子どもの頃に保護されなかった虐待サバイバーは法律で定義がないので支援計画は検討していないという身も蓋もない回答でした😓
実は今回登壇された方々も、ケアリーバーだけでなく虐待サバイバー全般にリーチを伸ばせるように近年になってやっと少しづつ活動が広げられたと語られていました。
そうなんですよね。民間であっても実態がなかなかつかめない虐待サバイバーの支援というのは難しいようです。
やはり、これに関しては行政は民間の活動を支援していくだけしか出来ないのかもなと思えてしまいます😰
第二部は・・
首都圏サポートネットワークの若者おうえん基金報告会になります。
こちらの基金から援助を受けて活動している団体の報告会ですね。
一般社団法人青草の原レモンハウス
誰でもいられる居場所ですね。
認定NPO法人子ども支援センターつなっぐ
登壇された事務局長の方は防衛大学出身の元自衛官で、子どもをちゃんと育てられないと国は守れないという思いから自衛隊をやめて今の活動を始めたそうです。
前年度に援助された方々
養育里親・中村寛志さん
唯一の個人での登壇でした。やはり、教育費ってかかりますね😅
認定NPO法人育て上げネット
教育と就労支援で自立できるようにバックアップされている団体です。
社会福祉法人スマイルの仲間たち 自立援助ホーム クリの家
虐待を受けた子は「夢に裏切られたらもうやっていけない」と夢があってもなかなか前向きに動こうとしない子が多いそうです。しかし、今回は出版社に勤めたいという子の支援に寄付金は使われたそうです。
どの活動もいろいろと参考になりました。こちらも視察に行かせていただきたいと思います。
そして、会場で偶然に友人のつついはなえさんに会いました😀
実は彼女も三鷹市で【かしわもち】という若者の居場所作りをされています。
やはり、虐待サバイバーを含めた若者を支援したいという思いのある人は、自然と同じ場所に集まってきますね😀こちらの方は今度遊びに行かせていただきたいと思います😀
本当に充実したシンポジウムでした。登壇された皆さま、参加された皆さまありがとうございました😊