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渋沢栄一氏の本を読んで考える。この国を良くしたいと思っている人はどんな人か・・

先日、渋沢栄一氏の著書の現代語訳を読み終えた。

これは論語を元にした人生の指南書のようなものであるが、この中に人を見る時に注意すべきポイントが書かれている。

この孔子の『論語』に説かれた人間観察法は、まず第一にその人の外部に現れた「行為」の善悪正邪を見、次にその人の行為は何を「動機」にしているのかをしっかりと観て、さらに一歩進めてその人の心のより所はどこにあるのか、その人は「何に満足して暮らしているのか」を知れば、必ずその人の真の人物像が明瞭になり、いくらその人が隠そうとしても、隠し切れるものではない、というものだ。
(P66)

これはまさに政治を語る人を判断する時に使える指針であろう・・

私が前から違和感を感じていたことがある。
それは、政治家や政治家を支援している人を誹謗中傷する書き込みを見た時だ。

例えば規制緩和の話などをする時に・・

規制緩和を推進する人を、グローバル企業に魂を売っている。日本を潰す気か‼️外国企業から献金をもらっているのではないか‼️と頭ごなしに批判する人がいる。

その反面、規制緩和に反対する人を、業界団体や大企業から献金をもらっているから反対しているのだろう‼️日本の成長を阻害して、この国を潰す気か‼️と頭ごなしに批判する人がいる。

両方ともに『バカ』などの辛辣な悪口が書き込まれるケースが多い・・

渋沢栄一氏の意見で言えば、『行為』の部分のみを見て、自分と意見の合わない人をただ批判しているだけにしか見えない。

まずは『動機』の部分に目を向けるべきだと思う。

はっきり言ってしまえば、規制緩和にもメリット・デメリットは両方あると思っている‼️
私は推進派ではあるが、確かに一気に規制緩和を進めてしまうと、巨大な資本を持ったグローバル企業がどんどん進出してきて、日本企業はひとたまりもないのではないかと心配する部分もある。
しかしその反面、日本は規制が多すぎてイノベーションが起こせず、優秀な人材はどんどん他国に移住して、衰退の一途を辿っているようにしか見えない。しかも日本は大多数が中小企業なのに、大企業(メーカー)のみを守ってしまっているので、技術力のある中小企業ですら経営に苦戦している。だから、規制緩和はするべきだと思っている。(自由な戦いになれば日本が国際競争で完敗するとも思っていないので・・)

日本を成長させたくて規制緩和に賛成しているのなら、それは頭ごなしに批判するべきではないだろうし・・

日本企業を本当に守りたい(そして、それがこの国のためになる)と思って規制緩和に反対しているのなら、それも頭ごなしに批判するべきではないだろう?

これは意見が対立しているだけで、この国を守りたい(良くしたい)という根っこの部分は同じなのだから、誹謗中傷などせずに正当に議論を尽くすべだと思う・・そこから新たな道が見つかるかもしれないし・・

そして、最後の『拠り所』の部分だが・・

これは私の経験を語らせてもらうと、この国を良くしたいと思って活動している人は、例外なく言葉遣いや書き込みなどの表現を考えてらっしゃる。私が出会った人の多くがそうであった・・だって汚い言葉が飛び交う国が良い国な訳がないだろう‼️この国を良くしたいと言いながら、自分で悪くする元凶になってたら愚の骨頂だ‼️

意見の合わない人を汚い言葉で誹謗中傷している人は、この国を良くしたいのではなく、ただ自分の意見を通したいだけさ‼️こういう人は自分の意見を通して人に認められるのを『拠り所』としているのだ。

よーく周りを見渡して、本当に意見交換が出来る人たちと発展性のある話をしている方がいい。この国が良くなっていくことに喜びを見出す、それを『拠り所』にしている人たちと関わっている方が何倍も人生は楽しくなる‼️これだけは間違いない👍

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