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【映画】『沈黙の艦隊』感想〜ネタバレあり〜

こんにちは。日本維新の会・板橋区議会議員の大森大です。

先日、映画『沈黙の艦隊』を観賞しました。

(あらすじ)
日本の近海で、海上自衛隊の潜水艦が米原潜に衝突し沈没した。艦長の海江田四郎を含む全76名が死亡との報道に衝撃が走る。だが実は、乗員は無事生存していた。事故は、日米政府が極秘に建造した高性能原潜〈シーバット〉に彼らを乗務させるための偽装工作だったのだ。米艦隊所属となったシーバット、その艦長に任命されたのが海自一の操艦を誇る海江田であった。
ところが、海江田はシーバットに核ミサイルを積載し、突如反乱逃亡。海江田を国家元首とする独立戦闘国家「やまと」を全世界へ宣言した――。
やまとを核テロリストと認定し、太平洋艦隊を集結させて撃沈を図るアメリカ。アメリカより先にやまとを捕獲すべく追いかける、海自ディーゼル艦〈たつなみ〉。その艦長である深町は、過去の海難事故により海江田に並々ならぬ想いを抱いていた……。

公式ホームページより

私は原作漫画の大ファンでありますので、凄い期待して観ました。

私の感想としては、原作を100点としたら70点くらいですかね。まぁ十分及第点です。



〜〜ネタバレあります‼️〜〜


この映画では独立国『やまと』を宣言するまでが描かれています。

原作の漫画を戦争漫画と捉えるか?政治漫画と捉えるか?は読んだ人で分かれるかと思いますが、私はこの漫画は政治漫画であると思います。

読んだ人は知っているでしょうが、この話は何層構造にもなっていまして・・

◯海江田の真意を探る深町
◯やまとと第七艦隊の戦闘
◯やまとの対応を協議するホワイトハウス
◯アメリカ追従してやまとと戦うか、独自の路線でやまとに同調するか攻防する永田町

当然2時間弱の映画でこれらを入れ込むことは出来ません。ですからホワイトハウスのくだりがアッサリしているのは仕方ないのですが・・

まず第七艦隊との戦いも、やはり原作に比べるとスケールダウンしています。原作では圧倒的物量で押してくる第七艦隊に対して、海江田が見事な策略で撃退していくわけですが、この作品ですと第七艦隊がそれほど凄く見えないので、結果的に海江田の凄さが描き切れていない感じがしてしまいます。

そして、永田町ですが・・原作ではアメリカ追従するのが当たり前だと思っている永田町のドンである父親に対して海原がクーデターを起こすわけですが、この映画では対立構造すら描かれていないのです。

対応に戸惑う永田町という感じですね。まぁ2月9日からAmazonプライムでドラマシリーズが公開されるので、それを前提に描いているので、ドラマシリーズで永田町のくだりが描かれていくのでしょう。

ただ私は映画でも、その後の展開を匂わせる終わり方をしてもよかったのではと思います。

ただこの映画は原作の雰囲気をよく描けていますので充分見応えがあります。

ただ1箇所だけどうしても気に入らない点があります。おそらく原作で一番有名なシーン、海江田がシーバットの船体に『やまと』と彫るシーンが無いのです😱
あれは海江田たちの覚悟を表した名シーンだと思うのですけどね。私が監督だったらあれを冒頭のシーンに持ってきて、それから時間を戻して『やまなみ』が圧壊するところから始めますけどね。

まぁドラマシリーズで回想シーンとして描かれるのでしょうが、象徴的なシーンなだけに第一作の中にないのは残念です。

あと大沢たかおさんが『キングダム』の王騎に見えてしまうのはご愛嬌ですね🤣