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全日本選手権自転車競技大会シクロクロス【シングルスピード】(2023-01-14)

すでに記事でも書きましたが、今シーズンの野辺山ではシングルスピードクラスがなかったので、今シーズン参戦する唯一のシングルスピードクラスのレースとなった全日本選手権。

今回の会場は、木曽川沿いにある国営木曽三川公園ワイルドネイチャープラザ。祖父江砂丘という全国的に珍しい河岸砂丘の一つで、その公園内に設けられたコースは、とにかくひたすら砂、砂、砂。

「砂地獄」で有名で、コース名を冠したタイヤまであるベルギーのコクサイデになぞらえて「日本のコクサイデ」と呼ばれるワールドネイチャープラザ。

一度は走ってみたかったコースということもあり、非常に楽しみに前日入りして、試走もみっちり行いました。

シクロクロス千葉で試したギア比1.9、前後ともシラクEDGEで試走に臨みましたが、コース最高地点への登りと深い砂の180度ターンはどうしても乗車ではクリアできず。

それからゴールへ向かう最後の長い下りは、どうしても途中で足をついてしまい、ランに切り替えるしかありませんでした。

アスファルトで始まるスタート後の長いストレートも、ギア比1.9では余裕で回りきってしまいますが、このストレートをフルに走るのはスタート時の1回だけなので、コース内を可能な限り乗車でクリアするためには、ギア比1.9は必須と思われたので、ここはトレードオフで諦めます。

photo Kikuzo

いきなりですがレース。

当日は小雨が降るコンディションで、若干、砂も固まり、踏み固められた道も出来てきて、前日よりは多少走りやすくなっていました。

ゼッケン順はランダムだったんですが、23人中の23番ということで、最後尾から気楽にスタート出来ました。

今回は、1人で参戦したので、いつもの専属カメラマンがいないので、レース中の写真はすべてお借りしているものです。撮影していただいた全ての方にこの場を借りてお礼申し上げます。

photo マルコ マルオ

後で動画で見たら、あきらかに普段のレースよりもバニーホップ率が高いと思われるシングルスピードクラスですが、いつも通り手堅くシケインは担いで超えていきます。

photo youkan

後ろに隠れてますが、レース途中から3人のパックになってデットヒートを繰り広げました。

天狗党のTさんは、今シーズンはクラス変更して、シングルスピードも封印(?)されていたようなので、レース会場でお会いしても、一緒に走る機会がなかったので、久しぶりに一緒のレースになります。

photo マルコ マルオ

180度ターンは3人とも確実に降車してクリアしていきます。砂が深いので、このコーナーを全乗車でクリアしている人は、ほとんど見かけませんでした。

photo マルコ マルオ
photo Kikuzo

パックとなった3人の違いが最も顕著に現れたのが、コース最後の長い下りです。

パックを終始リードしたトンデモクラブの方は、3人の中で唯一下りをフル乗車でクリアするので、平坦区間で前に出ても、長い下りの後には抜かれてしまいます。

自分も何度か最後までフル乗車にチャレンジしましたが、結局、最後まで全乗車ではクリアできませんでした。

photo Kikuzo

試走では1回もミスしなかった平坦区間でも、レースとなるとあせってミスしてしまい、せっかく抜いたTさんに抜き返されてしまします。ギャラリーの方も笑顔で応援してくれてますが、レース中は抜きつ抜かれつで、久しぶりに楽しいレースになりました。

photo マルコ マルオ

優勝したすくみずさんとのスピードの違いがよくわかるショット。これでも自分も全力で走っているつもりです。

すくみずさんのレースレポートによれば、当初ギア比2.0の予定が、路面が締まって高速化するだろうと直前にコグを変更して、40×18Tのギア比2.2(!)で走っていたとのこと。ギア比1.9でもヒーヒー言っている自分とは違います(当たり前)。

photo マルコ マルオ

いつものことですが、最初に飛ばすと最後までもたないので、パックの中で体力を温存しつつ、最終周の途中でパックの先頭に立ちました。

コース最高地点までにトンデモクラブの方に先行された場合、ゴール前の下りで離されて、絶対前ではゴールできないので、最高地点に入るまでには確実に前に出る作戦でした。

先頭に立ったら最高地点まではとにかく全力で走って、出来るだけ間を広げながら、最後の下りに入ったら、絶対に転倒だけは避けつつ、行けるところまで乗車で行って、あとは全力で担いで走りました。

ランしている最中にギャラリーの方が後ろに迫ってきていることを教えてくれていたので、ゴール前の直線は、とにかく最後の力を振り絞って踏んで、なんとかそのままゴール。

先頭争いからははるか後方の16位争いでしたが、白熱した先頭争いにも負けないぐらい自分の中では盛り上がったレースになりました。やっぱりレースは一緒に競い合う方がいてこそだなあと改めて実感しました。

開催日:2023年1月14日
開催場所:愛知県稲沢市祖父江町・国営木曽三川公園「ワイルドネイチャープラザ」
気温:6.3℃
リザルト: シングルスピード 16位 / 21人
路面状況: ウェット(砂8、土2)
使用機材:Svecluck “MUDMAN“
ギア:38*20=1.9
タイヤ:(F) IRC SERAC CX EDGE TLR/ 1.50bar (R) IRC SERAC CX EDGE TLR/ 1.50bar
LAP TIME:1周目 9:09 2周目 9:14 3周目 8:55 4周目 8:52

#自転車 #シクロクロス #レースレポート #シングルスピード

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