見出し画像

「Jiraバックアップは自動取得しておこう」な話

初note&初アドベントカレンダー参加です。

【初心者優先枠】corp-engr 情シスSlack(コーポレートエンジニア x 情シス)#2 Advent Calendar 2020の8日目の記事です。

初投稿だし何書こうかなーと思ってましが、これを書いておかないと2020年を心置きなく納められない失敗事例があったので書いておこうと思います。

対象読者

・Jira Cloudを業務利用している方およびその管理者
・本運用しており、消えたら困るデータがすでにある
・バックアップ?クラウドだし自動で取られてるでしょ?な方

これはなに

対象読者の方向けですので、タイトルとここまでの流れですでにお気づきだと思いますが、はい、

消えたら困る本運用データが損失する」インシデントをやらかしました。

冷静に考えるとなぜこんなことになったのか分からないくらいの凡ミスにより引き起こされました。

同じような不幸が発生しないために記しておきます。

経緯

環境
・hoge.atlassian.net:本運用環境
・fuga.atlassian.net:別チームがすでに利用していた環境
前提
・本運用環境は有料契約の元利用していた
・別チームもJira Cloudを利用していた

こんな感じ。

画像1

その後、本運用環境を全社利用する流れとなり、別で利用していたものを移行(インポート)したい依頼がありました。

何が起きたか

やりたかったこと

本運用環境へのマージ。

画像2

実際になったこと

上書き。

画像3

なにをやったか

やったことは、外部システムインポートです。

画像4

Jira Cloudを選ぶとシステムを復元に遷移します。

画像5

なぜ起きたか

ちゃんと読むとこんなことにはなっていなかったんですが、ちゃんと上書きされると書いてあります。

Import your data first. Importing your data file will overwrite all data (except for users and groups) in your Jira Cloud site.

これを見落としていました。。。

原因ですが、

・動作検証すると、環境を準備したりと時間がかかることが想像できた
・タスクに追われている意識が強く、気持ちが常に焦っていた
 (すぐにやってしまいたい意識が働いた)
・一人でやっているとチーム内でのレビューや相談するという仕組みが働かず視野が狭くなりがち
・(なぜか)インポートすると追加されると勘違いした
 (過去の経験則かもしれません・・

あたりが考えられます。
情シス担当経験長いのでかなり慎重派な方ですが、それでも起きてしまいました・・。

その後の対応

インシデントは起きてしまうものなので、大事なことはその後のアクションですね。
復元完了後の画面(今まであったはずのプロジェクトが消えている)を見た時は状況が掴めず頭真っ白になりました・・・

元に戻そうにも、意図的にバックアップを取得した記憶はないため戻す術がない・・

すぐにサポートに問合せました。
(返答早くて助かりました...)

サイト全体のバックアップは取得していないとの理解でよろしかったでしょうか。
その場合、バックエンドでの復旧作業が必要となります。しかし大変恐縮ながらドキュメント データ ストレージ FAQ にて次のように記載の通り、アプリケーションの操作で行われた変更は原則として復旧作業を承っておりません

あぁ・・やっぱり・・・

ただ、データ損失したという緊急な状況が伝わり、ベストエフォートでデータ復旧対応いただくことに。本当にありがとうございます神!

例外的な対応とのことで下記のような制約がありました。

・担当者タイムゾーンによっては復旧までに数日かかる可能性
 担当者は日本とは限らないですよね・・

・作業中はサイトへアクセスできなくなる可能性
 リストアプロセスにて、サイズによっては最大5時間ほどかかる。
 アカウント同期で72時間経過しないと利用開始できない可能性。

・完全なデータ復元ができない可能性

 バックアップデータは24時間に一度程度取得している。
 バックアップ取得タイミングによっては直前に戻せない。
 ⇒むしろそれくらいの頻度でよかった。。

そして定期的にクラウド向けサイトバックアップは取得するようにとのことでした。未対応で運用始めてしまっていてすみません...

サポートにて対応いただいている間、社内にも全社 Slack にて状況共有。
皆さん励ましのスタンプを押してくれて救われました・・みんないい人ばかりだ・・

およそ1.5時間後くらいには元のプロジェクトが確認でき、2時間後ぐらいに復旧完了連絡がありました。
迅速に対応いただき本当にありがとうございました・・!

その後のやり取りにて、

・復旧データはどの時点のものかは正確には分からない。
 こちらから連絡した時点から24時間以内のバックアップにて復元したこと
・本来やりたかったマージは、簡単に実現する機能はサポートされていないこと

ということが分かりました。

マージは、簡単に実現する機能はないけど回避策はあるとのこと。

「3. CSV を使用して課題をインポートする」が比較的簡単なようです。
(今回は試していません)

学び

今回のインシデントを振り返り、下記の学びがありました。

利用しているクラウドサービスのバックアップ状況については運用開始前にしっかり確認しておく

たとえばDocBaseとかだと下記のようになっています。
利用しているクラウドサービス毎に、どうなっているかは確認して対応策考えておくべきですね。

これ色んなクラウドサービスの状況が一覧でまとまってるの欲しいなー。
まとめたらニーズあるかな。

いざという時には時間との勝負になるのでサポート問合せ方法や導線は確認しておく

使い始めて間もない or 前任者から管理は引き継いだけどまだあまり触っていない時って、サポート使ったことがないとかはあるので、いざという時のために準備はしておいた方がよい。

可能な限り利用クラウドサービスの検証用環境はもっておく

メインで利用しているものは設定変更等の頻度が多いので、できれば影響範囲調査用として持っておきたい。
マルチテナント的に運用できれば安全ですね。

最後に

Jira Cloudのバックアップって面倒なんですよね。

画像6

なので、自動バックアップ設定しておいた方が良いです。

これ、自環境の言語設定が日本語なため、手順が分かりづらかったので、設定内容はまた別記事にでもしようかなと思います。

この記事が不幸を再発させないことに繋がれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?