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映画「天外者」の七夕上映で想うこと

この7月に「天外者」が七夕の日に全国の
心ある映画館で上映されます。
春馬くんがいなくなってまもなく
4回目の夏を迎えます。
たくさんの方が春馬くんに会いたくて
映画館に足を運んでいます。

そして五代友厚を知らない人が偶然に映画館で「三浦春馬」の映画だと観てくれる方もおられるかも知れません。


カンテレで2020年に放送されたドキュメント
「歴史に埋もれた五代友厚」をひさしぶりに見ました。

放送直後に録画して一度見ていましたが
それからこの数年間目を通していませんでした。
映画天外者にかける様々な想いが凝縮された
このドキュメント番組を直視して春馬くんの不在を実感することが辛かったのかも知れません。

世間ではちょうど新札がお目見えして渋沢栄一さんの美しい新券を目にしました。
東の渋沢栄一
西の五代友厚
番組のタイトルになった「歴史に埋もれた」五代友厚さんが埋もれなかったら
華々しく新札になったのは、もしかしたら
五代さんだったかも知れません。

映画「天外者」はそんな歴史に埋もれた
五代友厚さんの名誉を回復させたい。
一番の動機がそのことだったとドキュメントは伝えてくれます。

ナレーションが西川貴教さんなので
春馬くんにとっては頼り甲斐のある「アニキ」
そして映画の中では坂本龍馬とともに新しい日本になる一翼を担った三菱を築いた岩崎弥太郎を演じています。
私はNHKの大河ドラマ龍馬伝の中で香川照之さんの演じた彼が強烈でした。

4年間で五代さんに触れたこと

この4年間のあいだに私なりに五代さんを追いました。大阪証券取引所の初代会頭だった五代さんの銅像に会いに行ったこと。
その銅像を春馬くんらしい方が会いに行っていてお見かけしたことがあるという方のお話しを他の方のブログで偶然目にしたこと。(確証はありませんがそうだとしてもありえますよね)

大阪起業家ミュージアムでその頃の大阪経済の背景を少し教えてもらえたこと。

阿倍野にある五代さんのお墓の慰霊祭に一度参加させていただいたこと。
春馬くんも撮影前に参列していた写真も
ネットではよくお見かけしますよね。

五代プロジェクトさんの映画放映とトークイベントに参加したこと。

ドキュメント番組の中で紹介されていた五代塾の3代目であって、映画制作の発起人メンバーであった川口健さんにもイベントでお会い出来たこと。

そのイベントではドキュメントの中でも登場されていた新五代友厚伝という書籍を書かれた研究者の方のお話しも聞かせていただけました。

天外者の成り立ちと思い

五代友厚が歴史の中で誤報によって
誤解され、その歴史認識が教科書にも記載されて悪徳人のようになったことで
歴史から忘れ去られてしまったこと。
映画制作プロジェクトの方たちはそんな彼の汚名を晴らし、五代友厚が本当はどんな人で
日本経済に何を為して、
彼自身がどう生きていこうとしていたのか。
それを映画にすることで注目され、歴史認識の見直しにつなげたい。
そんな熱い志のもとに映画制作への想いがあったそうです。

田中監督はそんな製作委員会の熱い志を受けたうえでドキュメント映画ではない、エンタメとしての立ち位置から五代友厚さんの人となり、その志し、ヒストリーを届けたいと天外者を作られたのかなと思いました。

川口健さんのイベントでは実際に田中監督もいらしていて、五代友厚研究者の先生のお話を熱心に傾聴されていたように思います。

川口健さん主催イベントに参加した時のお話し

監督はいろんな折でお見かけする映画にたいする熱い想い、温厚なお人柄、なにより春馬くんにこそ五代友厚をやってほしいと願ってくださったこと。
みなさんもいろんなところで監督のお話は、
もう耳にされていると思いますが、
その時もパソコンの中にある様々な写真をスライドでご紹介してくださりながら
春馬くんとの撮影エピソードを話してくださいました。
シャイな春馬くんが森川葵さんであるハルを
抱きしめるのにとても躊躇してしまって
何度もトライすることになったことなど
懐かしそうに楽しそうに話してくださいました。

あんなに女性とたくさん撮影している春馬くんのそんな態度がまた春馬くんらしくて、
とってもほっこりしてしまったのでした。

太陽の子の撮影で丸坊主で殺陣を合わせているシーンは楠見師匠と稽古に励んでいた
春馬くんの姿も連想されてこの4年のあいだに知った春馬くんの人となりをあらためて想い起こすものでした。

そのイベントの中で研究されている先生の元へは、映画『五代友厚』が成功したことで
五代友厚の歴史認識の見直しが起こり、
教科書会社への間違った記載に対する働きがけが理解されて一部教科書では、五代友厚への間違った記載が訂正される動きもあるということでした。

それだけではなく、NHK大河ドラマに推す声も
一部で出始めていてある脚本家からも描きたいという声も届いているとか。
そんなお話に田中監督が冗談のように
うちにも小松江里子がおりますので
その際はよろしくお願いしますと、にこやかにトークを返されていました。

私の想うこと

映画に続いて春馬くんで是非
大河ドラマの五代友厚を観たかった。

天外者は、五代友厚にたいする
いつまでも消えない熱い志しのある
方たちの想いが結晶となり、
その映画をカタチに現した監督の熱い想い。
そしてそんなたくさんの想いに触れた春馬くんが論語を読んでいた彼の『忠信孝悌』の想いに
五代さんの想いが重なったということなのかもしれません。

日本の未来を夢見た五代友厚は儒学を学び
示現流という剣を学び、オランダ語や英語を学びそしてイギリスに渡って経済を学んだ。

殺陣を学び英語を学び歌うことを学びブロードウェーに渡ってエンターテイメントの日本の未来を夢見ていた春馬くんがどうしても重なってしまいます。

映画『天外者』が封切りから4年近く経っても
こうやって映画館で上映され続けていることは
そんな五代さんや春馬くんの未来に向けた志しに心を動かされ続けている人たちの想いが今なお、あり続けるからかもしれませんね。

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