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春馬くんの日本製•京都を訪ねてみて思うこと

今年も残りわずかになって
11月にふたつある舞台に向けて仕事もこなし
京都に行きたくて時間を空けました。

高台寺

日本製で紹介してもらった京都を訪ねて見たかった。
阪急電車で京都河原町で降りて四条通りを歩いた。京都はコロナで激減していた観光客が戻ってコロナ前の大混雑を少し思い出す。

京都だからと着物を気軽にレンタルして
街を歩いているひとも多い。

四条大橋を通り八坂神社を横目で見ながら
歩いて高台寺に向かった。

この辺りは豊臣秀吉の奥さんのねねさんが
晩年を過ごされたところらしく
通りに「ねねの小径」などの名前が付いていて
人力車が何台も通っていく。

高台寺は写真集「ふれる」で知られる
春馬くんゆかりのお寺。

そこここにネットで見かけた
春馬くん撮影スポットがあって
ここで写真撮っていたよね。
と初めてきた場所なのに懐かしく思う。

お寺の御庭を見ながら座っていたね。
春馬くんも見たであろう今紅葉にある庭に想いを馳せる。

写真集では高台寺を抜けて竹林で撮っていた写真が嵯峨野みたいでとても美しかった。

美しい場所に美しい春馬くんがいた高台寺の竹林を背景にした春馬くんの写真が蘇る。

ここに春馬くんはいて写真を撮ったんだなと思う。
京都のお寺は何百年も営々と続いていて
その歴史の中に佇んでみると
私たちの命など一瞬なのだと思う。

春馬くんがここにいた時間。
私たちがここにいる時間。
あらためてそんなことを思う。

高台寺を抜けて日本製で紹介されていた金網つじさんに向かった。

金網つじ

金網つじさんは可愛いお洒落なお店だった。
思わずスタッフの方に春馬くんはここに来たんですよね?とお尋ねしてしまった。

よく見かける湯豆腐をすくう豆腐すくい
華の模様が美しい、銅製品は飴色に変化して何十年も使えるものだそう。

春馬くんが言っていた影の華がここにも

金網の起源は平安時代とも言われ
何千年と続いているもの
インテリアとしても
美しい模様や形だと思う。
現代的な手編みコーヒードリッパーや
春馬ファンの間では有名なバングルも置いてあって、手に取ってはめてみてくださいねと
優しいお声かけに甘えて手首にはめてみた。
思っていたよりずっしり存在感があって
注文したら2、3年待ちなんだそう。

春馬くんも気に入っていたランプシェードが優しい光を放っていて欲しいなぁと思ったのに
購入したのは手編み手つきセラミック付き焼き網だった。

見えますか?ランプシェードの光によって模様が壁に写っています。

グリルの上に直接乗っけてパンや
魚貝などを焼けるそう。
パンが香ばしくてほんとに綺麗に焼けるんですよ。という一言に
あたまの中で毎朝この素敵な焼き網で
香ばしくパンを焼いて食べるイメージが広がって、ランプシェードよりも
バングルよりもパンなのかと思わず自分に突っ込んでしまった。
それでも半年待ちらしく
注文があってひとつずつ手作りされるそう。
昔の日本人の暮らしってこういう時間の流れの中にあったのだなと思う。
あらためて京都だったり
職人の仕事だったりを考えた私の日本製でした。

kaikado cafe

金網つじさんで「もう開花堂さんには行かれましたか?」の一言で
Kaikado cafeは予定していなかったのに思わず歩き出してしまった

歩けば距離ありますよの一言をもらって
地図を辿って鴨川を通りながら
Kaikado cafeへの道を歩いていく。

途中、地元の方が住む昔ながらの町家を抜けていく。クルマで通り過ぎたら絶対
気がつかない京都らしい風情な街並みだった。

Kaikado cafeは、いつもいっぱいで予約がないと難しいらしいと話しながら歩いていると突然古い建物の中にkaikado cafeの文字が。
建物は文化庁の有形文化財にもなっているそうで古い建物をリノベーションされてお洒落なカフェになっていました。
入り口からとても可愛い。中に入るとすぐにお馴染みのせかほしでも紹介された茶筒をお見かけする。持ち上げてみるとしっかりとした重量感。
結構重いんだなという印象。
にぶく光って美しかった。

春馬くんが取材していた中庭にあるテラスを横目で見ながら店内でお茶をした。
しっかり歩いたので本日のアイステイとクッキーの中にあんこが挟まっている「あんがさね」というスイーツセットお願いした。

すっきりとした飲みこごちでアイスレモンティーも、あんがさねもとっても美味しかった。

平等院そして朝日焼

Kaikadoカフェを後にバスに乗って京都駅まで出て電車で宇治まで移動。

宇治川の辺りに立つ平等院を目指す。
そのそばの朝日焼さんまで辿り着けるかな。
平等院まで行くのって何十年ぶりだろうと思いながら宇治の駅に降り立つと
ここはすっかり観光地。
たくさんの人が午後遅い時間に関わらず
駅から平等院に向かっている
拝観料を払って平等院鳳凰堂を外からめぐってみた。
お札に印刷されたそのままの姿に既視感。
池の辺りにすっくと建つ姿は美しかった。

お天気が良ければ青空が広がって
池に鳳凰堂が映って綺麗だろうと思う。

平等院のすぐそばには宇治川がこうこうと流れ、川に橋が渡してあって大きな中洲を挟んで反対側の橋に続く。

その橋を渡って川の反対側に渡ると宇治神社のそばに朝日焼さんがあった。

通りの入り口に小さく「朝日焼」とあって気がつかず通り過ぎてしまいそう。
このショップは橋の上からも目立っていて
川のすぐそばにあたたかい灯りを灯しながら
建つ姿はカフェにも見える建物だった。

以前住んでおられたおばあさまの古い家屋を
リノベーションしてショップ&ギャラリーとして
開いたのですよ。と前代表の奥様がお話ししてくださいました。

素敵な淡い色合いのあたたかい焼き物が並べられている。

春馬くんが寝転んだという和室から宇治川に向かって窓が開いている。
茶釜も置いてあった和室に寝転んで低い位置にある窓から宇治川に向かって写真を撮っていたそう。

和室の横には大きく開いた窓。そして
焼き物が並ぶ大きなテーブルがあってそこに座って現在の代表の息子さんといろんな話しをしていたそうです。

お店の隅に日本製の本がそっと置かれていて、
春馬くんも持っていた紫色の高崎ダルマが
本のそばに共に飾ってありました。

日本製、読み込まれていますね。

私が出かけたいろんなお店に日本製の本は、
そっと添えられて置かれ、ここに春馬くんが訪ねてきた名残りが確かにあります。

朝日焼の奥様がお店の外までお見送りをしてくださり、宇治川を挟んだこの位置から平等院の鯱鉾が見えるのですよと教えくださいました。

日本製の最後の訪問先が京都で春馬くんが、
訪ねて来るまで、もちろん知っている俳優さんでしたが、そこまでファンではなくて旅立ってから調べるうちファンになったんです。と話してくださいました。
彼を好きなのは彼が俳優として素晴らしいということだけではなく、内面や人柄が素晴らしくて
ファンになりましたと言われ、
だから私たちはファン同士ですねと
優しく微笑んでくださりながら。

春馬くんの歩いた後は優しさに溢れて
いつのまにかひととひとがつながっていく。
そして訪ねてみるといろんな想いがあふれている。そんなことを思った旅でした。

京都で知った過去から受け継いできたもの。
受け継いで繋いでいくもの。
だから春馬くんはあんなに先輩を尊敬し、
後輩を大事に繋いでいきたかったんだと思います。

もうひとつの小さな奇跡

帰りの電車でもうひとつの奇跡がありました。
地元に向かう電車に乗ってふと前に座る女性が読んでいる本を目にした時、
春馬くんがかつて読んでいた本を
目の前の人が読んでいたのです。

こんなことってある?と思わず思いました。
一日春馬くんを追って、帰りの電車で
春馬くんが読んでいた本を偶然目にするなんて。

春馬くんが僕はここだよ。
そばにいるんだよ。
とつぶやいてくれたような気持ちになりました。
ほんとにきっとそばにいる。
そんなことを思った一日でした。

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