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オートミールのはなし

10代の頃、ムーミン好きとフィンランドへの憧れから、好んでオートミールをよく食べていた。電子レンジでの調理なら目分量で作れるほどによく食べていた。
昨今、流行もあるのかスーパーで色々な銘柄のオートミールを低価格で見かけるようになった。家の人がオートミールに興味を持った様なので、数年ぶりに…20年ぶりに近所の業務スーパーで購入し、朝食に食べている。

あの、おじさんの顔が目印のオートミールをよく食べていた頃は、実家を出る前の短大生時代だったと思う。レストラン・カフェのモーニングやガソリンスタンドでの早朝バイトと、通学先は電車で2時間半かかる場所だったので、母親より早く起き、朝食を食べて、冬は暗いうちから出発していた。
そんな時、オートミールは手軽に用意できて重宝物だった。
当時は、オートミールは好き嫌いが分かれると聞いていて、実際高校時代からの友人にも苦手だと言う人がいる。
26歳でフィンランドへホームステイをした時、ステイ先の朝食にはオートミールが出てきて、私は大喜びだったが、もし苦手だったら憧れの国で辛い思いをしていたかもしれない。
オートミールが苦手だと言った友人は、イギリスへ留学した時、食事が合わないという理由で早めに帰国していた。

味をつけなくても美味しく食べられる私だが、お気に入りの食べ方は、水を少なめにしてモチモチにし、牛乳を少しかける食べ方だ。
40歳を控えて、凡そ20年ぶりに食べたオートミールは、やっぱりあのおじさんの箱のオートミールが私には一番だと、思い出させてくれた。

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