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『火口のふたり』

『火口のふたり』を観てきた。
思い出した。
私が蓋してきた事。

本能や欲を出すのが嫌い。

カッコ悪いって
いい大人になった今ですら
思ってる。
キスしても
Sexしても
何が気持ちいんだか
全くわからないし。
感じた事なんてないし。
絶頂?何それ?

だけど、1人だけいた。
会えば・・・
触れたい
キスしたい
Sexしたい
って思う人。

でも、言えなかった。
出来なかった。
カッコ悪いって思った。

私は私の【体の言い分】を聞いてこなかったし、聞く耳を持ってなかった。

【体の言い分】劇中の言葉。
この言葉が脳に残る。

聞いていたら、今は何か変わっていたのだろうか?

あの時
「一緒にどっか行っちゃおうか?」
「死のうか?」
って言われて
「無理」
「仕事あるし」
ってリアルに即答して離れたけど
リアルに答えてる場合じゃなかった。
気持ちを寄せればよかっただけだったんだ。
ちゃんと心と体で話を聞けばよかったんだ。

色々、問題のある人だったけど。
10人に聞けば
10人が離れて正解って言う人
だったけど。
私が騙されてるって言われたし
私もそうだと思うけど。
思い出を美化している可能性を差っ引いても・・・

私の体は一緒にいたいって泣いてた。
でも理性と体裁と、カッコ悪いが優った。

「いいよ」って言ってたら・・・

タラレバ・・・意味ない。
今更、意味がない。

所詮、一般人に起きた話。
大した話ではない。
バカでありがちな話。
だが私についてのドラマ。

『火口のふたり』を観て思った。
【体の言い分】で、欲しいからSexをする。
若い頃、【体の言い分】を聞かないで離れたから
今聞く。
今、やりたい事は【体の言い分】に従う事。
カッコいいって思った。
羨ましいって思った。
騙されていても
騙されていなくても
シンプルに欲に飲まれればよかった。

泣けた。

淡々と交わす2人だけの映画。
セリフにはあまり起伏を感じない
そこが私にはリアルだった。

大人になったからこそ
シンプルになれる場合もあるんだと思えた。

#映画 #火口のふたり #過去美化 #独り言

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